●「ベオグラード国立美術館所蔵フランス近代絵画展」にて

この絵画展は、モネの「ルーアン大聖堂」が観られるということで、モネが好きな私はとても楽しみにしていました。
今回は、モネの絵以外にも、たくさんの素敵な絵と出会うことができました。
その中から、私にとって特に印象に残った絵について、皆さんにお話したいと思います。
まず最初に、オノレ・ドーミエの“母性”です。
この絵では、中央に母親が描かれています。
その母親の右手は3、4歳の子どもにつながれ、左手は5、6歳の子どもにつながれています。
黒と白とグレーで描かれています。
3、4歳の子どもが、右手に人形かぬいぐるみを抱いているように見えます。
また、その子どもが、母親に寄り添うようにヒョコヒョコと歩いているように見えます。
それがとてもかわいらしく、子どもが母親を好きな気持ちが伝わってくるようです。
次に、カミーユ・ピサロの“ベルヌヴァルの風景、午後”です。
この絵では、草木が生き生きと描かれています。
ピサロの絵は、緑がとてもきれいなので好きです。
中央よりやや左手前方から奥へ続く小道が描かれています。
その小道の右側を歩く女性と小道の左側で作業をしている男性がいます。
高く青い空、白い雲、小道の両脇の木立、遠くまで広がる緑・・・、見ていると、とても清々しい気持ちになります。
クロード・モネの“ルーアン大聖堂/ピンクの大聖堂”は、『大聖堂シリーズ』のひとつです。
やさしい朝の光を受けて輝くピンク色の大聖堂と影の部分のブルー、空の水色がとてもきれいです。
大聖堂がふんわりと描かれています。
この大聖堂を見れば、心が安らぐような気がします。
メアリー・カサットの“母と子Ⅰ(農家の母と子)”は、モスグリーンの服を着た子どもとオレンジ色の服を着た母親が描かれています。
子どもは右手を握り締めています。
母親の左手は子どもに添えられています。
子どもの目線は母親ではなく別の方を向いていて、子どものピンク色の頬とキュッと結んだ唇がとてもかわいらしいです。
母親は子どもに何かを言い聞かせているようで、とても微笑ましいです。
メアリー・カサットのもう一点の絵、“猫を抱く少女”に描かれた少女のピンク色の頬と唇がとてもきれいです。
少女の体温が感じられそうなくらいです。
少女がかぶっている大きな白い帽子、洋服の赤い首元、水色の袖、その袖から伸びる白い腕、腕に抱かれた黒い猫・・・、色彩がとてもきれいです。
少女は猫を見ています。
猫は寝ているようです。
少女と猫は仲がよさそうで、見ていると心が和みます。
オーギュスト・ルノワールの“カップ”は、白い陶器のカップとソーサーが描かれています。
カップとソーサーには、紺の波打つふちどりがあります。
モスグリーンの葉、赤と紺の花模様がとてもかわいらしいです。
おいしいミルクティーが飲めそうなカップです。
私はこの絵がとても気に入ったので、絵葉書を買いました。
私は、こんなふうに素敵な絵に出会えると、生きていてよかったなあと思います。
こうやって絵に癒されて、絵からエネルギーをもらっています。
皆さんにとってのエネルギー源は何ですか?
それを大切にして下さいね。
でも、うまくいかない、そんな時はカウンセリングを通じてお手伝いさせていただければ、と思っています。
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