毎年のことですが、母の日は皆様どうされましたでしょうか?
私たちの去年の母の日は、ケーキを持ってお互いの母親の家で乾杯を
いたしました。
今年はどうしようと考えた結果、
私は小さなお手紙を書いてはどうかと彼に伝えました。
主人は
「えーーー、そんなん照れくさいじゃないですか!」
と間髪入れずに言いましたが、強引に東急ハンズに連れて行き、彼にメッ
セージを書くカードを選ぶのをまかせっきりにして、私は別のコーナーに
行ったふりをして影からのぞいていたんですが、めちゃんこ一生懸命、丹念
に選んでいましたね。
「これがいいかなあ。いや、でもこっちも綺麗なんだよね。
ああ、でもこっちの方がメッセージ書くのを考えたら・・・・」
なんだかとても微笑ましかったです。
彼は言葉にしませんが、自分の母親をとても大切にしているんですよね。
だけど私は昔これがとても嫌だったんです。
私には、
「好きになった男性の母親は気をつけろ」
なーんて、勝手な先入観があったからなんです。
今から考えると、それは結婚した人の姑さんとの苦労話だったり、雑誌や
テレビで大きく取り上げられるトラブルだったりで、悪い印象ばかりが頭
の中に入ってしまい、自分が経験することも、きっとこうなるに違いない
という、私の勝手な強い思い込みが原因だったと思いますが、この思い込
みが私の中ではすごい恐怖感となってしまって、お姑さんとの関係がとて
も怖かったんですよ。
その思い込みを持ったまま、私は24歳の時に一度結婚をし、そのお母さ
んとはすごい警戒心を持ったまま付き合いを続け、当然お母さんからも
信頼はされず、前の旦那もお母さんと私の間でしんどくなり、限界が来
て離婚にいたってしまいました。
だから、余計にお母さんと仲のいい男性を好きになると、きっとお姑さん
にいじめられても彼は私のみかたではいてくれないだろうという気持ちも
強くなっていったんです。
今の主人にも、結婚前に泣きながらその話をしたことがあるんですよね。
「結婚したら私はあなたの家の人間になるけれど、何かあってあなたの
お母さんと喧嘩になったら、私のことを知らん顔しないで。」って。
今書いてても、私はなんて失礼なことを主人に言ったのだろう。
そして、なんて失礼な目で彼のお母さんを見ていたのだろうと、恥ずか
しく思います。
その先入観は、二度目の結婚して、私がたくさんの人に相談し、お話
を聞いてもらうことで消えていきましたが、本当にすごく怖かったんで
すよね。主人がお母さんと仲がいいと考えるだけで、彼を
「母親べったりの男!」って思って警戒していたんです。
確かに彼は独身時代からとてもお母さんと仲がいいのは事実です。
まめに実家に電話をしますし、メールも結構頻繁にしているようです。
お母さんの買い物にもよく付き合ってますし、電話しだすと結構長電
話になっています。
確かにこれを話してしまうと、世間では、彼を母親とべったりの男性と
思うかもしれませんが、私はもしそうであっても今は構わないんです。
私は彼はお母さんが大好きな男性だと思っています。
でも今は、そん
な主人だから私は彼が好きになったのだと自覚しているんです。
お母さんを尊敬し、大事に出来る人は、同じように女性をも尊敬し、
大切にしてくれると思うんです。
お母さんにまめな男性は、女性にもまめであると私は考えています。
お母さんを大事にしていて、そのお母さんが毎日楽しそうであるならば、
結婚相手の女性をも、同じように楽しい毎日をその人と過ごせると思
うんです。
そして、その結婚相手の女性のお母さんも、自分のお母さんと同じ
ようにとても大切にしてくれると思います。
私は主人をとても愛しています。
だけど同時にそんなふうに育ててくだ
さった、彼のお母さんもとてもとても愛しています。
オープンで、おちゃめで、可愛くて、ばりばりの名古屋弁で(笑)、
でも寂しがりやで、息子が大事で大好きなお母さんがとても好きです。
母の日のメッセージには、二人して、お互いの母親に、精一杯の愛
情を伝えました。
彼のお母さんは、お仏壇に私たちの書いたカードを置いていました。
(お母さんは大切なものを必ずお仏壇に置きます。
)
私の母は、次の日に改めて
「嬉しい。ありがとう。」というメールをくれました。
自分のお腹を痛めて必死になって、人によっては命がけで生んだ子
供なのですから、お母さんにとって息子が可愛くてたまらないのは
当たり前だと思います。
。それだけ愛情をかけて育てたのだから、結婚
してすぐそばからいなくなってしまうような感覚を持ってしまうと、寂
しくなっても当然かもしれません。
そんな寂しさからいろいろ口やかましくなるお姑さんもいるかもしれま
せん。だけど、そんなお母さんをほっておけず、世話をやいてしまう、
ついつい構ってしまう、そんなお母さんが大好きな主人を、私もずっと
大好きでいたいと思っています。
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