私達は子供の頃から、とても多くの失敗を繰り返してきました。
失敗を繰り返す度に、悔しかったり、悲しかったり、恥ずかしかったりしてきました。でも、この失敗があったからこそ、その事が今は当たり前のようにできているのです。
私達が赤ちゃんだった頃、生まれてすぐに歩けたでしょうか?
ハイハイから始まって、何かにつかまって立ち上がり、そして歩く練習をしてきました。立ち上がろうとして、何度転んだ事でしょうか。
でも私達は歩く事を決して諦めず、繰り返し、繰り返し立ち上がってきました。そして多くの失敗を経験した後、歩けるようになったのです。
私達の成長は、失敗を繰り返してそれを乗り越えてきた歴史です。
「失敗は成功の素」という言葉があります。
失敗があるからこそ、成功があるのです。
失敗してしまった自分を責め、そんな自分に閉じこもって何かを諦めてしまっては、ずっと失敗を抱えたままになります。失敗は失敗で終わってしまうのです。
「諦めてしまう事」これが、成功に対する一番大きな罠なのです。
2.想いを大切にして情熱を持とう
想いを大切にすると、それに対する情熱が生まれます。
情熱は、その人の持っている心のエネルギーです。
私達は元々、大きな情熱を持ってこの世に生まれてきました。
一方、私達は大人になる過程で多くの傷つく経験をしてきました。
その傷つきは、情熱が大きければ大きいほど深い傷跡を残す結果となってきました。
その結果、自分が傷つかないためにはどうすればいいかと考え、自分自身を防衛するために様々な観念やルールを身につけ、情熱のエネルギーを隠したり、感じないようにしてきたのです。
しかし、私達は心のどこかで情熱を感じたいと思っています。
それは、情熱を感じる事で、生きている事を実感できるからです。
それを妨げるもの・・・それは「傷つく怖れ」以外の何者でもありません。
もし、自分には情熱が無いと思っているとしたら、あるいは情熱は持っているがそれを出せないでいるとしたら、情熱を持ったり情熱を出す事で一体何が起こると思っているのでしょうか?そしてその起こると考えている事は真実なのでしょうか?
少し勇気が必要ですが、是非一度向き合って見られることをお薦めします。
不思議なことに、怖れは逃げれば逃げるほどどんどん大きくなって追いかけてきますが、向き合うと小さくしぼんでいくものなのです。
3.情熱の連鎖が成功を作る。
自分の夢を実現したり、自分の想いを現実にしている人達の多くは情熱を持っている人達です。
テレビや雑誌などで取り上げられるそのような人達から感じる独特のエネルギーは、情熱のエネルギーなのです。
自分自身が情熱を持って生きてきた人ほど、人にもまた情熱を求め、人の情熱にも敏感に反応します。そして、情熱を持っている人を何とかしてあげたいと思います。
従って、情熱を持っている人は成功してきた人達のサポートを受けることができます。
そしてその結果、成功の確率がグ~ンとアップする事になるのです。
また、情熱のエネルギーは、その周りにいる人の情熱も活性化します。そして、その周りにいる人達をもサポーターとして巻き込む事が出来るのです。
4.誰かを笑顔にすると自分も笑顔になれる
では、自分の想いを大切にし、情熱を持っていればただそれだけで夢や想いがかなうのでしょうか?
実はそうではありません。そこにはとても重要な要件が存在しています。
それは、「自分以外の誰かを笑顔にする」という事です。
「誰かを笑顔にする」という事は、その動機をネガティブな動機からポジティブな動機に変える、という意味を持っています。
我々の夢や想いは、時にネガティブな発想から生まれてきます。そしてこれらの罠は実に巧妙に仕掛けられています。
例えば、
・自尊心を満足させる為の他人との競争での勝利
・自分の価値を認めさせる(認める)ための成功
・自分が愛される存在である事を確認する為の犠牲
・自分の正しさを証明するための正義
これらは、自分の価値を自分自身で認められていないという思い(自己攻撃)がベースになった、「自分自身が笑顔になる」ための行動です。
これらのネガティブな思いがベースになっていると、行動や、何かを判断するときにそれらが顔を出してしまいます。
そして、物事の自然の流れに反して自身の想いを満足するために状況をコントロールしようとしたり、人をコントロールしたりしてしまいます。
そして、うまくいかない状況を作り出してしまいます。
私達は人と関わり合う社会の中で生きている以上、自分だけで自分の夢や想いをかなえる事は、ごく僅かな例外を除いてはできません。
誰かのサポートや、応援があってこそ、それらは成功します。
誰かを笑顔にする事は、自分だけの喜びを得るのではなく、その笑顔になる人達と喜びを分かち合い、みんなが幸せになっていくリーダーシップをとる事なのです
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