仕事はできるけど、周りとの協調性が発揮できない。なかなか打解けようとしない態度で、仕事のミスも多く、言い訳ばかりの部下。
厄介な部下を持ってしまって、マネジメントって難しいなぁ~と感じたことはありませんか?
でも、ちょっと待ってください!
なんとなく意思疎通ができていないと感じたり、協力の姿勢が見られないと感じられる相手に対して、あなた自身が否定的な言動を引き起こさせるような態度をとってしまっているかもしれないのです!?
●ピグマリオン効果とゴーレム効果●
心理学では、人は良い結果を期待されると、相手もその期待に応えようとする傾向があり、この現象をピグマリオン効果とよんでいます。
逆に、人に対し悪い印象を持ち接することにより、実際に悪い人となってしまうことをゴーレム効果といいます。
相手に対するあなたの否定的な思いは、言葉で言わずとも、伝わっているかもしれないのです^^;
そこで、上司のあなたがどんな仮説を持って部下に接しているのか、まずは、自問してみましょう。
ピグマリオン効果を使うためには、あなたの中の相手に対するネガティブな決め付けを手放し、その人とある程度じっくりと付き合うことが大切です。
そして、相手の成長や可能性を想像して、「きっとこういう人になるだろう」というポジティブなイメージができたら、それを信頼するのです。
●部下の才能を引き出し協力を得るためのヒント●
部下の才能を引き出して、組織の勝利や成功に導くには、上司であるあなたのリーダーシップが必要です。
このピグマリオン効果を活用して、社員や部下が期待されていると分かるように言葉で示すことにより、やる気を引き出し、結果としてあなた自身のリーダーシップを高めることができるんです。
ポイントは「もっとやる気を出せ」とハッパをかけるのではなく、「この仕事は君に任せれば安心だ」と期待を込めた言葉をかけること。
励ましが先に来るのではなく、部下の可能性を信頼することが先なんですね。
人との付き合いの基本はやはり、信頼なんです。
その人が「大丈夫かな」とか「自分には無理じゃないかな」なんて弱気になってるときに、本当に信じてくれている人の存在は大きいんです。
そして本当に心から「君ならできるはず」と言ってあげて欲しいんです。そうすれば自然とその人は(最初はそうじゃなかったとしても)だんだん本当にあなたの見つけた才能を発揮できるようになるのです。
人を信じるのはパワーが要るけど、能力の有無を信じるのは、それほどエネルギーも要らないのです。それにあなたが誰かの才能を発揮する時の力になってやれるのであれば、それは自分の存在意義にもつながりますしね。
仕事の評価はタイムリーにすることが大切です。
任せきりで、ほったらかしではピグマリオン効果も現れません。
部下にとって何より嬉しいのは、期待されていることを感じたり、褒められたときなんです。褒めることは「生きていて良かった」と相手に思わせるほど、大きなエネルギーを与える一方、褒めてくれた人への好感度が増すと言われています。
褒める場合は、「よくやってくれた」と言うよりも、「あなたの○○はとてもよくできていましたね」など、具体的にお伝えするとより効果的ですよ。
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