「あなたがしたいことって何ですか?」
こういう質問を、お客様にさせていただくことがあります。
やりたいこと、好きなことを我慢しすぎていると、こういう質問をされても、
なかなか出てこないものなのです。
「えっと・・・とりあえず貯まっている仕事を片付けたいです」
「うーーーーん、子供と遊んであげたいですね」
「お部屋を綺麗に掃除したいと思っています。最近さぼり気味で・・・」
こんなお返事が返ってくることも少なくありません。
仕事を片付けたり、子供と遊んだり、掃除をしたりが、やりたいことなら何の
問題もないのですが、どうも口調から「やりたいこと」ではなく「やらなきゃ
いけないこと」という印象を受けます。
子供のころは誰でも、やりたいことに敏感なものです。
とくに「遊びたい」という欲求は、ものすごいものがあります。
そして、許される限り、やりたいことをやり続けます。
やりたいことをやっている時の子供の目は、イキイキしていますよね。
触ってはいけない引き出しを開けて、中の物を取り出しているとき。
砂場で、大きな山を作っているとき。
紙をちぎって、まきちらしているとき。
大好きなお人形で、遊んでいるとき。
時間を忘れて目をキラキラ輝かせて遊んでいます。
ところが大人になると、1週間に1回のお休みには、「やりたいことをやるぞ!!」
というよりは、「せっかくの休みだから、家でゴロゴロしておこう」となった
りします。
ゴロゴロとして身体を休めることは、悪いことではないですし、やりたいこと
がゴロゴロすることなのであれば、何の問題もありません。
でも、「やりたいことがわからないから」「普段疲れすぎていて、動けないか
ら」ゴロゴロするのであれば、ちょっと寂しすぎますよね。
大人になればなるほど、「やらなきゃいけないこと」が増えてきていませんか?
そうすると、やらなきゃいけないことをやるために、やりたいことを、抑圧
(我慢)してしまいます。
そんなことを、何年・・・何十年・・・と続けていると、「やりたいことがわ
からない」ということになってしまうのです。
やらなきゃいけないことを、嫌々片付けているとき、私たちの目は確実に死ん
でいます。
やりたいことをやるために、やらなきゃいけないことを、片付けているのであ
れば、目は死にません。
だって、最後に「やりたいこと」というご褒美がありますからね。
素敵に年齢を重ねていくために、イキイキと生きるために、そろそろ「やりた
いこと」をやってみて下さいね。
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