来る日も来る日も同じ事ばかりで何か面白くなくて退屈だ。
何かしたいけど、自分が果たして何がやりたいのかわからない。
自分の人生のこれからが見えてしまっている感じがしてつまらない。
みなさんは、こんな感覚をお持ちになった事はないでしょうか?
どこにも出口のないような感覚、閉塞感ですね。
この感覚を感じる人は、結構情熱溢れるタイプの人なのです。
自分の中に情熱がある故に、そのエネルギーが閉じこめられている感じになっ
てしまうのが、閉塞感なのですね。
例えば、面白くなくて退屈だと感じているという事は、面白い事がしたいと思
っている証拠ですね。
何かしたいと感じているという事は、何かにエネルギーを注ぎたいと思ってい
ることですね。
人生が見えてしまってつまらないと感じているという事は、人生をワクワク、
ドキドキしながら過ごしたいと思っている事ですね。
そう、閉塞感を感じて問題だなぁと思うという事は、情熱的な人なのです。
そんな時は、先ず自分がとても情熱的な人間なのだという事を認める事です。
諦めていると思っていたのが、本当は諦めではなくて、どこに情熱を注げばい
いかその待って行く場所に困っているのだな、と認識する事なのですね。
では、どうして情熱のエネルギーを持っていく場所に困っているのでしょうか
?
これには人により様々な感情や理由があると思います。
例えば、「人生って、世の中ってどうせこんなものだ」と勝手に判断してしま
っているのかも知れません。
例えば、「私って、どうせそんな人生なの」と悲観してしまっているかも知れ
ません。
しかし、いずれにしろその土台になっているのは、失敗するのではないかとか
、嫌われるのではないか、自分らしくないのではないかなどという怖れの場合
がとても多いのですね。
だから、動けないのですね。
だから、出口が無い感じがするのです。
では、動けない状態をどう克復すれば動けるようになるのか、という事になる
のですが、ここで焦って「動かなければ」と思うのは逆効果なのですね。
「~しなければならない」と思うときは、自分をどうにかコントロールしよう
としているときなのです。
例えば、あなたが誰かから「ああしなさい」「こうしなさい」なんて言われた
らどんな気分でしょうか?
余りいい感じがしないのではないのでしょうか?いえ、嫌な感じになるのでは
ないでしょうか?
「そんな事したくないよ!」
と反発を感じてしまいますね。
これと同じで、自分に強制的にコントロールをかけると、自分自身がしんどく
てついつい嫌になってしまったり、パワーが出なくなってしまったりします。
だから、うまくいく場合は極めて僅かになってしまうのですね。
では一体どうすればいいのかというと、何かの行動を取ることではなくて、先
ずは自分の心にある何かを手放すのです。
この手放すものは、出来れば自分が絶対に手放したくないと思っているものほ
ど効果は強力です。
例えば、「私はこういう人間」という自己概念でも構いません。
「男はこうあるべきだ」「大人はこうあるべきだ」という観念でも構いません
。
どんなものでも構わないのです。
そうすると、そこに心の隙間ができますね。
心に隙間ができると、ガチガチだった心に余裕を持てます。
そして重要な事は、実はそこにあなたが今まで持っていなかった新しい「何か
」が入り込む事が出来るのです。
今までの私は、従来からあるパーツが集まって自分を形成していたのですね。
だから閉塞感を感じながらもそこから抜ける事が出来なかったのです。
しかし、従来からあるパーツが何か新しいパーツに置き換わったとしたら、そ
れは新しい自分の誕生なのですね。
新しい自分は、従来の自分とは異なるわけですから、新しい何かを開いていけ
る可能性が出てくるわけです。
新しい何かが開けると・・・そうですね、閉塞感からも抜け出していけるわけ
ですね。
人にもよると思うのですが、そんな中で一番行動に移しやすいのは服装を変え
てみる事です。
自分の個性だと思っている服装なのですが、意外と自分で「こんな服装が似合
う」と決めていたりします。
服装を変える事は、服装に対する自己概念を手放してみる、という事なのです
ね。
服装に関する自己概念を手放して、自分で新しい自分をコーディネートしてみ
てもいいと思いますし、あるいは、自分の好みではなく、誰かの感性で服装を
見立ててもらうのも良いのではないかと思います。
これは、随分と気持ちが変わっていきますよ。
季節は丁度春ですね。
今までの自分から少しだけ卒業して、新しい春物など一着いかがでしょうか?
きっとあなたの新しい世界がそこに開かれると思いますよ。
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