「これからどうしたら、会社の業績が上がるのか、まるで分からないんです」
長引く経済不況やデフレスパイラルの中、経営者や管理職やビジネスマンの多くの方が、頭を抱え、心を痛めています。
でも、不況や経済的な何らかの現象がそこにあるからそう感じるのではなく、このような経営や営業に関する問いかけは、企業が存在する限り、きっと100年経っても繰り返されるのではないかと思います。
●未完了なものほど心が惹かれる!?●
「これからどうしたらいいんだろう?」
「仕事がたくさん溜まってしまって・・・」
「部下から報告がちゃんとあがってこなくて、つい、イライラしちゃうんです」
「あの時、あの会社を辞めなければ今頃は・・・」とか「あの契約さえキチンと取れていれば・・・」とか、過去の自分の失敗を何度も何度も悔やんでしまったことってありませんか?
カウンセリングの現場でも、このように何かが滞っていることからストレスを感じてご相談くださるケースは、とても多いんです。
心理学では、人は完成されたものや達成された課題よりも、未完成のもの、達成されなかった課題や中断している課題の方に興味を示す心の作用のことを指して、ツァイガルニック効果と呼びます。
私たちがこのように思ってしまいやすいのも、人がこうした未完了のものに心を奪われやすい性質を持ったものだからともいえるのです。
●ツァイガルニック効果を活用したマーケティング手法●
そこで今回は、こうした人の心の特性、ツァイガルニック効果を上手に活かした、私たちにとって身近なマーケティング手法をご紹介したいと思います。
テレビのCMで、「???」と、なんだか訳の分からないシーンが出てきたかと思うと、次のシーンで「続きはこちらへ」といって、URLが示されているだけだった、というものをご記憶にないでしょうか?
例えば、ドラマのシーンなんかでも、「何なの?何なの?どうなっちゃうの!?」と思っているうちに「続く・・・」が示され、その瞬間に、無性に「続きを早く知りたい!」と思ったことはないでしょうか?
例えばメルマガで
それは……
↓↓↓
それは、こういうことなんです。
こういった文の行間を使って、「えっ!なに?なに?」と読み手の興味を最大限に膨らませて誘うのも、ツァイガルニック効果を活かしたマーケティング手法なんですね。
気をつけてみると、私たちの生活の周りには、このような人間心理を活かしたビジネスやマーケティングの手法がたくさん隠れています。
あなたのビジネスにも、人の興味や関心、イマジネーションや好奇心をそそる効果的な手法として、心理学を取り入れてみてはいかがでしょうか(^^)b
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