言い訳を言わないようになるために

人は一日にどれくらい言い訳をしているでしょう?
人間という生き物は「言い訳」をする天才です。
おそらくあなたも「できない」「やらない」言い訳を一日に一回くらいは
言っているかもしれませんね。
でも、言い訳をしている自分が、幸せだと思いますか?
言いわけというのは「理由」であって、「できない」「やらない」ことを証
明するためのものですから、人間関係でこのような行動をとると、たいてい
摩擦を生じやすくなります。
そして、言い訳は、すればするほど自分を追い詰めていきます。
この追い詰められた感覚がある分だけ、また「できない」「やらない」言い
訳を作り出してしまうかもしれません。
言い訳をしている時、人は、過去しか見ていません。
過去の自分の経験の中から、傷ついたという思いや失敗した思い出がある場
合、「あんな思いは二度とごめんだ。」と思うのは当然のことです。
そこで、自分を守るための自己防衛本能から、「言い訳」を作り出します。
これは、一時的にホッとすることができますが、根本的に問題の解決にはな
らないので、問題を先送りにしてしまうだけなのです。
すると、問題というのは借金と同じで、先送りにすればするほど利息が増え
て返済が大変になってしまいます。
そうすることによって、より「言い訳の天才」に磨きがかかるのです。
結果として、いつかは向き合わなければいけない問題を先送りにする手段と
して「言い訳」は一番簡単に使える手段となります。
では、言い訳を言わない、もしくは少ない人というのはどんな人なのでしょ
う?
私的な見解ですが、一見他人に利用されやすい人間のように感じますが、何
でもできる、安請け合いするという人は言い訳を言わないというのとは違う
でしょうね。
言い訳を言わない、もしくは少ない人というのは、自分の責任において行動
できる人なのではないかと感じます。
言い訳を言わないことでしんどくなることがあっても、それは自分の責任。
言い訳をしてやるべきことをやらなかったとしても、自分の責任。
自分の責任において、自分の行動を見直したとき、自分の行動のすべてに責
任を持つのって、難しいですよね。
さて、生きていくかぎり、言い訳ばかりして生きていくよりは、自分の責任
で自分のやりたいように生きたほうが楽しいと思えますので、まず、そんな
生き方ができるようなレッスンをしてみましょう。
まず1日だけ、言い訳しない日を作って行動してみてください。
そして、その日の夜に、1日楽しかったのか、しんどかったのか、検証して
みてください。
もし、しんどかったのであれば、どこかで「言い訳したい自分」「責任から
逃れようとした自分」がいることを感じてみてください。
もし、楽しかったのであれば、それは自分の責任で行動できたことになりま
すから、大いに自分を褒めて下さい。
これを2日、3日・・・と、どんどんチャレンジしてみてください。
言い訳はいくらしても構いません。大切なのは「今、言い訳をした」と気付
くことですから、ミスを恐れることなくやってみてください。
from 中原 謙一

この記事を書いたカウンセラー

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