こんにちは。
宮古島に移住したアラサーの友達がどんどん増えている五十嵐です。
わけのわからないお題となっておりますが。
「やー飲み」って、宮古の方言で「家(いえ)飲み」って意味です。
ここでは住宅街は島の一部に集まっているので、友達の家もみんな近いんです。
そしてお酒が大好きな人達。
外へ飲みに行くほかに「誰かの家」で飲み会!ということがよくあります。
みんな車で5分以内。帰りはタクシーでワンメータ(460円)
各自お酒とおつまみを持ち寄って、ダラッとしながら飲める。
家主は場所を提供するだけで帰る心配ないし、酔いつぶれてもタクシーで自動搬送。
(いや、そんなことめったにない・・・です。
)
人目もないから気楽に飲めるし、誰かにばったり会う(必ずあります。
)とか、
隣の席の話題が自分も知ってる内容(逆の恐れも充分にあり)などの恐れもない。
なんて気を使わない、お気楽な飲み会。
先日も、徒歩5分の友達の家で「やーのみ」が開催されました。
ラフな服装で、ルンルンで家を出たところに携帯からもルンルンな着信音。
ちょうどお友達の息子さんが、宮古島へ1人旅に来ていて
来る前に観光のパンフレットとか、島の情報とかを送っていたところ。
わたしと会う予定はなかったのですが、そのお礼にお菓子を持ってきてくれたとのこと。
ありがたいー。大したことしてないので、お気遣いなくーと思いながら
遠慮なく受け取らせていただくことにしました。
偶然にも彼の宿泊しているホテルが、私の家とこれから向かう友達の家との
ちょうど真ん中にあったのでロビーで待ち合わせを。
息子さんとは初めて会ったのですが、長身で素敵な雰囲気の若者。
初めて来たというこの島の感想を聞くと、
カップルが多くて男の一人旅はちょっと寂しいところもあったそうで。
「海にはぜひ入ってね」とは伝えていましたが、一人なのでそれも実現できず。
うーん、宮古島の醍醐味味わえてない。もったいない。
そこでわたし、ひらめいちゃいました!
(ええ、もちろんロクなことではありません。)
初めてお会いした、お友達の息子さんへ。
「おねーちゃんたちと一緒に飲まない?!」
ここでちょっと状況説明を。
友達の息子さん@20歳「ハタチ」です。
そして、長身、イケメン。
わたしたち、今宵の女子4人「アラサー」です。
not拉致!
not犯罪!
だって本人が「OK」って言ってくれたんですもの。
そのまま一緒に友達の家へとレッツゴーです。
なんでもあり、宮古島。
ここに来てつくづく思うこと。
人との距離と言うか、壁と言うか、そういうものがすっかりなくなってきまして。
「イケメン1人拾ってきた~!」
「おー!good job!!」
オバサマ・・・いや!オネーサマ(ここ重要!)達、大喜びで歓迎いたしました。
自己紹介もそこそこに、初対面とは思えない距離感。
彼女いるのー?
どこの大学ー?
バイト何してるのー?
私が二十歳のときはねー!
就職するなら、こーしたほうがいい!
いまのうちに旅行したほうがいいよー!
ていうかモテそう~!
サークルとか超うらやましい~!
はじめ、「僕、人見知りなんです。
」と心配していたこ彼でしたが
そんなこと全く問題なく。
人見知ってる暇を与えないオネーサマ達なのです。
4:1の合コンかしら?!
そのうえ、
「わたしが二十歳に戻ったら・・・」の妄想押しつけトークが止まらない(笑)
よく考えると、社会の中ではあまり縁のを持つことのない年齢なんですよね。
アラサーからしたら、大学生って「友達」でも「子供」でもないし
大学生からしたら「親」でも「先輩」でもない年齢。
そういう意味でも、今回のご縁はお互いとても新鮮だったみたいです。
彼は東京在住で、わたしたちも内地(沖縄県以外)出身なので
内地と宮古島の違いあるあるとか
サービスありえないー、やる気ないー、浮気多いー、給料安いー
(もちろん、一部の人達です。
いいところのほうがたくさんあります。
)
とかしょーもない話も盛り上がったりもして。
彼がいるだけで、テンションが2倍増し。
可哀そうに、わたしたちの酒の肴となってしまった・・・
と思ったら、本人は終始ニコニコ。
結構楽しんでくれたみたいで。
ふぅ、よかったです。
さすがお母さまと同じ穏やかな雰囲気を持っていて、
そこにいるだけで場が和む力のある彼。
「お酒弱くて・・・」
なんて言葉も聞いてもらえず
チューハイが空き、ワインが空き、まっこりが空き・・・日付も変わり・・・
泡盛が出てきたところで
(ここまで書いたら、どんな女子会か!ってドン引きされそうです。
五十嵐は見た目によらずお酒が弱いです。
念のため。)
翌朝の早い飛行機で帰らなきゃならないとのことで、名残惜しくもその日は終了となりました。
「また来てねー!」
「いつでも待ってるからねー!」
悲しくも、出会いと別れに慣れてしまっている私達。
たくさんの人たちと出会い、別れなくてはならない「離島」という特性。
でもここでは不思議なご縁がたくさんあって「別れ」は本当は「別れじゃない」ことも知っている。
いつもこれを最後とは思わない。
縁があるから、きっと、また会える。
(それどころか、みんなしっかり連絡先交換してたんですけどね。)
ちょうどその晩は新月。
フラフラな足取りで、首をそっくり返して
真っ暗な夜空に浮かぶ
満天の星空を見上げながら、来た道を歩いて帰りました。
「すっごいですよねー。海も、星も、全部キレイです。
」
この美しさを真っ直ぐに受け入れられる、なんて純粋な心の持ち主。
これからどんな未来が待っているんだろう。
すごいな、二十歳だったら何でもできるな。何でもありだな。
この旅が、彼にとっての「何か」になりますよう、みんなが願った夜。
その後、帰宅した彼がお母さまに話した宮古島の感想はと言うと。
「昨日の飲み会が一番楽しかった!」
マジですか?
3泊4日の宮古島旅行。
海よりも、夕焼けよりも・・・
オネーサマの飲み会が楽しかったそうで。
若干、彼の今後が思いやられますが(爆笑)
ウソです。
ね、お母さま。
わたしたちもみんな、彼の再訪が楽しみの一つになりました。
なんだろう。
アラサーも、ハタチも、宮古島も。
「全部、これでいいんだ」
そう思えた、ご縁の1コマでした。
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