きょうだいを育てる~ひとりずつとデートしよう~

結婚すると、お子さんは?と聞かれ、
ひとり産んだら、ふたりめは?と聞かれる。

そもそも結婚しなくちゃいけないわけでもないし、子どもを産まないといけないものでもない、ましてや、何人も産まないといけないわけもない・・

でも、ふたりめは?って聞いてくる人が、こんなに多いということは、「きょうだい」がいると良いと思っている人が多いのではないかと思われます。そう思うことが、良いもわるいも、もちろんありませんけれど。

今日は、「きょうだい」を育てるということについて、お話しできたらと思います。

お姉ちゃん、お兄ちゃんあつかい

上の子というのは、きょうだいが生まれた瞬間から、お姉ちゃんであり、お兄ちゃんになりますよね。年子なんて、まだ、赤ちゃんのうちになってしまうのですよね。
さすがに、赤ちゃんのうちはないかもしれませんが、上の子というのは、親にしてみると、つい頼ってしまう存在でもあります。

ちょっと待っててね。
ちょっとがまんしてね。
ちょっとそれ取ってくれる?
ちょっと、下の子見ててくれる?
お姉ちゃん(お兄ちゃん)だから、できるよね?

思い返せば、まだ小さい子どもに、ついついこんなこと言っていたなぁと、私も思い出すことがたくさんあります。たくさんあるということは、たくさん、言うことを聞いてくれていたんだなとも思います。
小さいのに、ほんとによくがんばってくれていましたよね。

夕方、ぐずぐずする時間も、上の子が近くにいるだけで、どういうわけか、下の子は、あんまりグズりませんでした。夕食の準備が、上の子と「おかあさんと◯◯」のテレビ付けておけば、大きな混乱はなかったように思います。

でも、上の子(第一子)という位置に生まれ育った人たちは、その位置ならではのご苦労があるわけで、大人になってからも、そんな昔の苦労話をすることもあるんじゃないでしょうか。

うちの母には、年子の妹がいるのですが、2歳くらいの時、電車に乗るための駅の階段を、妹を抱っこした母親(私のおばあちゃん)に手を引かれて、「がんばれ、がんばれ」と言われながら登ったのが、しんどかったと、聞いたことがあります。

2歳だったら、自分が抱っこして欲しいですよね。
でも、おばあちゃんは、とても小柄な人で、ふたり抱えるなんてできなかったでしょうから、応援しながら歩かせるしかなかったんでしょうね。

私も、4つ下の妹が爆誕した時には、赤ちゃんを抱く母に、涙ながらにこう言ったのを覚えています。

「おかあさんは、◯◯ちゃんのほうが好きなんだね」

母は、私を引き寄せて、「そんなことないよ」って、笑っていましたっけ。
4歳児にとっては、一大事だったんですよね。

きっと世界中のお姉ちゃん、お兄ちゃんには、そんなふうに、たくさんの苦労話があるでしょうね。

H2■下の子、末っ子あつかい

上の子たちには、上の子の苦労があるように、妹や弟たちにも、苦労がありますよね。
産まれてみたら、すでに先輩がいて、一人っ子を一瞬たりともできないわけですからね。それに、がんばっても、先輩にはなかなか勝てない。上手にできないなんて思いも、たくさんするはずですよね。

それに、先輩(先に生まれたきょうだいのことですが)が、やさしいとも限りません。大きくて強い怖い人かもしれませんから、戦ったり、言うことを聞いたりしなければならない場合もあったと思います。

家の中で小さい子、という位置は、本人にしてみたら、「一番できない自分」という認識になるかもしれませんが、周りから見ると、一番小さくてかわいい、愛すべき癒しの存在と見られていることが多いように思います。めちゃくちゃ愛されていることが多いんですよね。

でも、自分の認識は、その逆であることも少なくないわけです。
親からのあつかわれ方を通して、自分とはどんな存在かを理解しますから、未熟で「何もできない子」というレッテルを、自分で貼ってしまっていることもあるんですよね。

母には年子の妹がいると、先ほどお話ししましたが、母はずっと、自分の母親が、妹ばかりに手をかけていると感じていたけれど、大人になってから「お母ちゃんは、お姉ちゃんの方ばかり見てた」と妹から聞いて、びっくりしたと言っていたことがありました。

どの順番で生まれてきたとしても、やっぱり一番に自分を見て欲しい。可愛がって、愛して欲しいって、子どもは思うものなのですね。そして、一生のライバルとして、きょうだいがいるわけですから、大人になってからも、ついグチをこぼしたくなるような感情が、それぞれの子どもにあるようですね。

 

母親の十分でない感覚

では、母親の目線では、どうでしょう。
きょうだいそれぞれの思いがあるのを、母親は、感じていても、手が回らなかったというのが、正直なところなのではないでしょうか。

子どもをひとり育てることが、どれだけ大変か。
きょうだいなら、それぞれのこどものご要望があるわけですから、それにすべて対応するというのは、とても大変で、100%できる人なんていないのではないでしょうか。

でも、その100%対応できない、相手してあげられない、甘えさせてあげられない、話をきいてあげられない、などなど、それが、母親にとっては「十分でない」という感覚になるでしょう。

子育てをしていて、この感覚がつきまとうのは、つらいものですよね。

「あなたの子育て、それでいいですよ。よくやっていますよ。大丈夫!」

なんて、誰も言ってくれませんからね。
払拭する機会もないわけです。

でも、誰も言わないから、私が言います。
「あなたの子育て、それでいいですよ。よくやっていますよ。大丈夫!」
はなまるですよ。

 

ひとりずつデートしよう

できてないのに、はなまるもらっても・・!!
なんて、おっしゃっているみなさんへ、具体的なご提案もしてみますね。

きょうだい、みんなを相手に、なかなか全部できないと感じていらっしゃるのなら、ひとりずつ、お母さんを独り占めさせてあげるのは、いかがでしょうか。

数時間でいいんです。
ひとりとデートするんです。

そして、デートしている間は、絶対に「ダメ」って言わないようにします。全部「いいよ」って言う時間にしてみてください。欲しいっていうお菓子は「いいよ」って全部買う。話もぜんぶ聞く。したいことにも「いいよ」ってつきあうんです。

「ダメ」って言わない「いいよ」しか言わない、おかあさんを独り占めなんて、子どもにとっては、夢のようではありませんか。上の子であっても、下の子であっても、きっとうれしいにちがいありません。

そして、子どもが喜ぶことを、しっかりしてあげられる。「いいよ」って全部に言ってあげられる、優しい母親でいられる時間は、あなたにとっても、とても良い時間になるでしょう。母親としてやるべきことができた、というだけでなく、やりたいことができたという満足感を味わうことができるはずです。

しつけ、教育もありますから、いつも「いいよ」って言い続けるわけにはいかないかもしれませんが、時々、そんな時間を持ってみるのは、子どもにも、お母さんにもおすすめです。

私も、娘が幼稚園の時に、ふたりだけでアイスクリームを食べに行く日を作ったことがあります。向かい合わせに座って、アイスクリームを頬張りながら、大好きなプリキュアの話しや、幼稚園での出来事を、楽しそうに話す娘が、とっても可愛く見えたのを覚えています。

みなさんの子育て奮闘、応援しております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お役に立つことがあれば、嬉しいです。

来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。

 

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

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「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。