なくならない自信の作り方(2)~あなたを縛る自己イメージとは!?~

私たちが仕事のみならず、人生のいろんな場面で遭遇する「自信のなさ」
私たちは何か1つの失敗でそれまで自分が積み上げきた自分への信頼が壊れてしまって、自分が一体何者か分からなくなってしまったり、これから先の自分の可能性を見いだせなくなってしまったりすることが多いようです。自信がついたと思ったらまた失ったり、失った自信をまた新しく積み上げなおしたり。。。
そんな流動的に変化する「自信」ではなく、もっと根本的に自分を信頼できて、簡単にはなくならない自信の作り方について前回からシリーズでお届けしています。前回のお話はこちら
『なくならない自信の作り方(1)~自信はどこからやってくるのか?~』
https://www.counselingservice.jp/lecture/9349/

●自己イメージは「今のあなたの自分への”解釈”」

私たちには良くも悪くも「これが私だ」という自己イメージがあります。

「私は怠け者だ」
「私は要領が悪い」
「私はまじめだ」
「私は頑固だ」
「私は人を引っ張るタイプではない」
「私は仕事ができる人だ」などなど。

それらの自己イメージ自体がポジティブならいいとか、ネガティブなら悪いという訳ではなく、
『ただ、今の自分は自分のことをそう”解釈している”』
というだけのこと。

自分は怠け者だと思う人は、じゃあそんな怠け者の自分が継続的に仕事や勉強に取り組む為にはどんな風にモチベーションを保つにはどうしたらいいか?と自分を上手にコントロールする術を身につけれるかもしれませんし、怠け者だと思うからこそ1度組み立ててしまえば後々ずっと使えるシステムを作り上げる人もいます。

「自分が要領が悪い」と思うからこそより広い視野を持とうと全体を見る目や、全体を把握する力を鍛えようとすることも出来ますし、1つ1つのタスクをしっかり完了できる人になれるかもしれません。

なので一概に「私は◯◯だ」という自己イメージが自分にあるから、いい・悪い」という訳ではないのです。

しかし私達が自分に持っている自己イメージは実は1つではありません。

また私達には、自分に対するイメージだけでなく、”観念”「きっとこれはこういうものだ」という物事に対しての見方や考えがあります。
「世間はこういうものだ」
「世の中はこういう仕組みなんだ」
自分自身、相手、人、世間の常識、物、自然界に対してなど、ありとあらゆる物に対して、私達は”観念”を持っています。
一般的にはこの観念は、私達が普通に生活している中でも、何千個は軽く超えるくらいのあるだろう、とも言われています。

●あなたを縛る観念の連鎖を止める

私達が自分自身に持っている”自己イメージ”や、物事についての見方や考え方などの”観念”は、その1つ1つは例えどんな内容であったとしても別にそこまで問題ではないのです。
ただイメージ外のことが起こると、想定外なのでびっくりする、という程度の事で済みます。

しかし、1つ1つの単体では問題のないこの自己イメージや観念でも、2つ3つと連鎖してしまって別の意味を持ち始めた時に、私達の自信を奪ってしまったり、私達を諦めやすくしてしまうなど、私達を縛ってしまう事があります。

例えば「私は怠け者だ」という自己イメージと「勤勉さが美徳」「働かざるもの食うべからず」という観念とがひっついてしまうと「私は頑張り続けないと、必要とされない」という新しい自分の中のルールに縛らされて、必要以上に周りの期待に応えなくてはいけないように感じてしまうかもしれません。

「私は要領が悪い」という自己イメージと「世の中成功していくのは器用な人達だ」という観念が合わさってしまうと「どこまで頑張っても自分は成功できない」という諦めが生まれてしまうかもしれません。

「どうせやっても無駄なんじゃないか?」
「頑張るだけ意味がないんじゃないか?」
「やっても報われないんじゃないか?」

多くの人が上のように自己イメージや私達の中にあるたくさんの観念が組み合わさってしまった中で、チャレンジすることを尻込みしてしまう事があります。
そしてその分、思うようにうまくいかない自分に対して「ほら、やっぱり私ではダメなんだ」とマイナスな自己イメージを更新してしまうのです。

【なくならない自信の作り方】の2つ目のステップは
『自分が動けなくなっている”観念の連鎖”を見極める』です。

「どうせやっても無駄なんじゃないか?」の後には、必ずあなたなりの
「だって○○だし・・・」
という理由が隠れています。
それこそが連鎖してしまってあなたを縛っている部分です。

「だって○○だし」という理由が出来たのは、1度の失敗からかもしれないので、実は今回はうまくいく場合だってあるかもしれません。
もしかすると「他の人がそうだったから」とあなた自身の事ではないケースであなたが自信をなくしている場合もあります。
「実はやったことがないから」と経験地がないのでただ尻込みしている場合もあれば、すごく昔の自分が失敗した案件で今の自分はそこから随分と成長している場合だってあります。

それは本当に「やれない」ことなのか?
それとも「やらないでいる」ことなのか?

あなたの可能性を小さくしてしまっている観念の連鎖を見つけて、連鎖をといて観念を1つ1つの小さな単位に戻していくこと。

そこでは最初にお話したように、1つ1つはどんな観念や自己イメージがあっても問題ないのです。
その1つ1つが例えネガティブなものでも、それらをカバーしたり、自分の中での意味づけを変えていくことで能力や才能に変えていくこともできますからね。

こうして連鎖を解いて1つ1つの自分の心の中にある自己イメージや観念を取り戻していくことが、なくならない自信を作る為の準備になります。

—–

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。