そのままですと、時代と合わないというのもありますし、飽きられるのです。サービスも同じで、素晴らしいサービスであったとしても、人間は同じものを提供されつづけると「あたりまえ」になってしまい、素晴らしいサービスにも無頓着になってしまいます。
「あたりまえ」は、飽きられるのです。
ですから、どんな素晴らしいサービスを提供する場所であっても、「変わらぬサービスをご提供しています」とは言っていても、その時代にあったサービスの仕方に変化していっていますし、新たなサービスを始めていたりします。
飽きられない為には、変化が必要なのです。
商品やサービスだけでなく、人間そのものも、変化しないと飽きられます。
どんなに仕事ができても、「あたりまえ」になります。
それはある意味、その人の仕事への評価が高くなったとも言えるのですが、何よりも自分が自分に飽きてしまうことになっていきます。
なので、何かを変えたい、変化したいと我々人間は思うのですが、変化というのは、人間にとって怖れを感じることの一つです。
「仕事のやり方を変えたらどう思われるだろう?」
「同僚や部下への対応方法を変えたら、どう思われるだろう?」
自分が自分に飽きてしまったら、自分が変化するしかないのですが、これが怖いのです。
今までと違うやり方をやってみたり、今までと違う言葉を使ってみたり、今までと違う人付き合いをやってみたりすると、飽きからは解放され、楽しく仕事をしていけるのですが、同じ場所、同じメンバーがいる中で、その変化をしていくのは、周りの目が気になって難しかったり、恥ずかしかったりするようです。
特に仕事をしているときは、「社会の目」を意識することが多いです。
「普通はどう対応するだろうか?」
「一般的には、どう考えるべきなんだろうか?」
「常識的に考えて、ここは無難な対応をすべきだよな?」
このように、「普通」「一般的」「常識的」に物事を考え、行動しなくてはいけない、そうしないと社会から妙な目で見られてしまうというのが、社会の目を怖れている状態です。
仕事をしていく上で、「普通」「一般的」「常識的」ということは、大切なことではあります。
でも、そればかりだと、何だかつまらないし、新しい商品や、サービスというのも、生まれてきません。
社会の目から、解放されたところに、新しい商品やサービスがあるのです。
さて、人間が変化するには、この社会の目から解放される必要があります。
「この人は、こういう人だから」と、長年働いている場所では、周りの人達が理解していることが多いですね。
そうすると、そう見られていることも、自分自身ではわかります。
ですので、今更変化するのが、怖くなるのです。
でも、そのままでは、自分自身に飽き飽きしてしまう。
転勤や配置転換などがあったときは、変化する大チャンスです。
慣れ親しんだ同僚とは、離れることになるでしょうし、慣れ親しんだ環境からも離れることになります。
でも、大チャンスなのです。
今まで積み上げてきた自分のやり方も大切ですが、新しいやり方にチャレンジする大チャンスです。
自分が変化すれば、新しい商品やサービスへの新たな発想が浮かんでくる可能性も大です。
ビジネスチームを作り上げる新たな発想も思い浮かぶかもしれません。
慣れは、安心することはできますが、つまらないものです。
転勤や配置転換などで、新しい人達と接して、新しい環境で仕事をするとなると、今までの社会の目から解放されるのです。
この春、転勤となった人がいらっしゃったら、慣れて飽き飽きする前に、ぜひ変身にチャレンジしてみて下さい。
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