博多山笠ふんどし祭り

毎年、7月1日から15日早朝にかけて、九州の博多にて、博多祇園山笠祭りが開催されます。
今年は、初めてそのお祭りを見る機会に恵まれましたのですが、それがとても素晴らしいお祭りだったので、今回のコラムとしてご紹介させて頂きたいと思います。
このお祭りを見るまで、私はそれほど祭り好きという訳でもありませんでしたし、今年になるまでこの博多祇園山笠祭りについて、詳しい事は何も知りませんでした。
なので、地元の方や、山笠祭りのファンの方から見たら誤りや勘違いがあるかもしれませんが、どうか素人が書いた文章だと、どうかご容赦頂ければと思います。
カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスでは、東京、名古屋、大阪、福岡の4箇所で癒しの為のセミナーが行われており、そこでは、ご自身の心の癒しを目的としたり、心理学の学びを目的として参加する方も多い中、カウンセラー養成コース生と言って、カウンセラーを目指す我々の仲間も沢山参加します。
事の発端は、今年の春頃でしょうか、名古屋で根本カウンセラーを交えて、カウンセラーや、カウンセラー志望の仲間内で飲んだ時の話です。
どういう経緯だったか、根本カウンセラーが博多山笠祭りについて熱く語りだし、聞けば、昨年は福岡セミナーの後に、セミナー参加者の希望者を連れて、みんなで見に行ったとの事でした。
そして、根本カウンセラー自身、山笠祭りを見た時、とても男性性(男らしさ)が上がったと感じたとも話しておられました。
私は、普段、「優しい」とか、「面白い」と言ってくださる人は沢山いても、「たくましい」とか、「頼もしい」などの男らしい評価はあまり言われないので、根本カウンセラーの言う「男性性(男らしさ)が上がった」という言葉は、自分が見たときにはどうなるか、とても興味が湧きました。
今年の7月に開催される福岡セミナーのちょうど翌々日が、博多祇園山笠の最終日の「追い山」だった事もあり、セミナー参加者の中から、今年も希望者を募って、見に行こうじゃないかと大いに盛り上がりました。
そんな経緯で、私も福岡セミナーに参加し、セミナーの翌日は参加者のみんなで食べ歩き的なツアーに行ったさらに翌日、早朝に集まって、追い山を見に行きました。
集合時間は、なんと朝の4時です。
博多駅から20分程歩くと、そんな早朝にも関わらず、周りにはだんだんと人が集まってきました。
私達の一行は、地元の方の案内で、一番いい場所と言われているところに移動しました。
そこは、やや狭い路地の一角なのですが、道が坂になっており、お神輿のような舁き山笠にスピードがつくので、迫力のある追い山が見れるとのことです。
見上げると、沿道のマンションや、一軒家の窓から、いろんな人が顔を覗かせていました。
多分、その家の住人の方達だと思います。
そして、ついに、一番山笠が、自分達の立っている一角にも見え、こちらに迫って来ました。
わたしは、「ついに来たか」とドキドキとして来ました。
それと共に、いろんなところから、歓声や、「頑張れー」などの応援の声も聞こえます。
沿道から水を撒く人達もいます。
「おっしょい!おっしょい!」
そんな掛け声とともに、一番山笠が目の前を通り過ぎて行くと、「おー!」という歓声やあちこちで上がる中、私達参加メンバーの反応は、大きく言うと、2つのタイプに分かれたと感じました。
ひとつの目のタイプは、気分が上がってきたのか、沿道のもっと見える場所に移動したり、「おー!」と歓声を上げながら、前のめりになって見るタイプ。
おそらく、山笠を担ぐ男性たちの熱気とやる気で、自分自身の男性性(男らしさ)が刺激されたのではないかと思いました。
根本カウンセラーや、参加メンバーのうち何名かが、こっちのタイプだなと思いました。
ふたつ目のタイプは、前のめりでは無く、後ろに後退気味になっていくタイプ。
このグループは、山笠の迫力をただ見入ったり、迫力に押されていたのではないかと思います。
ちなみに私は、男性性を刺激された反応をしようと努力はしましたが、(残念ながら?)こっちのグループだなと思いました。
そして、当たり前と言えば、当たり前ですが、このお祭りを見て、男性性が上がるかどうかは、本当に人それぞれだなんだと、改めて思いました。
間をおかずに、次々と別の舁き山笠が通り過ぎて行き、歓声の中、それぞれが思い思いにこのお祭りを楽しみ、追い山が終了しました。
真っ暗だった空も、すっかり明るくなっていました。
なんとなく、自分の反応を残念に感じつつも、始めて見た追い山は、締め込み姿の男達(子供に限っては女性も)が、大迫力で舁き山を担ぐという、非常に見ごたえのあるお祭りだなと思いました。
ちなみに、この締め込みというのは、いわゆる”ふんどし”の事です。
帰り道は、今見た追い山の迫力について語る人も多い中、ふんどしについての話で盛り上がる人もいました。
私は、どちらかといえば、ふんどしの話で盛り上がりました。
実際には15日間も開かれるこのお祭りの最終日だけを見ましたが、本当に迫力のある、素晴らしいお祭りでした。

これは飾り山笠といって、お祭りの期間中、博多駅周辺のいたるところに設置されています。
写真はドラえもんを題材としたものですが、他にも様々な種類がありました。

これが私が見た、最終日の追い山の風景です。
「おっしょい!おっしょい!」という掛け声ともに、水も撒かれています。

同じく、追い山で街中を駆け巡る描き山笠(写真は恵比寿流)の写真です。
後ろ姿は、追い山を見物する根本さんです。
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この記事を書いたカウンセラー