現在、妊娠6ヶ月です。
去年の今頃は挙式の準備にワクワクギャーギャーし、
さらに一昨年の今頃は旦那さんと同棲をするための引越し準備をしながら、
合間に旦那さんのご両親に挨拶をしていた頃でした。
挨拶といえば、もちろん旦那さんも私の両親に挨拶に来ました。
その時の面白エピソードをお話ししたいと思います。
引っ越しを決めたのは、結構ノリと勢いだったので、
二人共両親にお付き合いしている人の存在を伝えてはいましたが、
そんな結婚どころか「一緒に住む」の「い」の字も話してはいませんでした。
私自身、二人共40も近いいい年こいた大人なんだし、
反対されるような事はないだろうと思いっきり高をくくっていたのです。
案の定、私の両親は手放しで喜び、
母に至っては「引っ越すのは来月末だ」と伝えているのにも関わらず、
もう一緒に住んでいると思って連絡を寄越すほどでした。
しかし、そうは問屋が卸さなかったのは彼のお父さんでした。
彼が引っ越しをするための保証人になってもらいたいと
お父さんに連絡を入れた所、こっぴどく叱られたんだそうです。
よくよく話しを聞いてみると、「順番が違うだろう」と言われたとか。
まぁ、マニュアルに載っていそうな手順だと、
ご挨拶→婚約→結納→入籍・結婚→一緒に住む、
なんでしょうが、色々飛ばしましたし、
できちゃった結婚なんてザラに聞くようになりましたから
思いっきり順番なんて無頓着になっていました。
さらに、もうちょっと話しを聞いてみると、
「あ、彼のお父さんは非常に真面目で心配症な方なのでは?」と
ピンと来たのです。
同じように真面目で心配症な方はお分かりいただけるかと思うのですが、
寝耳に水、青天の霹靂な話しを聞くと
びっくりしすぎて怒り口調になってしまうのです。
知らない事=自分のコントロール下にないので、
予測が付かず、恐怖の対象になってしまうんですよね。
私も昔、真面目で心配症だったのでその反応はとても良くわかりますし、
よくやりました。
そしてその後、お約束のように自己嫌悪に陥りました^^;
結局、反対されている訳ではなく、
お父さんなりに心配しているだけだとわかったので、
ホッと胸を撫で下ろしました。
彼は急激に緊張下にさらされたので、しばらく凹んでおりましたが。
そこから「両家への挨拶は早いほうが良いだろう」と
トントンと私の家への挨拶、彼の家への挨拶の日取りが決まりました。
そしてまた緊張で凹み始める彼。
「どうしよう………」
どうしようも何も、二人共40も近いいい年こいた(ry
………ですが、どうもこういったことは年齢関係ないそうです。
男性は「結婚=責任」(この場合は同棲なのですが^^;)と思っている事が
如実に現れているなぁと、男性って本当に大変だなぁと思った次第です。
そんな話しを会社の結婚している同僚にすると、
さらに上を行く面白エピソードを披露してくれました。
彼女もいわゆる晩婚で、さらにできちゃった結婚でした。
ご両親は「やっと貰い手が見つかった」と諸手を挙げて喜んだのですが、
彼女のお父さんがちょっと変わった人で、
「娘はやらん!」と怒鳴ってみたいと言ったのです。
彼女自身もユニークな人だったので、彼に事の次第を話し、
念入りに打ち合わせをして挨拶の当日を迎えました。
土下座をしつつ、「お嬢さんを僕にください!」
「よくもウチの娘を傷物にして!!」胸ぐらを掴み、殴る(真似)。
以上を演った後、万歳三唱をして酒盛りになったそうです。
「演技とはいえ、やっぱり怖かった」とは彼女の旦那さんの後日談です。
さて、話しは戻って私の実家への挨拶の日。
やはり彼の心配は思い切り杞憂に終わりました。
ウチの父は上機嫌で昼からビールを複数本開け、
出前に寿司を取り(しかも彼の苦手なエビをわざわざ抜いて)、
彼を手厚くもてなしておりました。
私も父のとろけるような笑顔は、
家を建てた時以来と違うかなと思うほどでした。
まぁ、それでも彼は終日気を張り詰めていたようで、
帰りはぐったりしておりました。
私自身の彼の実家への挨拶は
直前にちょっと緊張しましたが、
彼から断片的に聞いたご両親についての話から
「こういう方々かなぁ」と、
ある意味答え合わせをするような感じでワクワクしていました。
するとやっぱり、面白い事が目白押しで
「こんな素敵な環境が彼を作ったんだなぁ」と
凄く世界が広がった気がしたのです。
「結婚は個人の問題ではなく、家の問題だ」と言われる事があります。
それも一理あるでしょう。
しかし、私は「家の問題」であったことで逆に恩恵を受けたのです。
それは挨拶の時、私の父は私のことを
「何も心配することのない娘だが、 お金のことだけはてんでダメで」
と評価していました。
しかし、私がそういったお金に関する計画性のなさを
彼のお父さんにお話すると、
「それは大事なことだ。人生の楽しみ方を教えてやってくれ」
と仰ったのです。
お金を使うことをそういう風に思っている人が居るんだ!
見る人が違うとネガにもポジにもなるんだ!
これは大きな癒しであり、恩恵でした。
多分、この恩恵は彼と個人の関わりだけでは得られなかったと思うのです。
家で関わることで初めて得られた視点だったのです。
こうやって家族が急激に増えた2年でした。
そしてまた、小さな家族が増える予定です。
この子はどんな恩恵を我が家にもたらしてくれるのでしょうか?
そして私はこの子にどんな恩恵を与えられるのでしょうか?
怖くもあり、楽しみでもあるのです。
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