こんにちは。
社長の平です。
先日、ある女性から、「彼の心が疲れているようなのですが、なんとか元気にしてあげる方法はないでしょうか?」というご相談を受けました。
深夜残業やクレーム対応などいやな仕事がずっと続いていると、そのストレスは私たちの心を疲れ果てさせます。そして、心が疲れていると、なにもする気が起きず、「ただ家に引きこもって寝ていたい」とか「ゴロゴロしていたい」と思い、デートをする気さえなくなってしまいます。
こんなときの彼は、自分のこと以外にエネルギーを使ったり、気をつかったりする余力がゼロになっていると感じているようです。
同時に、心の奥底になんらかの怒りがあり、それを抑え込んでいる状態である場合も多いようです。
すると、自分が怒っていることを隠すために「だれとも会いたくない」と思いますし、この怒りが収まるまでは「ひたすら隠れ家にこもっていたい」という気持ちにもなるわけです。
つまり、あなたにとっては「彼が私とのデートに応じてくれない」と感じられるかもしれませんが、彼としては仕事のイライラを、万が一でもデート中にあなたにぶつけてしまったりはしたくないと思っているわけです。
まあ、このような状況のとき、実際には多くのカップルがパートナーにイライラをぶつけてしまったりするのですが‥‥。これは、あなたに対して怒っているわけではなく、一つの“甘え”なのです。
たとえば、サービス業であれば、彼が正しく、お客様が理不尽であったとしても、彼は耐え、お客様に相づちを打ち、笑顔というサービスを与えていかなければなりません。
でも、きょうは気をつかわなくていいあなたとのデートなので、「ちょっとイライラしてみせること」が一つの甘えになったりするわけです。
「僕のこんな姿を見せるのは、きみぐらいのものだよ」とでもいうところでしょうか。といっても、見せられるほうは、あまりいい気分はしませんよね。
こんなときの特効薬があります。それは、心が感激するような体験をすることです。
ものすごく素晴らしいもの、美しいものにふれ、心が感動に震えるとき、私たちは過去にあった怒りやストレスを涙とともに洗い流し、一瞬にして発散することが可能なのです。
富士山に登って、ほんとうに素晴らしいご来光を見た瞬間に、いままでクヨクヨと悩んだり、恨みつらみばかり抱えてきた人生がすごくちっぽけに見え、そのすべてが洗い流された‥‥という話はよく聞きます。
また、一日中、機嫌の悪かった彼をおいしいレストランに連れていったところ、出てきた料理を一口食べた彼が「うん、うまいな、これは」と言い、あとはあっという間に機嫌が治り、楽しくデートできた‥‥などという話もよくあります。
このように、ものすごく素晴らしいものや美しいもの、また、すごくおいしいものなどには人の心を気持ちよくする効果があるようです。すごく心地よい温泉や健康ランドなどもおすすめですよ。
そして、これには、心を励ます効果もあるようです。
たとえば、ものすごく忙しく、トイレに行くのもままならないような日、課長がみんなに向かって、「もう少し、がんばれ。きょうは終わってから焼肉に行くぞ!」などと言ったとしたら、がんばれそうな気がしませんか?
また、1週間のハワイ旅行を控え、仕事を片づけるために残業続きになってしまったとしても、残業のむこうにあのハワイがあったとしたら超えていけると思いませんか?
私の古くからのクライアントある女性は、イヤなことがあると、ひたすら家にこもって泣いているというタイプの人でした。
しかし、あるとき、思い立って一流ホテルのランチに行ってみたそうなのです。5,000円ほどかかるらしいのですが、ちょっと奮発し、昼間からシャンパンなんかも飲んだりして、2時間もかけて優雅なランチを楽しんだところ、すっかり気分がよくなっていることに気がついたそうです。
みなさんもときには自分の心に素晴らしい体験をさせてあげませんか?
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!