もちろん、家庭でも職場でも同じです。
そして、感じている感情によって、態度や表情、雰囲気などが変化します。
もし、怒りや、敗北感、誰かを責める気持ち、失敗感などネガティブな感情を感じているとしたら、荒々しい態度になったり、ひどく落ち込んだり、表情もくもりがちになります。
漂わせる雰囲気も、どこかピリピリしたものであったり、どんよりと重たいものであったりしてきます。
人は、感情に共鳴しますので、自分がネガティブな感情を感じていて、その感情により、周りに対してネガティブな態度や表情、雰囲気を撒き散らしたとしたら、それがビジネスの場であれば、ビジネスの効率が落ちるでしょうし、一緒に仕事している人達のやる気を低下させてしまうことにも繋がってしまいます。
もちろん、人間ですから、ネガティブな感情を感じないようにするということは、できません。
誰だって腹が立つこともありますし、うまくいかなくて落ち込むこともあります。
でも、そんな時、自分が今感じている感情に、自分自身が責任を持つという態度が重要になります。
もしも、自分が感じているネガティブな感情を、誰かのせいにしてしまったとしたら、例えば、「部下が遅刻してきたから、イライラする」などのように、イライラするという感情を部下のせいにしてしまったら、あなたのイライラするという怒りの感情は、部下が平謝りし、今後数年間、遅刻をしなくなるまで、消えなくなってしまいます。
場合によっては、何年たっても怒りが消えてなくならないということもありえるのです。
遅刻したのは、部下ですが、イライラするという怒りを感じているのは、自分自身です。
そのイライラする怒りの感情に、自分自身で責任を持つという態度になると、自分自身で自分のご機嫌をとり、良い気分になっていくことができるようになります。
特に、立場が上になればなるほど、周りに与える影響力は大きくなります。
子供の頃、親の機嫌が悪いと、子供であったみなさんも、ビクビクとしたことがあるのではないでしょうか。
ボスの機嫌が悪いと、部下たちも影響を受けてしまうのです。
もちろん、部下だけでなく、取引先やビジネスパートナーに対しても同じです。
自分が周りの人達に、どんな影響を与えているのかを考えることは、少ないかもしれません。
でも、周りの人に良い影響を与える人が、人に好かれますし、また会いたいと思ってもらえる人なのです。
そして、「この人の為に頑張ろう」と思ってもらえるのも、良い影響を与えているかどうかによるのです。
「部下が遅刻したから怒っている」そう感じる感情が悪いわけでなく、そう感じてもいいのです。
ただ、そう感じた怒りの感情を周りにまき散らさないために、自分が感じる感情を、気分の良いものにチェンジするのです。
部下は、あなたの機嫌が悪くなる行動をとったかもしれませんが、でも自分の機嫌は、自分が治すことができるのです。
まずは、自分が今怒っている、落ち込んでいるなど、自分がどんな感情を感じているかを知ることは大切です。
知ったうえで、その感情があまり引きづりたくないもの、撒き散らしたくないものであれば、感じる感情を変える選択が必要です。
自分の機嫌を良くする儀式のようなものを、自分で持っておくのも一つの方法です。
温かいコーヒーをゆっくりと飲む、綺麗な景色を眺める、身体を動かしてみる、誰かを褒める、誰かを認める、誰かに感謝する。
何でも良いので、自分の機嫌がよくなるものを、見つけておくといいと思います。
また、一日のうちで、自分の今の機嫌をチェックする時間を設けるのもいいですね。
知らず知らずのうちに、イライラしていたり、落ち込んでいたりすることもあります。
仕事が忙しかったりすると、自分の感情を置き去りにして、やらなくてはいけないことに没頭してしまうこともあります。
特に、ビジネスの場では、自分の感情よりも、どうすべきか?ということに重点が置かれることが多いです。
確かに、そうすることが、大切なときもあるのですが、自分の感情を置き去りにしてしまうと、周りに悪い影響を与えてしまうことがありますから、自分の感情、自分の機嫌をチェックする時間をあえてとっていただきたいのです。
自分の感じている感情に気付いていないと、感じる感情を変化させることもできませんからね。
会社についたら、ランチを食べたら、仕事で一息ついたら、「自分の機嫌はどうだろう?」とチェックしてみてください。
もし、あまり良い状態でないようでしたら、まず「怒っているんだな」「落ち込んでいるんだな」「不安を感じているんだな」と、自分が感じている感情を受け止め、次に自分の感じる感情を良いものにする選択をしましょう。
そうしていくことで、周りの人に、良い影響を与えていくことができます。
良い影響を与えることが、成功への道へ繋がっているのです。
—–