3月そろそろ終わり、もうすぐ4月に入ります。
この時期、卒業や退職、転勤・異動、入学・入社を迎えている方も多いことで
しょう。
皆さんにとって、2007年春はどんな時となっていますか?
普通にいつもと変わらず、この春を迎えている方も多いことでしょう。
新しい始まりに、喜びに満ちている方もいるでしょう。
もしかすると、温かくなりハートが自然に開き始めるこの頃、
鬱々とした気分になっている方もいるかもしれませんね。
それぞれの時。
去年の今頃は、自分が何をしてて、誰といて、
どんな想いやどんな感じの中にいたのか覚えているでしょうか?
4月から5月、環境や人間関係の変わりやすいこの時期、
心の変動や変化は自然と増えます。
そして、カウンセリングをしていて、増えてくる質問があります。
それは、
「私は、心の病気ですか?」
「病院に行った方がいいですか?私は、変ですか?」
という類です。
これは、私が、もともと看護師で医学的に臨床の経験があるから、
こんなふうに聞かれてしまうのかな?
なんて考えたりもしています。
確かに、私はある大病院の臨床の場で、
多くのカラダに関する病気のケアをしてきました。
そこでも、心について学ぶ機会はたくさんありました。
カラダの病気と共に、それが原因で心に支障をきたすこともあります。
痛みのケアのため麻薬を使用し始めた際に起こす精神異常や、
手術や放射線やガン治療による悩みもたくさん見て来ました。
老人の突然の入院による精神錯乱状態にも、時々出会ったものです。
また、カラダの病気は治ったと診断されても、
それが原因による後遺症で、心に影響を受ける方も少なくありません。
これは、再入院に繋がりやすく、心のケアの必要性を強く感じました。
もちろん、心の病気と診断を受けている方が、
カラダの病気で入院してくる事もありました。
そして、心の病気と確定診断を受けた方の精神科専門病院も、
少ない経験ですが体験してきました。
保健所に勤めていた頃には、精神福祉法にまつわる申請の手続きや、
グループホームの訪問や、また精神専門医によるこころの相談のお手伝い
もしていました。
そんな中で知った事は、心の病気と確定診断を受けた方を持つ、
ご家族の方の心情と、そのお悩みにも対策が必要だということでした。
そんな経験後に、私は、ここ十数年、
カウンセラーとしてカウンセリング経験を積んできました。
これらの経験から、「私は、心の病気でしょうか?」
と、相談してくださる方に、先ずお聞きしていくのは、
この相談にいたるまで、何が起きていて、
どうしてそう思われるようになったのかという点について情報を得ます。
何故なら、本当に心を失くしていれば、カウンセリングを受けようと
思わないのじゃないかな?と思うからです。
ただ、自分がいつもと違うとか、普通じゃない心理状態にあると
感じているようです。
そこで、専門家の話を聞いてみたいという方が多いようです。
この場合は、少し時間を取って、ゆっくり丁寧にお話を聞いていくと、
多くの方は、冷静さを取り戻され、
ネガティブな方向に意識を追い込むような事を、
一時的にでも止めていただけるのです。
私も病院臨床に関わって20年以上が過ぎました。
この20年の間でも、当時は、精神科か神経科として存在していた臨床機関に、
ここ数年で、心療内科という科が存在するようになって来ました。
これらの診療科の境目は一体何なのかな?と現場を離れた私は、
現場が知りたくなったりもします。
また、受診しようと思う方は、どうしてそう思われたのか、
どうやって病院に足を運ばれたのか・・・というような情報は、
まだまだ少なく、聞こえてこないような気がします。
ただ、心療内科と掲げる病院は増え続けていると思います。
「私、心の病気でしょうか?病院に行った方がいいでしょうか?」
と聞かれる方には、気になるようなら受診することもお勧めしています。
それは、気になってる方向に行く事で納得され、
前に進むことが出来る場合もあるからです。
この場合は、病院の選び方や、受診時の方法や対応についてお話し、
安心して受診してきて頂けるような話をします。
時に薬の助けもかりながら、社会生活を続ける事が必要な時もあると思います。
家で寝ているよりは、外に出ながら、
自分に起こっている心の状態を受け止める方が、合っているという方もいるで
しょう。
現代では、うつ病が心の風邪とも言われるようになりました。
そして、この体験をされている方の数も、増え続けています。
大切なのは、自分の心に起きている状態を、自分が受け止めてあげる事。
そして、それを理解し、協力してくれる人を作ること。
私のお勧めは、「心の病気かな?」と思って不安になったり、
考え込んでしまう方は、ぜひ病院でもいいし、
私たちのような民間カウンセラーでもいいので、
心を扱う専門家に相談していただきたいと思います。
そうすれば、どうして、自分がそんなふうに思ってしまうのか理解でき、
抜け道に繋がる第一歩が見つかるのではないかと思います。
自分には問題がないとしても、問題を持つ人が周りにいる場合でも、
精神的にバランスを崩す場合もあると思います。
そういう時にも、先ずサポート側が心身ともに健康でい続けられるように、
少しでも早く精神状態のバランスを取り戻すために、
信頼できる誰かに相談してみる事をお勧めしたいと思います。
心の時代と言われていますが、まだまだ情報不足ということもあり、
自分や家族やお友達や知り合いに起こっている事を、どんなふうに受け止め、
どう対応していいのかわからないという方が多いような気がします。
そこで、私も、40代からの心理学の中では、
情報提供の場にもなっていきたいと思っています。
特に、私が専門とする分野は、カラダの病気に関する心という側面からの
お話かもしれません。
もし、このような分野で、お役に立てることがあるようでしたら、
ご相談やご意見、ご感想をお待ちしています。
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