家計簿のススメ 〜生活の安心感を得ながら夢を実現する秘訣〜

もうすぐ12月。
ただ今、書店ではカレンダーやスケジュール帳、家計簿に日記帳がたくさん出
回っています。そこで、今回はこのテーマにしようとひらめきました。
心理学は使ってこそ意味があるものです。
心が落ち着いた、心が癒されたというのもいいのですが、次は、実際に生活を
変えていくために心理学を使って欲しいと思っています。
そこで、実際に使う手段の一つについてお話します。


家計簿と聞くと、つけてるつけてるという人。
つけようと思うけどやってない。
昔つけてたけど、つけただけで意味がないように思ってやめた。
えーーー、そんなんつけるのめんどくさー。
と、人それぞれ。
もちろん、つけなくても大丈夫というお金と親友だという人もいるでしょう。
今日私は、家計簿のつけ方やお金の使い方をお話したいわけではありません。
では、何かというと、『お金の流れを知る事』の素晴らしさや大切さについて
知っていただきたいと思います。実は、この『お金の流れを知る事』が、どん
なに生活における心の安心感に繋がっているのかご存知でしょうか?
いつも口癖のように「お金がない、お金がない。」なんて言ってる人はいませ
んか?
そう言ってるとどうなるでしょう?
そう、もちろん、もっとお金がなくなります。ご用心くださいね。
このお話は、今日はしません、またいつか〜。
それでは、今日は私自身の体験の中で学んだ、家計簿のススメについて話して
みようと思います。ちょっと長くなりそうです。
ずぼら主婦の私が、結婚してから始めた事で、約8年今も続いている事、
それが、家計簿をつける事です。
最初の2・3年は、全てをきっちりつける事で満足していました。
見直す事なんて、全くありません。
次の年あたりからは、つけやすい家計簿を探すようになりました。
それぞれ工夫をし、書店で手にとってもらえるように様々な違いを作って並べ
られています。その違いを比べるのは、私の大きな楽しみの一つでした。
でも今度は、もともと物を捨てられない私です。
3・4年もすると、つけ終わった家計簿がたまっていく事に困り始めました。
そこで、PCを使ってエクセルで年間一覧表を作る事にしました。
結婚前に4回コースで習っただけです。PCと参考書を片手に頑張り、プリン
トアウトできると、家計簿を捨てるようにしました。
でも、整理整頓が出来た!!という私の自己満足の世界で終わってました。
それが、やっと家計簿を利用する機会がやってきたのです。
ちょうどこの頃、出産があり、妊娠中に買った雑誌に載っていたので知った
医療費控除の手続きにトライすることにしました。
なんと、これで頑張ったご褒美に、8千円ほど返ってきたと思います。
働いていない私には大金でした。
これが、「家計簿をつけるっていいかも?」の始まりです。
そうやって私は、一年を計上する事の大切さと領収書の意味を学びました。
それから、なんとラッキーにも、還付申告という制度があるということも、
同じ雑誌に載っていたので知る事ができました。
そこでは、ちょうど5年前の仕事していた分を申請できる事を知りました。
「ご存知の方は、きっと良かったね。」と言って下さるでしょう。
そう、還付申告は、5年前までのものが有効なんですよね。
普通なら難しくめんどくさそうな書類と敬遠しそうなものも、さすが出産本に
は、誰でもが出来るように医療費と還付申告の書き方の両方が、全てわかりや
すく書かれていたので、すぐに私でも申請する事ができました。
とりあえず本に載っている通りに書き込んで、領収書さえ持って行けば、その
後は、税務署での指導に従えばなんとかなるものです。
そしたらなんと、約11万円の還付金が返ってきたのです。
それからというもの、私は、家計簿をつけ、必要な領収書は取っておくことに
関する意識が変わりました。必要以上に萌えている今の私は一体?…(汗)
その後、家計簿のつけ方は、どんどんシンプルになりました。
自分流で、我が家の生活にあったつけ方がわかってきたからです。
そして、もっと家計簿が役に立った出来事が2年ほど前にありました。
当時の主人は、仕事の事で何年もずっと悩んでいました。
どこに行っても必要とされるし、愛されるし、また几帳面で誠実な性格なので、
仕事場所や仕事の内容や人間関係での悩みも問題も全くありませんでした。
でも、自分を押し上げる想いが次第にこみ上げ、抑えきれなくなりました。
とうとう、一年間もの作りの学校に行きたいと言い出しました。
私は覚悟していたものの、その決断に驚きました。
しばらく沈黙した後、私がとっさに出したのは家計簿でした。
その時どんな顔をしてたのかと思うと、自分で自分を笑ってしまいますが…
私は、結婚してからの家計簿一覧表を何枚も見比べました。
この時、我が家が一年をどれぐらいで暮らしてきたのか改めて実感しました。
過去2・3年の流れを見てざっと計算してから、
「ふーん、家は大体これぐらいでやってきたんや。一年なら大丈夫じゃない
の?!」と言ってあげる事ができました。
と言いながら、私も初めて、しみじみお金の流れを感じた瞬間でした。
それから二人の方向は一つになり、真実の道というのは、何も止めるものもな
いものです。大きな流れの波に乗っかり、すぐに主人は受験勉強を始め、無事
学校に入学する事ができ、一年間、久しぶりの学生生活をそれなりに満喫して
卒業し、習得した新しい道に進み始めました。
「二人とも、よくそんな決断をしたね。」
と、当時はよく言われました。
この決断は、自然によっやくやって来たものだったし、これら全ては、家計簿
をつけていたから出来た事だと思っています。
とても大きなチャレンジでしたが、お金の流れが把握できていたので、余裕は
ないし、贅沢なんてとても出来ないけど、それまでと変わらず生活し、心の中
は安心して過ごせた一年でした。そればかりか、生活は却ってとても充実した
一年になりました。主人も、夢の方向に進み、社会からは少し離れた事で、気
楽な一年であり、長い人生の休息の一年にもなったようです。
また、同じ方向を見て語り気の合う友達もたくさん出来たようです。
お金で買えない大きな財産をたくさん得ました。
それに私の無駄使いも減り、お金の本当の使い方を学んだような出来事でした。
家計簿をつけていて思うことは、目標のために計画しながら家計簿をつけると
いう人も多いと思います。素晴らしいですね。
ただ、私の場合は、計画倒れで終わりやすかったし、すぐ誘惑にもつかまるタ
イプのようです。でも、この家計簿をつける、つけ続ける事が、私にとっては
、お金の流れを掴んでいる事、お金と向き合っている事、お金に意識を持って
いる事などが、その時や未来に現れる計画を達成するためになると感じました。
先ずは、家計簿をつけてみる事から始めてみませんか?ということで、そのス
スメのお話を書きました。
最後に、どうして私が家計簿をつける事にしたのかというお話をしましょう。
10年以上前に、私は母を亡くしました。
すでに、一人暮らしをし、看護士という仕事を持っていた私は、特にお金に関
する事では問題はありませんでした。
ところが、父が、とても不安そうにしている事に気づいたのです。
口癖のように「お金がない。お金がない。」と言ったり、ケチになってしまい
ました。
もちろん、私と妹の娘二人でしたので、自分の世話が必要になる老後の心配も
重なったのでしょう。
そこで、一緒に住まいしていた妹に尋ねると意外な事を知る事になりました。
実は、「生活費の全てを母に任していたので、お金の流れがわからない。それ
が、とにかく不安である。」という事を教えてくれました。
納得したものの、私にもさっぱりわからず、父と妹に任せるきりしかありませ
んでした。
それから、5年ぐらいかかって、父はやっと、お金に対する不安も軽減し、生
活も落ち着いてきたようでした。
今では、私が夏休みに子どもをつれて帰ると、これでやってくれと生活費を渡
されるようになりました。ちょっと出費がかさみ財布を気にし始めると、
「そろそろ足りないだろう。これ使え。」と、そっと出してくれます。
お金の事を口にするのは、男性である父にとっては、みっともなく感じるらし
く、父はそれ以上は語りません。私も聞きません。
でも、きっと母を亡くし、悲しみのうちに生活していく中での困惑は厳しかっ
ただろうと思いますが、母がいてはありえなかった父の姿をたくさん見る今日
この頃です。
一般的に、家庭のお金の流用については、主婦が握っている人がまだまだ多い
と思います。
でも、二人で意識を持っていくと、あきらめていた事も可能になると思うし、
数字にして一覧表にすると男性も家計簿を見るようになるようです。
まあ、それを直視するもの怖いという男性人も多いようですがね。
そういう人の場合は、感謝の気持ちを伝えてから家計簿を見せて下さいね。
もちろん、ご主人に内緒にしていたい方は別ですが・・・(笑)
それから、お金の執着は、お金の問題を作ったり、お金との関係が遠くなった
りもするようですよ!!手放し、手放し、手放しましょう。
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