子供たちに残してあげられるもの

僕たちが家庭を持って、父や母と言う立場になると、
日々家族のために、また子供のために、
何かを優先して生きるようになります。
自分の楽しみや趣味よりも、子供と過ごす時間を大切にします。
自分のために使うお金よりも、子供の教育費を優先します。
自分のしたいことよりも、家族を守るための仕事を選びます。
当たり前の事だ。親として当然の責任だ。
と言う考えが頭に浮かぶかも知れませんが、


心の深くで感じている事は、
彼らの幸せが、自分自身の幸せであり、
なによりも僕たちが家族を愛しているからです。
そして、家族の幸せのために自分の行動を選択しているのです。
でも、その選択が時には自分を犠牲にしたものであったり、
本当に自分が得たい自分の人生とは別のものであったりすると、
心の中には、我慢や苦しさを感じることがあります。
どちらも選びきれずに、悩んでしまうこともあるかも知れません。
「自分の本当に生きたい人生を選ぶのか・・・」
「家族を守る事を優先した人生を選ぶのか・・・」
僕たちが育ててもらった時代、
大人たちは、大なり小なり自分たちの人生と引き替えに、
僕たち子供の人生を優先してくれていました。
「お前の学費のために・・・」
「あなた達のために・・・」
「どんな想いであなた達を育てたか・・・」
「離婚しなかった理由は・・・」
それは、とてもありがたい事です。
ただそう言われたとき、心の中で苦しさを感じた事もあったでしょう。
親が、子供の人生の幸せを願っているのと同じだけ、
子供たちも、心の奥底では親の幸せを願っているものなのです。
自分の存在のために親の幸せを犠牲にさせたとは感じたくはないのです。
僕たちの人生の色んな瞬間で、
「父や母がずっと笑って人生を生きていてくれてさえいたら、
 自分はもっともっと楽な人生を生きられただろう」って、感じた事は無いですか?
父親が本当に生きたい人生を手にして、喜びに満ち溢れていたとしたら・・・
 子供たちは、自分の人生の様々な局面で父を想い出す度、
 どれほどの大きな希望を感じられる事でしょう。
母親が人と愛し合うことに、溢れんばかりの喜びを感じているとしたら・・・
 子供たちは、自分のパートナーシップに、
 どれほどの期待と夢を持ち続ける事が出来るでしょう。
そうです。親の”喜びに満ち溢れた人生”は、
子供たちの人生の大きな大きな希望であり財産となるのです。
そしてその希望は、私たちがいなくなった後も、
人生と向き合う子供もたちの心の中に、ずっと灯っていくのです。
個人も人類もずっと進歩して成長し続けています。
僕たちの親が精一杯生きてくれて、それでも与えてもらえなかったと思うものがあれば、自分たちが、次ぎの世代に与えれば良いだけのことです。
そして次の世代に、そしてまた次の世代に。
何十世代か先には、必ず、生まれた瞬間から死ぬまで、
喜びだけを感じながら成長していける世代が生まれて来ます。
今僕たちは”自分の豊かな人生”が子供たちの財産になると気がついた世代です。
さあ、今から自分の人生を豊かにするものを探してみましょう!!
幸せの形は、人の数と同じだけ存在します。
大自然の中で暮らす・・・
趣味ややりたいことを極める・・・
本当に学びたいことを学ぶ・・・
仕事で成功する・・・
愛する人を共に生きる・・・
まずは、あなたの心の中に埋もれている、
あなたを本当に豊かにしてくれる幸せを探して見てください。
そして、その幸せを少し自分自身に与えて見てください。
次の展開はその時の状況にまかせて、まずはひとつ”幸せ”を自分に与えて見て下さい。そしてその時に感じる喜びを、あなたの笑顔を家族に与えてください。
子供たちに残してあげられるものには、
お金、家、教育、資産、名誉・・・たくさんたくさんあるでしょう。
でも、子供たちの心の中にずっと希望の火を灯し続ける、
”あなた自身の豊かな人生”があることも忘れないください。
※吉原 直人は2007/6月でカウンセリングサービスを退会しました。

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