自分に与える

僕たちが日ごろお話させていただいていることの大部分には、与えることか
受け取ることが入っています。それだけ大切なことだということです。
受け取るばかりで与えることが滞ると、得たものが淀んでしまいますし、
与え続けて周りからの好意を受け取れないと、心のエネルギーがどんどん無
くなって燃え尽きてしまいます。
つまり、このバランスはとても大切なんです。
ということで今回は、自分が自分に与えることで、与えることと受け取るこ
と両方を練習しよう、というエクササイズをご紹介します。
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1.はじめに
このエクササイズは、行き詰まりを感じているとか、アドバイスが欲しいこ
となどを思い浮かべてみるとやりやすいと思います。
特に受け取ることが苦手だなぁ、と思ってらっしゃる人
(例.人に褒められると「そんなことないですよ」とすぐに言ってしまう)
はそうしないと難しいかもしれません。
2.与え上手は誰?
そして次に、自分の目の前に3人の人がいるところを想像しましょう。
その3人はそれぞれ、尊敬していたり、安らぎを感じることができたり、
応援してくれそうだったりと、自分がポジティブな気持ちになれる人たち
になります。
もしもポジティブな気持ちになれるなら、人でなくてもかまいません。
例えば、一緒に住んでいるペットとか。
また、イメージができるのならば、抽象的なものでもかまいません。
(説明を簡単にするために、文中では3つとも人だったと想定して書かせ
 ていただきます)
3.自分に与える
うまくイメージできたら、まずは3人のうちの誰になりきるのかを決めま
す。そして決めた人をイメージした場所まで移動し、自分がいた場所へ向
かってメッセージを伝えるんです。自分へのメッセージを。
つまり、与え上手になりきって自分に与える、ということですね。
ここでの注意点は、その人に徹底的に「なりきる」ってこと。
喋り方や、身体の使い方、癖、考え方など、全部真似してみて下さい。
それぞれ3人分、気の済むまでやりきりましょう(笑)
4.まとめる
問題を抱えている時は、それに対処する方法の選択肢が1つしかないと
思ってしまったり、あるいは選択肢がありすぎてどれを選べばいいのか
わからなくなってしまったりしやすいものです。
そういう時は、さまざまな意見をまとめた一言がインスピレーションに
なったりすることが少なくありません。なので、まとめる作業はとても
大切です。
3人になりきったら最初に自分がいた位置に戻り、それぞれのメッセー
ジを受け取った後、共通点を取り出して一つの短いメッセージにまとめ
ましょう。
そのメッセージを3人のそれぞれの位置でなりきって自分に伝え、最後
にもう一度自分の位置でその言葉を受け取ります。
それが、体の中に染み入っていくような想像ができれば効果的ですね。
5.確認する
エクササイズが終わったら、やる前とやった後の違いを確認してみてく
ださい。
ほんのちょっとでも違いがあったのならば、それは成果があったという
ことです。無いのとあるのは大きな差ですから。
この、ちょっとした違いに気づけるようになると、与えることが楽しく
なってくると思います。
よかったらこのエクササイズを、お試しくださいね。
from 高橋 大

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。