●春はもうすぐ 

節分が終わり、こよみの上では春ですけど、まだまだ寒いですね。海外の国の
中には、今、お正月を迎える国もあります。
日本も昔はそうでした。
江戸時代
までは太陰暦(旧暦)と呼ばれるカレンダーで、今の立春にあたる2月4日が
1月1日でした。
春は1・2・3月、夏は4・5・6月、秋は7・8・9月、冬は10・11・
12月と言うふうに。明治になると太陽暦(今のカレンダー)を使う国とのお
付き合いが増えたので、この時期が2月になりました。
ちなみに、次の季語は
春・夏・秋・冬のうち、いつでしょう?
もちつき・書きぞめ・凧揚げ・羽子板、、、。実は、春なんです。
年賀状に「
初春」「新春」と書くのは、もしかすると昔のカレンダー・太陰暦の習慣が今
に伝わり、残ってるからなのかもしれませんね。
夜、床につく前、凍てつくような寒さの中で、風が空を切るような音を聞くと
、まるでこの凍りつくような季節がいつまでも続くような不安を感じそうにな
ります。
子供の時から、四季が巡りうつろい、冬のあとは春が来るとわかっていても、
シンシンと忍びよる底冷えの中、背中を丸めたり、肩をすぼめたりして過ごす
この季節。
僕達の日々の暮らしの中の出来事も、この巡りうつろう四季にたとえられるこ
とはないでしょうか?
学生生活を始められたり、就職されて社会人になられたり、ご結婚されたり、
何か新しいことを始めたりする時期。それは、まるでポカポカと陽気が街を包
み、うららかな陽射しの中に、おだやかなあたたかさを感じる、、、。まるで
心はずむ、春のように。
ところが、例えば、もう一生連れ添うパートナーが見つからないかもしれない
いろんなことにチャレンジしてきたのに、何もかも行き詰まって、どうにもな
らない八方塞りのような時があるとすれば、あたかも厳しい寒さが続く、冬の
ように感じられませんか?
でも、春が来る前こそ、寒いとしたらどう思われますか?季節の移り変わりや
変動は、時間がたてば目に見えるようにわかりますよね。冬から春へのシーズ
ンチェンジは、しばらく暖かい日が続いて、ある時、急に季節が逆戻りしたよ
うな寒い日がやってきます。
雪がふるかもしれません。(冬のなごりをおしむ
雪で「なごり雪」とも呼ばれます。

なごり雪がふったあとは、また暖かい日にもどります。
さて、日常生活で何もかも上手くいかない状況をこえようとする時、それは、
これまでの自分にとってベストなやり方を手放して、新しいベストなやり方を
見つけて実践していく時です。
例えば、連れ添うパートナーを探そうとする時、僕(私)をわかってくれる人
が、たった一人だけでいい、そんな人がいてくれたらいいや、って思う人がい
たとします。
仮にそんな人が見つかったとします。
しかし、もし、その人に「No」と言われたらどうしますか?落ち込みますよ
ね。それに、相手の人にも選ぶ権利はありますよね。これは、パートナーを見
つける選択肢の幅を狭めるやり方だと思いませんか?
じゃあ、僕(私)をわかってくれる人がいっぱいいてくれるとしたらどうしま
しょう?いろんな人と出会って、気持ちが通じ合って、深く触れ合うチャンス
が増えたとしたら?
お互いをよく知り合い、パートナーのできる可能性が大きくなりますよね。そ
んな時に、ちょっと意識してみてほしいのは、ハートをオープンにすることで
すよ。
場合によっては、触れ合っていこうとする時、人前で話すのは恥ずかしいと思
うような話がいっぱいあるかもしれません。また、自分の中で気持ちの整理が
ついてない出来事もあるかもしれません。
思い出したら、あまりにもひどく絶望的に感じることもあるでしょう。チャレ
ンジして、オープンにしようとすればするほど傷ついていくように感じるかも
しれません。
でも、そこで春だと思った季節が、冬に戻ったように誤解しないで下さい。絶
望的に思えるひどい感情は、感じきってしまうことで、とけて流れて消えてい
きます。
それは、ふり終わったなごり雪が、とけて消えていくように。
「うけとめてもらえた」「わかってもらえた」って安心感が、あなたの中の感
情のなごり雪を溶かしていきます。
とは言っても、実際やってみようとすると、なかなか大変だと思うのです。

しできなくても、できなかった自分を責めたりしないで下さいね。そんな時に
は、チャレンジしようと意欲を持てた自分をほめてあげてくださいね。そこか
ら、また、新たな勇気がわいてきますよ。
どんなことをやっても上手くいかなくなった時は、新しい自分のはじまりなん
です。
それは、まるで冬から春へ季節が変わるように、、、。
「春はもうすぐ」です。
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