過去の辛い経験から「自分が悪いんだ…」と感じてしまうあなたへ。
パワハラ・モラハラ影響やパワハラ・モラハラの後遺症からの回復するためのヒントに触れていきます。
あなたは悪くない。自分を責める必要はありません。回復への道は、ここから始まります。
■パワハラ・モラハラで苦しむ方達
パワハラやモラハラで苦しんでいる方は、本当にたくさんいらっしゃいます。今も、職場で耐えながら頑張っている方もいるかもしれません。
カウンセリングでもパワハラ、モラハラのケアをさせていただいています。
今、現在もパワハラやモラハラを受けながらカウンセリングでダメージを受けた心を立て直しつつも、職場に通っている方もいます。
また、パワハラやモラハラを受けた会社を退社された後も、その影響に悩まされている方もいらっしゃいます。これ以上パワハラやモラハラをしてきた人の影響に人生を振り回されないためにカウンセリングに来てくださっている方もいらっしゃいます。
パワハラやモラハラが、どのような体験だったのかお聞きしてると「そんな辛い思いに耐えながら、よく職場に行かれていたな!」 と驚くことが多々あります。
よく耐えましたね。
よく頑張ったと思います。
そして、今現在も耐えながら頑張っている方もいらっしゃるかと思います。
本当につらいと思います。
■パワハラ・モラハラが心に及ぼす影響
パワハラや、モラハラを受けた影響として、心がダメージを受けやすい状態になっていくことがあります。
『気づかないうちにモラハラを受けてる?〜モラハラに気付いて身を守る〜』
と言う記事でも少し触れさせていただきましたが、パワハラやモラハラを受けていると、「自分が仕事ができないから怒られるのはしょうがない」、「自分が仕事が遅いから怒られるのはしょうがないと」などと自分が悪いんだと思うマインドができてしまうことがあります。
特に、複数の人から責められたり、無視されたりすると、「みんながそう言うんだから、私が悪いんだ…」と思い込んでしまうことが多いようです。
この自分が悪いんだと思うマインドができるのもパワハラ・モラハラが作る心理的影響と言えるでしょう。
例えば、 ある上司が 複数人の前で本人に聞こえるように
「あいつは仕事ができないから、関わらない方がいい」
などと言い、 他の社員たちも上司に同調して、
「仕事ができない奴だなと思うこと私もありました」
と本人に聞こえるように言うなどがあったとします。
多数対1一人の構図です。
多人数からの否定、攻撃があると、多くの人がそう言うのは、私が仕事ができないからそう言われるんだと思いやすくなってしまい、 だから、自分が悪いんだと思っていくのです。
これは、いじめの構図に似ています。
いじめを受けた方も多数対 1人の中で攻撃を受け、自分が悪いからこのようなことが起きているんだと思ってしまうマインドが作られることが多いです。
そのような自分が悪いんだと言うマインドが作られてしまうと、心はダメージを受けやすくなってしまいます。
■パワハラ・モラハラの後遺症
例えば、ある上司が
「こんなこともできないのか? 小学生でもできるぞ!」
とか
「これ以上足を引っ張るなよ、 違う部署に行ってもらうぞ」
と暴言を吐くとします。
そう言われると、人によっては、
「すいません、次は気を付けます」
と口では言いながらも、心の中では『私は私で頑張ってるからこいつ(上司)の言うことなんて気にする必要は無い』と思い、上司の暴言を受け流すことができる人もいます。
しかし、自分が悪いんだマインドができてしまうと、上司や同僚からの心ない言葉を受け流すことができなくなってしまい、一言、一言が心に突き刺さってしまいやすくなります。
「こんなこともできないのか? 小学生でもできるぞ!」
↓
『こんなこともできない自分がダメなんだ』
「これ以上足を引っ張るなよ、 違う部署に行ってもらうぞ」
↓
『足をひっぱる実力だから怒らせているんだ、自分が悪いんだ』
などなど、
一言、一言が心に突き刺さってしまいます。
そして、突き刺さった言葉は何年も心から消えていかずに、心にダメージが蓄積してしまっている人もいらっしゃいます。
いわば、パワハラ・モラハラ後遺症と言えます。
心無い言葉は、言われた時だけでなく、その後も長く心に残り、苦しめ続けることがあります。
本当につらいだろうなと思ってしまいます。
■パワハラ・モラハラの影響から克服に向けて
仕事の締め切りに間に合わないくらいに忙しい、 仕事上のミスがあったなどなどの事情があったとしても、人格や尊厳を傷つけることを言っていいわけではありません!
パワハラや、 モラハラを受けたあなたが「自分が悪いんだ」 と思わなくていいんです。
そうは思わないでください。
パワハラや、 モラハラを受けた人を サポートさせてもらうときに、 私から
「自分が悪いと思わなくていいと思います」
とか、
「あなたは悪くないですよ」
と 何度も伝えさせてもらうことがあります。
なぜ 何度も言うのかと言いますと、 クライアントさんも元から 何度も言われなくても、 一度言われると、 ご自身の頭で自分が悪くないと理解 していたりします。
しかし、 頭では理解していても、心ではそう思えない時があります。
心のどっかで自分が悪いんだと言う思いがよぎってしまうのです。
だからこそ、人から「何度もあなたが悪くない」と何度も何十回も 言葉のシャワーを浴びるように言われることで、 頭の理解だけではなく、心からも そう思えるように なっていくことが多いからです。
それはずっと責められることで自分が悪いんだというマインドができていったのは言葉には影響力があるからです。
逆に悪くないと言われ続けることで、心にその言葉が浸透していくように何度も言わせてもらいます。
すると徐々にそう思えるようになっていくことが多いです。
そうやって、自分が悪いんだというマインドを消してしまうのですね。
パワハラ・モラハラの影響から克服に向けて自分が悪いんだというマインドを消していくことがポイントになることは多いです。
■パワハラ・モラハラの後遺症からの回復
すると、 ある現象が生まれます!
否定的な言葉 を受け流しやすくなっていきます。
自分が悪いんだというマインドが消えしていくと、 職場には パワハラをする上司、モラハラする人がいる事は変わりないのですが、(環境は変わっていないのですが) パワハラワード、モラハラワードを言われても、否定的な言葉を受け流せるようになるのです。
前述に、
上司に暴言を吐かれたときに、「すいません、次は気を付けます」 と口では言いながらも、心の中では『私は私で頑張ってるからこいつ(上司)の言うことなんて気にする必要は無い』と思い 上司の暴言を受け流す人がいると書かせて もらいましたが、このようなことができるようになっていきます。
仮に全部の暴言、否定は受け流せなかったとしても、ダメージは前より少なくなれたりします。
なので、職場に通うことが 前より楽になっていけるようになります。
また、職場を変えても、 自分が悪いんだというマインド が作られてしまっているせいで、 人からの言葉にダメージを受けやすくなっている人も受け流せるようになったり、ダメージを少なくしていけるようになります。
そして、自分が悪くないんだと思えるようになっていくことで心に突き刺さった言葉も薄れやすくなっていき後遺症から解放されやすくなります。
もし、あなたも パワハラや、 モラハラを受けたことで、 自分が悪いんだというマインドができてしまっていたとしたら、 誰かに相談して「あなたは悪くない」といっぱい言われる 機会を作って欲しいなと思います。
そして、ご自身でも「自分は悪いと思わなくていい」と ご自身に言ってあげて欲しいなと思います。
あなたが受けている辛い思いが少しでも楽になるように祈っています。
(続)