真実とはあなたがとても幸せに満ちていて、輝いている状態です。
あなたが喜びに満ちていなければ、それは妥協であり、間違った選択をし続けた結果なのです。誰もが自分が幸せでいることを許さず、苦行を強いています。我慢、犠牲、癒着、罪悪感、無価値感・・痛みは真実ではないのです。
もし誰かを救いたければ、まずあなた自身が真実の人であることです。真実の人は妥協をしません。安易に楽な道を選んだりもしません。何かに負けて、巻かれてしまって、真実を捨ててしまうようなことがあったとしても、取り返しに行きます。ここに何かを探しに来られたあなたも、失ったパワーを感じて、真実を取り返しに来られたのではないでしょうか。
今回は、離婚後に見事復縁なさった方のリクエストから、より高いレベルで夫の成長を助けていくための心の姿勢についてお答えしています。
健全な状態のパートナーシップは「気付き」の宝庫です。罠から抜けて、真実に向かいましょう。
◎リクエストを頂きました◎
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一度離婚して二年後に偶然出会ったのをきっかけにまた再婚しました。
最初の結婚では全く自分の気持ちを言い表すことができない人でしたが、再婚前に「俺は愛情がどういうものか、他人の嫌な気持ちがどういうものか全然わからない。思いやりというものも何なのかもわからない」と言ってました。初めて聞いた、夫の本心だと思います。
彼は幼い頃、不遇な家庭環境で育ち、そのせいにします。そういう環境にいた人は皆、人の気持ちや愛情を感じることができないのですか?
どう教えていけばわかるのでしょうか?
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リクエストをありがとうございます。
復縁おめでとうございます。
今回、旦那様の本心が出てきたのは、奥様のお手柄ですね!本当に素晴らしいです。
奥様の忍耐と愛情の賜物だと思います。
一人の男性を選んで、深く見ていくこと、聴く耳を持ち続けることは、とても忍耐のいることだと思います。慈愛の精神ですね。
今まで言えなかった言葉が彼から出てきてくれたことに、まずは承認ですね。ただ「そう感じているんだね」と。
そこで動揺し、不安になったり、修正を試みたり、感情的になったりなどの必要はないと思います。
背負わず、ただ聴いている姿勢・・これが出来たら悟った人なのですが、でも、その「姿勢」は大切です。
直そうとするのではなく、彼自身の力で、子供時代の体験を乗り越えることを信頼し続けることが、パートナーシップの土台になってゆきます。
自分の感情の手放しをしながら、見守るように育んでいくことです。
ご依頼者の方が該当するかどうかはわかりませんが、今回はパートナーシップで陥り易い罠についてお話ししたいと思います。
パートナーや家族に問題を見つけると、私たちはつい「私が何かをせねば」という気持ちになるものですが
誰かや何かに問題を見るよりも『それに対して自分自身がどのように反応したのか?』というところを見ていく方が実は効果的なんですね。
相手がどうか、ではなくて、自分がどう感じているのか?が関係性の構築には特に重要になってきます。
癒着し、相手の言動に振り回されていると、絆よりも競走意識が強くなっていきますし、いい結果を生みません。
また、自分のことを無視して世話役をやっていると、「とても愛情深いんだけど幸せじゃない人」になってしまいます。
与えてきた割に受け取るものが少ない人は、男性性が強くなっていて、受け取る方の要素である女性性が弱まっていることに気付きましょう。
パートナーを助けようとする前に、自分自身が今、幸福でいるのかどうか?をチェックしましょう。
この姿勢は、忘れてしまうことが多く、後になって「自分が相手のせいで幸せではなくなった」と感じてしまうのです。
自分の幸福や人生について、今一度、自分が責任をもっておくことが大切です。
「どうなっても、自分で選んできた道なのだから」と思えるように。
嘘ではなく、本心から、というのがポイントです。
パートナーシップが癒着の関係になってしまわないように、まずは自分を第一に置くこと、
そこに罪悪感を選ばない姿勢はとても大切です。
「あなたはもっと苦行した方がいい」というのは罪悪感の罠です。
死ぬときに後悔してしまうような、諦めた生き方は選ばないこと。
自分の心に嘘をつかないように心掛けること。
心に準じていればこそ、苦労が苦労と思えないくらいパワフルになるのです。
ご自身が、「嬉しい」「楽しい」と感じられる時間があって、その余力を、パートナーに与えるのであれば、それがベストなのです。
まずあなたが満たされること。
それなくして誰かに献身しても、犠牲癖が身についてしまい、やがては自分の周りの人たちにも批判的になってしまいます。本末転倒です。
自分自身が輝いて、そして、その姿にインスパイアされてパートナーや周りの人たちも自分の問題を自分の責任でクリアしていくのです。それが対等性であり、パートナーシップやあらゆる関係性の、健全な土台です。
「頑張っているんだけど、ちっともご褒美がないな」と思ったら、早く自分のやっている世話役や犠牲に気付きをもつことが大切です。
自立的な人は、なかなか気付きません。何十年もやってしまうのが普通です。
「人生が虚しくなって来た・・」
「こんなふうに生きたかったのかな?」
「○○のせいにして、仕方ないって思おうとしているのかな?」
もっと楽しいことや嬉しいことに、欲張りになってください。
本当に誰かを幸福にする人は、まず自分自身がものすごく受け取っていて、輝いていますから。
私たちは、いい子になるために生まれてきたのではないし、正しい人になるために生きているのではないのです。幸せだったら、それでいいのですから。
あなたの心からの笑顔こそが、周りをゆるし、よい変化をもたらし、幸せにしてくれるものです。あらゆる問題に対する解毒剤であり、最高の教育方法ではないでしょうか。
ご自身が、心から満足のいくものとの出逢いを望みましょう。
あなたが自分自身を楽しませること、ワクワクさせること。
常識や理屈ではなく、心の体験として、それを受け取ってくださいね。
信頼とともに、今まで以上に幸福なパートナーシップをお祈りしています。
ありがとうございました。
(完)