「繋がり」は自分を愛すること

2025年 あなたはどんな年にしたいと思っていますか。

私の今年のテーマは「繋がり」。

子供の頃から、友達関係、横の繋がり、仲間。これらが結構苦手でした。

仲良くしたい気持ちはあったし、女の子グループとか、仲間とか、いいな~、羨ましいな~、という憧れはあったけれど、一人っ子だったからか、それともコンプレックスが強かったからか、もしくはただただひねくれていたからか、子供時代にとても仲が良かったお友達、とか、心地よく付き合っていたグループって、私の中では無かったんです。

小学生の時、通学班っていうのがあって、ご近所の同級生の女の子たちが私を含め5人いました。
私から見ると、私以外の5人は、とても仲が良くて似ていて、当時、「となりのトトロ」とか 「ラピュタ」とか、ジブリ作品が流行っていて、5人はよくそんな話で盛り上がってるんだけど、私はよく知らなくて、そこまで興味もない、って感じで、輪に入っているようで入っていない。どう入って行ったらいいのか全然わからない、そんな感覚をずっと感じていました。

あの頃は、「違い」をどう受け入れてどう認めていいのかわからなかったのかな、と思うのです。

大人になって、心と感情を勉強して、自分の心に散々向き合ってくると、やっとそれが受け入れられるようになって、ただ単に違うんだ、という事実を受け止められるようになりました。

子供の頃は、私が変なんだ、とか、周りに合わせなきゃいけないんだ、とか、いろいろ悩んだものです。

違いを見つけては自分を責め、コンプレックスを大きくし、それが抱えきれずあの人たちが悪いんだ、おかしいんだ、なんて批判して当たり散らすようなことを散々やりました。

ここ、カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスで、私はカウンセラー養成コースに所属し、講座やセミナーに参加して、たくさんの人たちに出会いました。

私は名古屋で開催されている講座やセミナーに参加していたので、名古屋のメンバーとはよく顔を合わせていました。
同じ空間で、何度となく顔を合わせていると、自然と挨拶をしたり声を掛け合い、お互いの距離が近くなっていくものです。
プライベートでもお茶したり、ランチをしたり、遊びに行ったりするような「友達」ができてきました。

私がカウンセラー養成コースの上級になった頃、名古屋に引っ越して来た子がいました。
私は彼女の存在を、他地域のセミナーに出席した時に認識していて、彼女が名古屋に引っ越してくる前から存在を知っていました。

だけど、以前は私、彼女にあまりいい印象を持っていなかったんです。
私の目には、その子は周りからすごく愛されている子だって見えていたんです。
だから私とは違うよねって思っていました。
嫉妬していたんです。
「あなたはいいわよね、いろんな人から愛されてて、ちやほやされてて、でも私は違うのよ」って思ってました。

あるセミナー後、彼女は私のもとへ来てくれました。
その時の私は私生活があまりうまくいっていなかったので、すごくしんどさを抱えていた時だったんです。
そして彼女は私に言ったんです。
「よかったら、いつでも話聞くから、美味しいものでも食べに行こう」って。

私はびっくりしました。
だって私は彼女のことを、お世辞にも爽やかな目で見ていたわけじゃなかったんです。
でも彼女は私にとっても優しかった。

そうは言っても、私は昔から横の繋がりが苦手。
友達風、一見仲良さそうに見える関係は作れるし、それなりに空気を読むこともできるし。
いくら彼女が私に声をかけてくれて、誘ってくれたからって、果たしてそれに乗って良いものか…。

なんて考えも浮かんだんです。

どこまで社交辞令なんだろう?
本当にランチだかお茶だかしたところで、面倒くさがられないんだろうか?
いろいろとゴチャゴチャと考えました。

う~ん、まぁ誘うだけ誘ってみたらいっか!と、やっと心が決まり、恐る恐る連絡してみたんです。

その後、彼女とランチに行くことになりました。
何が好きかも知らないし、どのくらいの金額で考えているのかも知らないし…
とりあえず待ち合わせ時間と場所だけ決めて、行き当たりバッタリで当日お店を決めることにしました。

今思うとまるで初めてのデートですね。

結局その日は軽くランチして、人生初のアフタヌーンティーに行ったんです。
アフタヌーンティーって、私、憧れていたんです。
でもなぜかわからないけれど、あの時まで私の手の届くものじゃないって思っていたんです。

楽しそうなこと、面白そうなこと、好きだよ~、って言う彼女に、「実はアフタヌーンティーとか行ったこと無くて、どうかなって思ったんだけど…」と声をかけたら即答で「いいね~!」と返ってきたんです。

まぁ!なんと!

あの日私は、今まで自分が遠ざけていたあれやこれやの扉を一気に開けることができたような気がしています。

ひとりじゃハードルが高いって感じることも、誰かと一緒だと軽々超えられてしまったりするんですよね。

それ以来彼女とは、いろんなところに行ったり、いろんなものを一緒に食べたり、いろんな話をしたりして、私のかつて経験のない、とても仲良い友達になりました。

今では彼女はもちろんのこと、仲間が増えました。
いろんなことを話したり、困ったら助けてって頼ったり、逆に手を差し伸べたり、一緒にいてただただ楽しい時間を過ごしたり、時には自分の真剣な想いを真正面から伝えたり、お互いを大切にし認め合える仲間ができました。

子供の頃、ずっと憧れていたけれど、ずっと手に入れることができないでいた仲間。

自分でもこんな言葉が自分の中から出てくるとは、昔の自分が聞いたらびっくりするでしょうけれど、仲間っていいものです。
繋がりって、いつだって対等で、自分を大切にするのと同じくらい、相手も大切にできるし、相手を大切にできると、自分も大切にできるんです。
相手を認め受け入れる力って、自分を認め受け入れる力が無いと持てないんです。
だから、繋がりを大切にする、というのは、自分を大切に、自分を愛することと同じなんですよね。

そしてね、欲しいものは自分から与える、なんて心理学では言いますよね。

私、とっくに忘れていたんですけれど、彼女曰く、どうも声をかけたのは私の方から、らしいのですよ。
まだ彼女が名古屋に越してくる前に、他地域で彼女の存在を知った時、どうやら私は彼女にメッセージを送っていたようだったのです。
それを彼女は覚えていて、私が彼女を優しいと感じたように、彼女も私の送ったメッセージに優しさを感じてくれていたようでした。

私は今年2025年もっとたくさんのあたたかい繋がり、ステキな仲間を自分自身にプレゼントしたいなって思っています。
今年は今まで以上に繋がりを大切にする1年にします。

皆さんはどんな1年にしますか?
あなたの望む理想の世界は、どんな世界でしょう?
あなたの心が喜ぶモノ、ぜひ自分自身にプレゼントしてあげてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

こじれたパートナーシップという自身の経験から、恋愛、夫婦関係、浮気、不倫、離婚、パートナーシップの問題を得意とする。「自分を愛する」ことで本来持っている才能魅力を開花させる。「話すと元気になれる!」「そういうことか!」など、明るく明瞭なカウンセリングスタイルが好評。