◇パートナーシップの感情表現

先日、テレビである精神科医が、若年性アルツハイマー型認知症の話をして
いました。
内容は要約するとこんな感じです。
「ぼけ防止のポイントはコミュニケーションだそうです。
生命力のある人は好奇心旺盛ででおしゃべりで、、そんな人は基本的にぼけ
にくいんですよ。
ところが、男性にはおしゃべりと情報交換の違いがわからない。
そして、情報交換には感情の起伏がない。
女性は感情の起伏を伝えたいのであって、それ自体が情報であると男性は認
識できないから、コミュニケーションがとれなくなってしまって、結果とし
てぼけやすくなってしまう。」
まあかなり内容を簡略化していますから、実際この通りの意味なのかどうか
は私も正直自信がありませんが、だいたいこんな感じでした。
このテレビを見ているとき、妻が私にこんなことを言いました。
「何故学校の先生がぼけやすいのか、そう考えたときに、あれだけ生徒に対
して頭を使ってしゃべっているのに、それでもぼける人はぼけてしまうとい
うことは、授業というのは情報を伝達しているだけであって、感情を伝達し
ていないからではないか?と、私は推察するね。
感情を表現することが、ぼけ防止の一番の特効薬であるのかもしれない。
だとすると、おしゃべりで感情のことばかり話すカウンセラーは、ぼけない
のかも・・・。
よかったねぇ、あなた、ぼけない可能性が高いよ。」
これが本当かどうかは、私自身年をとってぼけないかどうか調べてみる必要
がありますから、審議の程は今はわかりませんが、考え方としては、なかな
かおもしろいなと感じて聴いていました。
この精神科医の方がおっしゃったように、男性は感情表現が上手ではありま
せん。
どちらかといえば、感情を表に出さず、冷静(?)であることが男らしいと
思い込んでいる人もいるのではないかとも感じます。
ただ、そのやり方では、感情を使ってコミュニケーションをとりたい女性と
は当然うまくいかないわけですから、男女間で意思の疎通はとりにくくなっ
てしまいますよね。
実際、カウンセリングでも「彼や夫が何を考えているのかわからない」とい
う相談は非常に多くあります。
話を聞いていくと、原因は意思の疎通、コミュニケーションに関する問題が
すべてといっていいくらい、男性側(ごくたまに女性側もあります)に感情
表現、感情の伝達がうまくできていないパートナーを選んでしまっているん
ですよね。
すると、男女間の問題の多くはコミュニケーションが上手にとれないことに
よる、誤解や間違った解釈(思い込み)が原因ではないかと感じてしまいま
す。
私の妻も元カウンセラーでしたが、それでもうまく意思の疎通がとれないと
きはいっぱいあります。
一番コミュニケーションがとれなかったときは、36時間(2回の休憩は冷む)
ぶっ続けで闘論会(わが家ではけんかのことをこう呼びます)をしましたか
らね。
結果として、この大闘論会がコミュニケーションになって、さらに親密感が
増したんですすけどね。
ただ、コミュニケーションのことがわかっているカウンセラーでさえ、意思
の疎通を図ることはなかなか簡単にはできないんですよね。
まして、心理学も何もわからない人が意思の疎通を上手に図れるとは、とて
も考えにくいわけです。
ないことはないでしょうが、かなりまれな人同士ということになりますよね。
さらに、女性や男性がパートナーに対してヒステリックになったりすること
は、パートナーに感情を表現して、その感情の起伏をコミュニケーションし
たいからではないかとも推察できるわけです。
もしヒステリックな彼女や奥さんを持っているとしたら、男性はちゃんと
パートナーに対して感情表現ができているかどうか、自分の胸に手を当てて
考えてみたほうがいいのかもしれませんね。
逆に、ヒステリックな彼や夫を持った場合は、女性は相手が怖がっている可
能性があることを頭に入れておいた方がいいかもしれません。
男性は、嫌なことで図星を指されると、ほとんどの場合感情的になってきま
すからね。
図星を指された部分って、男性にとっては認めたくない、感じたくない部分
でもあるわけです。
男性からすれば、まるでけがをしているところに塩を塗られる感じなのかも
しれません。
このときに、自分が受けた痛みと同じものだけを相手に返そうとしますか
ら、人に対して攻撃的、暴力的な人は、自分を守る防衛手段として、感情を
使うのかもしれませんね。
実際には男性女性にかかわらず、このような部分はあるでしょうけどね。
まずあなたのパートナーが、ちゃんと感情表現ができているか。
そして、自分自身も感情表現ができているか。
さらに、お互いがちゃんと感情を情報として伝達しあっているか。
もしこのうち一つでもかけているのだとしたら、コミュニケーションがきち
んとできていない、もしくはちゃんとできていると思い込んで、見落として
しまっている可能性もありますあkら、しっかりとチェックする必要があり
ますよね。
もしパートナーが、ちゃんとした感情表現ができていなければ、それはあな
たが教えないと、パートナーはいつまでたっても感情表現ができなくなりま
すからね。
もう一度パートナーとのコミュニケーションを、しっかりと見直してみるこ
とも、それこそコミュニケーションをとるうえで大切ですからね。
焦らずに、チャレンジしてみてくださいね。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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