孫という未知なる者~サレンダーする~

私事ではありますが、まもなく『孫』が誕生いたします。
自分が子供を出産するときも、ドキドキしたものですが、孫ともなると、ドキ
ドキの度合いが違うのであります。
どう違うか?ですが、自分の子供の時は、誰が何と言おうが私が出産するわけ
ですから、私が頑張ればいいわけです。
ところが孫となりますと、当然ですが私がいくら頑張っても何の役にも立たな
いのです。
出産という大仕事をするのは、私の娘であって私ではない。
もちろんこれから先、その子供に責任を持って育てていくのも、娘夫婦であっ
て私ではないのです。


自分が頑張れば、何とかなることというのは、案外気が楽なんですよ。
ところが、自分の力が及ばないことになると、不安でたまらないのです。
『こうなりゃ祈るしかない!』という心境です。
どうあがいても、私がジタバタしても何の役にも立たないどころか、かえって
邪魔になるだけなので、腹をくくってサレンダーすることにしました。
サレンダーというのは、委ねることです。自分で頑張って何とかしようとしな
いことです。
やるだけやった後は、サレンダーしてしまうのが一番楽です。
逆に言うと、やるだけやっていないと、なかなかサレンダーできないのです。
あんな事もやっていなかった。(ジタバタ・・・)こんなところで、手を抜い
てしまった。(ジタバタ・・・)
そうです。私がジタバタしていたのは『やるだけのことをやっていないかも?』
と思っていたからです。
親として娘にいろんな事を教えることができたのか?
あんなことも、こんなことも教え忘れているのかもしれない・・・
私がちゃんと見本になってあげられていなかったのかもしれない・・・
かなりジタバタしましたが、これって私が私のことばかりを見て、勝手に一人
反省会をしているようなものです。
そこでふと、母親になろうとしている娘の方を見てみました。
確かに、頼りない部分はあるにしろ、母になろうとしているではないか。
婿も頑張って働いて、何とか家族を養っていけるようにとやっているではない
か。
この二人を信頼しよう。
私も、抜けている部分があったかもしれないが、やれるだけのことはやったの
かもしれない。
失敗もいっぱいした。でも、こうやって子供達を育てることができた自分に自
信を持とう。
そうだ!私が育てた子供だ。きっと孫を育てていくに違いない。
私と同じように失敗もするだろう、私と同じように抜ける部分もたくさんある
だろう。でも、信頼してみよう!
この二人に委ねよう!
という訳で私はジタバタをやめて、娘夫婦にサレンダーしました。
サレンダーするしかないんですよね。
どうせ私がジタバタしても、何の役にも立たないのですから。
サレンダー(委ねる)ができない方は、自分が何かやりのこしていることがな
いか一度チェックしてみてくださいね。
やり残していることで、今やれることがあるのなら、やってみましょう。
今できないことであるなら、やらなかった自分を許して、これから同じような
ことがあったら、やると決めてしまいましょう。
そして、後はサレンダーです!
という訳で、年末には『孫』という未知の生物とご対面することになってしま
いました。
祖父、祖母、父、母、兄、弟、夫、息子、娘と、様々な繋がりは経験しており
ますが、『孫』は初経験でございます。
ジタバタはおさまりましたが、いったいどんな心境になるのだろう?とドキド
キは、ちっともおさまっておりません。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。

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