最近良く思い出す光景があるのです。
それは天国と地獄の光景なんです。
どうしてそんなこと??とは聞かないで下さいね。
どうしてなのか自分でも解らないのですから(笑)
でも、「天国と地獄の光景」とお聞きになってあなたはどんな光景をイメージ
するでしょうか?
例えば天国は花が咲き乱れ、美しい景色と美味しい食べ物に溢れていて、誰も
が笑っている場所。
地獄は閻魔様が睨みをきかしていてそれぞれに罰を与えられ、皆が飢え苦しむ
おどろおどろしい場所。
多分子供の頃の私はこんなイメージを持っていたように思います。
そんな私のイメージを見事に崩してくれた本があるのです。
その本は「エースをねらえ!」と言う山本鈴美香さんがお描きになったスポー
ツ漫画で、子供の頃に読んだその漫画の一コマに天国と地獄のシーンが出て来
ました。
天国と地獄には実は同じものがあるんだそうです。
どちらにも美味しそうな食べ物が大きな大きな鍋いっぱいに用意されていて、
何十人何百人の人たちが鍋を囲んで座っている。
その人達が手に持っているのは、何メートルもあるような長い長いお箸。
地獄に居る人たちは我先に料理を食べようとします。
自分が自分が・・・と長いお箸で食べ物を自分の口に入れようとするのですが
、お箸が長すぎてなかなか食べられず、食べ切れないほど沢山の食べ物を目の
前にしていつも飢えているのです。
一方天国に居る人たちは、その長い長いお箸で「あなたからお先にどうぞ」と
自分の向かい側に居る人に食べ物を食べさせてあげるので、いつも皆がおなか
いっぱい食べられて笑顔がいっぱいです。
天国にも地獄にも同じものがある。
違うのはそこに居る人たちの心だけ。
思いやりの心があるかないかだけだったんですね。
子供の頃は何となく「ふーん。。。」と思うだけで読み過ごしていた一場面で
すが、すごく深かったんだなぁと思うことしきりです。
結婚生活も10年目に突入し、昔に比べると明らかに夫婦喧嘩の回数も減り、
日々穏やかに暮らせるようになりました。
いつも不平不満を感じて疲れ果てていた結婚当初を振り返り、何が違うんだろ
う?と考えるとそこにもこの教えは生きているようです。
不満を持っていた頃はいつも「私が私が・・・」と自分中心に考えていたよう
に思います。
それがいつの間にか「貴方は??」と相手の気持ちを考えるゆとりを持ててい
ました。
相手への不満を諦めるのではなく、納得して選び取ることが出来るようになっ
たことは、私の大きな変化であり、穏やかに過ごすための必須アイテムでもあ
るようです。
いつか素敵なチャーミーグリーンのおじいちゃんとおばあちゃんになる為に、
一つずつ一つずつ問題を乗り越えていけるといいなぁって思う今日この頃です
。(笑)
久しぶりにエースをねらえ!を読んでみたくなりました。
必死になって読んでいたあの頃が懐かしいです。^^
西田夕伎栄のプロフィールへ>>>