知り合いかも?

最近は、インターネットの発達により、人間関係がより多様に、複雑になってきているなと感じる今日この頃ですが、皆さんは、この複雑な社会を上手に生き抜いていますか?
ほんの10年ほど前までは、人間関係といえば、学校、職場、町内会など、会って話すのが基本で、あくまでも補足として電話や手紙があったように思うのですが、最近では、SNSなどのネットを通じて知り合い、お互いに顔も本名も知らないのだけど、けれどもしっかりお友達というケースも増えてきているように思います。
実際、カウンセリングにも、このSNSを通じて知り合ったお友達との関係がこじれて、大変な事になったというご相談も、たまにお聞きしますので、ネットの人間関係も侮れません。
かつては私の友人が、インターネットのコミュニティサイトで知り合った女性と結婚した際に、「ネットで知り合った人と結婚して、本当に大丈夫なのか?」と、いらない心配をしたこともありましたが、その友人夫婦は、10年経った今でも大変仲良く、結婚の為に婚活サイトを使う事は、今ではもはや常識と言ってもいいかもしれませんね。
かくゆう私はと言うと、理系の大学を卒業しているにも係わらず、このSNSに関しては、今までほとんど活用していませんでした。
そんな中、私も今年になって、ようやくFacebookと、LINEを始めたのですが、始めてみて、そのネットワークの力にびっくりしました。
まず、Facebookに関しては、登録した瞬間から「知り合いかも?」という案内と共に、次から次へと私のよく知っている方の名前と顔が表示され、調子に乗って申請していると、芋づる式に次々と表示されてしまうので、真面目に申請していると本当にきりが無いですね。
さらに、LINEに至っては、アカウントを作成してIDを公開してみると、なんと私が以前勤めていた会社の方々や、地元の幼なじみ、さらには、九州に住んでいる従兄弟の名前までがずらっとリストアップされ、ID公開からわずか10分後には従兄弟から私宛に、「LINE初めた?」というメッセージが届いたかと思うと、翌日には「いとこ会」が誕生してしまいました。
(もちろんこれは、私の従兄弟が意図的に作ったのであって、勝手にできたわけではありません。)
しかしながらLINEは、九州に住んでいる私の従兄弟が、何故、私とつながりがあるとわかったのか?
多分、私や従兄弟の個人情報は、いつのまにかネット上に流出しまくっていて、知らない間に関連性まで把握されていたのでしょう。
思えば、ネットショップでの買い物や、メルマガなどの会員登録など、何かしらインターネットのサービスを利用するたびに、個人情報としてメールアドレスや電話番号を入力しまくっているわけですから、あり得ない話ではありません。
本当に、今のSNSのネットワークの力はすごいものを感じます。
近い将来には、例え誰と生き別れようとも、Facebookを開けば、「知り合いかも?」と瞬時に見つけられる世の中になってしまうかもしれません。そうなったら、TVの人探し番組は、もう必要ありませんね。
もちろん、そうなった場合は、いい事ばかりではなく、例えば夜逃げして身を隠したい人も、Facebookを開かれたら、「知り合いかも?」と見つけられてしまう訳です。
本当に悪いことは出来ませんね。
ところで私、昨年の秋頃でしょうか、かつての幼なじみが、今、どこでどんな事をしているんだろうと無性に気になった事があって、同窓会でも企画したらどうだろうと、一人意気込んでいたことがあります。
しかしながら、今年になってLINEやFacebookを始めてみると、仲の良かった幼なじみとは、簡単に連絡がつきました。
さらに聞けば、母校の同窓会は、Facebook上に既に存在しているとのこと。意気込まなくても、開催したければ簡単に開催できます。
昨年の私の意気込みは、一体何だったんだろうと思います。
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この記事を書いたカウンセラー