今回は「インナーチャイルド・セラピー」についてのリクエストをいただきました。
「インナーチャイルド」とは内なる子供のこと。まだ未消化の感情があるために、過去に戻れないまま気付かれるのをずっと待っている、私たちの影のような存在。
大人になった私たちが見つけてあげ、声を聴き、つながり、その子からパワーを戻してもらうのです。忘れていたパーツが還ってくると、ハートが広がって余裕ができ、また違った目で世界を楽しむことが出来るようになります。
人生に疲れているとき、ほっとしたいときに・・是非一度お試しください。
やわらかさと無垢さに包まれて、あなたがリフレッシュ出来ますように。
◎リクエストを頂きました◎
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こんにちは。こちらのHPで子供時代の自分との対話が大切であると知りました。
自分でやろうとしてもうまく出来ないのですが、どうしたらいいでしょうか?
インナーチャイルド・セラピーについて知りたいです。
(編集させていただいております)
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リクエストをありがとうございます。担当させていただく多田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
「インナーチャイルド・セラピー」とは、私たちの内なる子供との再統合を試みるものです。
「内なる子供」を例えて言うなら、現在のあなたにくっついて一緒に歩いている、物言えぬままに辛抱しているもう一人のあなたです。
未消化の感情があるために、その子が存在していた過去の時間軸に戻れずに彷徨っているのです。誰かに見つけられるのをずっと待っています。
その子が何と言っているのか?そして、何をあきらめてきたのか?
話しかけてみましょう。
「どうしたの?」
「お母さんはどこに居るの?」
「一人で遊んでいるの?」
「寂しいの?一緒に遊ぼう」
「お家に帰ってみんなと手をつなごう」
「お父さんを呼んできてあげるね」
子供時代に戻り、かつての出来事を追体験したり、また時には俯瞰(ふかん)して全体像を観察したりします。
セラピーやカウンセリングでは、セラピストの誘導に従ってイメージをしていただき、
子供時代の自分自身、家族、環境などに触れながら、ポジティブな印象を潜在意識に入れるような働きかけをすることもあります。
ご依頼者の方は、自分で自分にセラピーすることが難しいとのことですね。
私個人の意見になりますが、内なる子供を一人で癒すのは寂しくないかな?と思います。
自分以外の誰か(カウンセラーでも友達でも神様でも)と一緒にいるイメージとか、実際のサポートを受けながらトライしてみてほしいと思います。
インナーチャイルド・セラピーを、自分で抵抗なく出来る人もいらっしゃれば、まったくイメージすら浮かばない人、少しだけ出来る人、人それぞれのようです。
イメージ力、創造力の強いタイプの感覚派の人は、日常生活の中でも気付かないまま潜在意識にアクセスしている場合が多くあり、「インナーチャイルド」と普通に遊んでいるかもしれません。
インナーチャイルド・セラピーは退屈で物足りないという方もいらっしゃいます。(イメージがうまく出来ないという人は、実は退屈していないかどうかチェックなさってみてくださいね。)
もっと壮大で、原型的なイメージ(洞窟やお城、ドラゴンや魔女など)から入って、無意識界の大冒険をするほうがうまくいく人もいます。
自分自身に対してセラピーは出来なくても、人に対しては、うまくやれるという人もいます。
他の人にやってあげることで、共に癒しを体験することが出来るのです。
与えているのに受け取っているような感覚になれると、一石二鳥ですね。
あなたのハートを与えて、そしてその恩恵を受け取るさまは、リーダーシップの形です。
心の痛みは減り、喜びの感覚が増し、2人の癒し効果がアップします。
私たちの心には、音叉(おんさ)のような共鳴作用があり、人の痛みを自分の痛みのように感じ取ることが出来ます。喜びや至福感も共鳴します。
また、≪すべての癒しはつながりから≫という心理学の格言があります。
つながることによって癒しが起きるのです。
自分の内なる子供とつながる場合であっても、他者とつながる場合であっても、同じように癒しは起きます。
感情には物質的な境界線はあまり関係ないのかもしれません。
インナーチャイルド・セラピーを用いて得られる利点は、過去の手放しです。
あなたの意識がより開かれ、「今を生きる」ことに集中できるようになるのです。
今あなたの目の前で起きていることを、どのように認識するのか?は、あなたが過去をどれだけ手放せているかによって、大きく異なります。
例えば、「職場に苦手な上司がいて毎日憂鬱・・」という場合。
セラピーでは、その上司の顔の仮面を取ったら、親が出てくることがとても多いのです。
昔は、お父さんが横暴でお母さんが我慢していて・・毎日とても辛かったのかもしれません。
あるいは、父親の存在がなかったのかもしれません。
会社に関することは父親との関係が影響するので、しんどくなって当然です。嫌になって当然です。
また例えば、パートナーとうまくいかない場合には、幼少期の母親との関係性を見直すよい機会です。
母親を助けるために「いい子」を演じてきたのであれば、パートナーとのコミュニケーションが上手に出来なくても、仕方がないですよね・・。
インナーチャイルドたちは、生きることに、真摯に向き合ってきたのです。
いまだに傷つき、激怒でいっぱいの子であったとしても、彼らは愛され、認められるにふさわしい存在です。
彼らを承認しましょう。抱きしめてあげましょう。
インナーチャイルドが満足すると、今のあなたに希望が満ち溢れてきます。
今起きていることを判断せず、ただ純粋に認識する力を取り戻せるからです。
イキイキしたインナーチャイルドの無垢さが、あなたと世界を照らすでしょう。
(完)