カウンセリングをしていると、SEXレスの問題が、とても多いと感じます。
ただ、この問題をお持ちでも、口に出されない方も多いようです。
それだけ、この問題は、タブーだし、繊細な問題であり、「離婚」という危機
に瀕している事実を認めたくない方もいます。
特に、男性は、どこにも誰にも言えず、自分でも自分を性欲のない人間だと思
わせようとして、自分をごまかし、他の何かに没頭して忘れようとしている方
も多いと思います。
そこで、この問題を解消して、ぜひ、もう一度、結婚前のラブラブな状態に戻
って頂きたいと思います。結婚何十周年後からでも可能ですよ。
そして、パートナーと結婚した頃の想いを取り戻していただければと思います。
私は、この問題の解決の糸口として、下記の質問をしてみます。
そして、どの状態にあるのかを知り、カウンセリングを始めます。
ぜひ、この問題に該当される方は、セルフ質問をして、自分の心理を分析して
みて下さい。
ここでは、私のカウンセリングでのインタビューの返答と、そのセラピー結果
をもとに、分析してみたいと思います。
夫婦関係についてのご相談を受けた時に、「SEXはありますか?」と必ず質
問します。
返答として、SEX事態がない(それはいつから?)
SEXは義務である
SEXをパートナーが求めてこない
SEXはあるが、日課のようなお決まり事になっている
SEXはした方がいいとは思うけど、疲れているので寝てしまう
SEXはあるが、満足できない。それをパートナーに言えない
などなど、普段、一番お答えの多い順番に挙げてみました.。
さて、この問題をお持ちの方は、どんなお答えがありましたか?
少しの時間、パートナーとのSEXについて、考えてみて下さいね。
それでは、分析&解決方向へのお話しをしたいと思います。
・SEX事態がないというのは、まさしく離婚もあり得る危険な状態です。
それまでの夫婦関係の中の積み重なった問題があるのかもしれませんね。
ぜひ、専門家に相談する事をお勧めします。新しい見方、考え方を聞く事は、
人生のチャンスを取り戻す事にも繋がるかもしれません。
・ SEXは義務であるという答えは、女性に多い声です。
これは女性次第で夫婦の関係に変化を持てる可能性が高いのです。
でも、長い年月をかけて、夫婦関係について諦めている事も多く、
今さらという思いも強く見られます。
ここで、幸せな結果を出された方がされた事をひとつご紹介しましょう。
そのやり方とは、SEXの時に、ご主人の目を、できるだけ優しい目で見つめ
てみるという方法です。ご主人は、どんな反応をするでしょうか?
それを、楽しんで下さいね。
目と目で繋がる事で心と繋がり、肉体的にも繋がるという方法は、
義務を越えたSEXに発展し、成功例が多いようです。
・SEXを求めてこない。
これは、求められない側は、深く傷つきますね。
そして、この関係を修復するのに、少し時間がかかるかもしれません。
でも、大丈夫。ここでは、傷ついた自分の傷を癒しつつ、パートナーの傷つい
た心の方に、フォーカスしてあげると、二人の関係は、取り戻せます。
男性に恐がらせない、可愛い女性になることが鍵です。
自分の気付かない所で、鬼嫁になっていませんか?
尽くすより、自然に尽くされる女性になるってどういう事かしら?と
学んでくださいませ。
・SEXはあるが、日課のようなお決まり事になっている。
これは、SEXは義務と似ているようですが、少し違います。
実は、自分の中に、パートナー以外の人に心が引かれてしまいがちというよう
な心理が隠れていいます。例えば、不倫なんてあり得ないけど、TVによく出
てくる男優さん、タレントさんとかね。いわゆる安全な浮気心です。
反対に、こういうパートナーをお持ちの方も、ご用心です。
残念な事ですが、自分は、飽きられているという証明でもあります。
ここでの、この抜け道は、浮気される方は、もう一度、自分の魅力を取り戻す
事に努力してみる必要があるかもしれませんね。
また、浮気心が出てしまう側は、勇気がいるけれど、パートナーに飽きている
という事を伝えてあげる必要があるかもしれませんね。大丈夫です。
パートナーは、あなたの事が大好きです。
「安全な浮気なら、夢を見ているだけだろう」と、安心しています。
でも、問題には気づいて貰えず、不満や物足りなさも改善されないままです。
そこで、できるだけ、相手が傷つかないように配慮して、
ユーモアを交えて話してあげると、成功する例も多いようです。
・SEXはした方がいいとは思うけど、疲れているので寝てしまう。
こういう方もたくさんいます。特に、ストレス社会です。
この問題の解決方向は、先ずは、マッサージなどして、スキンシップを取り戻
す所からスタートしてみてはいかがでしょうか?
「こっちがして欲しいわ」と思う方は、自分にできるだけ甘くしてあげる時間
を持てるように、心がけてみてください。そして、少しでも余裕が出てきた所
で、パートナーに与えてあげるようにしてみて下さいね。
また、お互いの名前を、パパ・ママ、お父さん・お母さんなどと呼んでいませ
んか?この呼び方は、義務と役割の関係になりがちです。
できるだけ、もう一度、呼び名を改めるというのも問題解決への第一歩になり
ます。
・SEXはあるが、満足できない。それをパートナーに言えない。
このご返答は、実は、SEXレスという問題があるけど、人に言えないという
方にも多いように思います。
SEXは、愛のコミュニケーションツールでもあります。
ここでは、男女のもともと持っているSEXに対する価値感の違いや、肉体的
な違いなど、また、個々のパーソナリティに関する問題など、深層心理的にも
深いと思います。
感情的には、『恥ずかしさ』があります。
でも、SEXというのは、女性が男性に口に出して教えてあげないと、女性は
満足感を得られにくいものです。そうとはわかっていても、恥ずかしさが先に
たち、何も言えないかもしれません。
ただ、自分という世界でたったひとつの肉体を一番よく知っていて、マニュア
ル本にも載っていないような自分だけのツボを知っているのも自分自身です。
成熟した夫婦関係というのは、SEXによるコミュニケーションを高められた
度合いに比例するとも言われています。
まずは、これを意識において取り組めば取り組むほど、SEXレスという問題
は、起こる可能性もありません。
また、自分を満足できる方向に勇気を持ってコミュニケーションできた度合い
だけ、日常生活も、満足感で一杯の生活となっていくでしょう。
最後に、50代半ばのご主人を持つAさんという方の体験例をご紹介します。
Aさんのご主人が、脳卒中になり倒れて入院されました。色んな事情があり、
誰にも言えないけれど、これが初めての発作ではないとの事でした。
Aさんは、今回の発作は、いつもよりも大きく、心配で心配で、誰かに相談せ
ずにはいられず私に相談しようと決めたという事でした。
そこで、私は、各病気にも色んな意味がある事を話しました。
すると、それを聞いたAさんは、ピンと来るものがあったようでした。
「実は、病気になる、ほんの数日前に、とても珍しくSEXを求めてきたので
す。でも、長い間、SEXレスだったし、私の方は、子育てに忙しかったりし
て、とてもそんな気になれず拒んだのです。今思うと、あの時、拒絶していな
ければと思います。実は、あの後も、ずっと気になっていたのです。ただ、ど
うしても、その事を主人には言い出せず、気まずい関係がありました。だから
、今度、退院して来てくれたら、あの人の望む通りにしたいと思います。」
と、涙ながらに話して下さいました。
こんなAさんのお気持ちがご主人に届いたのか、その後、無事退院され、仕事
にも復職されました。ご家族も一安心し、夫婦関係に何が必要で、本当に大切
なモノという事に気づかれたようです。
Aさんご家族の、さらなるお幸せとご健康をお祈りしたいと思います。
このSEXレスという問題は、夫婦関係にロマンスを取り戻す、大きな要因の
ようです。
それだけに、ここを乗り越えるのは、難しいように感じたり、あるいは、この
問題を問題と認識しないようにしてしまうのかもしれませんね。
みなさんのご回答とセルフ心理分析はいかがでしたか?
ぜひ、問題を解決し、夫婦関係に人生にロマンスを取り戻して下さいね。
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