恋愛に依存してしまう恋愛パターンを考える〜もし超自立が原因だとしたら?

恋愛依存のパターンを持っている人は、自分を依存的なタイプと感じるものですが、超自立タイプの人が恋愛依存に陥ってしまうケースもあるのです。
普段は誰にも頼らずにがんばる分、パートナーにだけ依存しすぎてしまうとしたらどうでしょう。今回の記事では恋愛依存タイプの人を自立の視点で整理していきます。

仕事などで超自立してがんばっている分、パートナーに依存してしまうとしたら

前回に続き、よく伺うご相談の恋愛パターンの中から、今回も2つのケースについて取り上げていこうと思います。

例3)恋愛に依存してしまう

恋愛に依存してしまうパターンの場合は、恋愛をすると自分の生活が恋人中心になり、相手に依存してしまう傾向が強くでます。

パートナーに甘えすぎたり、相手の行動が逐一気になったり、束縛してしまったり、相手次第の人生になってしまうために、パートナーにとってはいわゆる「重い」存在になってしまいがちです。

また、自分自身も相手の言動にいちいち振り回されることになり、とても苦しくなります。

自分の幸せがパートナー次第になってしまうため、相手への思いが、逆に自分を縛り付けて自由をなくしてしまう感じになってしまいます。

こうした恋愛パターンを持つケースは、どんな理由があるのでしょうか。

こうしたケースで考えてみるといいのは、まずは、わかりやすく相手に依存している場合です。

自分は愛されない存在で、自分には何の力もないから、恋人に面倒をみてもらわないと救われないと思ってしまう。

こうした場合は、自分には価値がないという無価値感を強く持っている傾向があります。

無価値感は自分は愛される価値がないと感じるため、見捨てられ不安のように、相手にしがみつきたくなってしまいやすくなります。

しかし、逆に、超自立タイプの人が恋愛依存になるケースが意外に多いのです。

自立しているのに恋愛に依存?と聞くと矛盾しているように感じられる方も多いのではないでしょうか。

こうした場合は、基本的に超自立していて、依存先がないと心が苦しすぎるので、恋愛に依存してしまう、ということが起こっています。

例えば、仕事をものすごくバリバリやっていて、どんなに大変でも弱音を吐いてはいけない、仕事なんだから泣き言を言わずにふんばらなければいけない、だから全てにおいて一人でがんばりやり続ける、みたいな生き方をしているとします。

すると、これをやり続けていたら、心がもたなくなってしまうので、無意識に依存先を探してしまうという場合があるのですね。

その依存先が恋愛である場合、恋愛以外は誰にも頼らず一人でがんばり続けているために、頼り先であるパートナーに一気に依存が出てしまい、依存的な恋愛になってしまう、ということがあるのです。

もし、こうしたケースに当てはまる場合はどのように恋愛パターンを手放していくかというと、その方法の一つは自立の逆をやること、になります。

恋愛以外のところで自立を手放す、例えば、仕事のやり方について、誰かに頼る、手伝ってもらう、ということにチャレンジしていきます。

こうしたタイプの方は、仕事で誰かを頼るのがとても苦手で抵抗がある場合が多いので、最初は小さなこと、例えばコピーを誰かに頼むとか、ハードルをとても下げて手伝ってもらうことから練習していきながら、少しずつ一人で抱えるやり方を変えていきます。

自立している部分を緩めていくわけですね。

すると、恋愛以外で誰かに頼ったり手伝ったりしてもらうことで、パートナーに全面的に依存しなくてもよくなっていくので、この恋愛パターンも緩んでいく方向に進んでいったりします。

恋愛依存のパターンを持っていると、どうしても依存している恋愛のやり方が苦しくなるので、この部分を変えようと考えるのは無理もないことなのですが、依存しているところよりも、恋愛意外に自立しすぎている部分を緩めていくというアプローチをしていく方が、このパターンを手放していけることも多いのです。

恋愛パターンの元になっている部分を見ていくアプローチ

前回の記事と今回の記事で、具体的な恋愛パターンについて、カウンセリングで伺うことの多い3つのパターンを見ていきました。

他にもいろんな恋愛パターンがあるのですが、どのパターンについても、そのルーツになる関係性が隠れている場合があります。

それは「親との関係」だったりするのですね。

次回、この連載の最終回は、恋愛パターンの大元として考えられる「自分と親との関係」について見ていきたいと思います。

(続)

 

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. 自分の恋愛パターンを知って今後のより良い恋愛に活かそう
  2. 恋愛パターンから紐解く、あなたの恋愛傾向と対策
  3. 恋愛に依存してしまう恋愛パターンを考える〜もし超自立が原因だとしたら?
この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。