●世界の中心

最近、よく感動して泣きます。
音楽を聴いても、ドキュメントを見ても、アニメを見ても、映画を見てもすぐ泣きま
す。
本でもよく泣きます。
よく妻が私に言います。
「このテレビ、あなたが見たら絶対泣くで。」
そして実際、見たら泣きます。
最近、泣いたのがアニメの「攻殻機動隊 スタンドアローンコンプレックス」と一青
窈の「ハナミズキ」,、平井堅の「瞳をとじて」です。
アンビリーバボーでも泣きます。
ガンダムSEEDも泣きましたよ。
中島美嘉のエンディングがかかると、もううるうるしちゃって、妻にそのことを話し
ながらまたうるうるしてます。
今は曲を聴いただけでもうるうるします。
時々、電話のカウンセリングで知り合いの話をしているときに、うるうるすることも
あります。
特に何か理由があるわけではありません。
ただ、気がついたら自然と涙が出てきます。
運転中にMDからこの音楽が流れてくると、運転中にもかかわらず涙があふれてきて、
泣きながら運転してます。
危ないですけどね。
でも、泣いた後すごく気分がすっきりするんですよ。
これって不思議ですよね。
初めてそうなったときは、「何で泣いてるんだろう、俺」とすごく不思議な感覚にな
りました。
でも、気分がいいのでそのまま今に至っています。
5月8日公開の「世界の中心で愛をさけぶ」も、見たら確実に泣きます。
もちろん、見に行く予定です。
昔、失恋直後に「ゴースト〜ニューヨークの幻〜」を一人で見に行ったときは映画を
見て感動して泣きましたが、その後映画館の中がカップルだらけでアツアツだったの
を見て、別の意味で泣きそうになりました。
(笑)
私は昔、いじめられっこで泣き虫でした。
毎日のようにいじめられ、毎日のように泣いていました。
でも、今流す涙はそのころの涙とはまったく違う涙ですね。
当時は「だめなやつだ」とか「情けない」とか「嫌われたくない」とか、そんな想い
がたくさんありましたから、いつも自分を責めて、認めてくれない誰かを責めて泣い
ていました。
でも今は、そんなことでは泣かなくなりましたね。
あまり自分を責めなくなったからかもしれません。
感動したときは、迷うことなく泣きます。
感動するって、いいですよね。
そこには、理屈も理由もいりませんから。
でも、感動の裏には多くの苦労や苦悩、痛みや悲しみが隠れていたりしますよね。
映画の「世界の中心で愛をさけぶ」も、好きな人をなくした痛みと向き合いながら、
未来へ歩んでいこうとする。
主人公の心の痛みは、映画を見た人の心を揺さぶり、そして忘れていた何か、あきら
めていた何かに気づかせてくれる。
私はそんな感じがしています。
この映画の話をしているとき、妻に聞いてみたことがあります。
「世界の中心って、どこなんだろうね?」
すると妻が、迷うことなく答えました。
「自分がいるこの場所が、世界の中心でしょ。」
その一言に、私はすごく納得しました。
相変わらず妻は的確な答えを私に与えてくれます。
世界の中心がどこかにあるのではなく、自分が今いるここが「世界の中心」なんだ。
昔の私にとっての世界の中心は「自分ではない誰か」でした。
だから、いっぱい誰かのせいにしていたのかもしれません。
でも、今の私にとっての世界の中心は「妻といるこの場所」です。
「妻といる自分」こそ、私にとっての世界の中心かもしれません。
皆さんも、「世界の中心」を「今、ここにいる自分」を感じてみませんか?
中原 謙一

この記事を書いたカウンセラー

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