このお仕事を通してたくさんの方とお会いしていると、会話の成り立たせ方に
は一人ひとり個性があるということがよくわかります。
その特徴を大まかに分けると、
1.自分の話が中心
2.相手に話をさせることがほとんど
この両極端の狭間で、みなさんは自分なりのバランスをとっているようです。
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自 ↑ 相
分 どのあたり? 手
の に
話 話
みなさんは上記のようなグラフがあったら、自分の会話の仕方はどのあたりに
位置づけられると思いますか?
真ん中に近ければ近いほど、円滑なコミュニケーションができると思います。
今回のエクササイズは、人と接する時に自分の会話のバランスを意識してみよ
う、というご提案です。
まずはじめに、ご自分がどのあたりかわからない人のためにわかりやすい特徴
を簡単に書いておきますね。
・自分派
① 誰かが話をした後「私は…」「僕は…」と会話を切り出す
② 自分の話は面白いと思っている
③ いくらでも喋ることができる
④ 布団に入ったらすぐに寝られる
・相手派
① 会話に沈黙が多い
② 自分の話なんてつまらないだろう、と思っている
③ 自分のことがあまり好きではない
④ 会話の後になって「なんであんなこと言われなきゃいけないんだ」と
腹立たしくなる
※これはあくまでも参考にすぎませんので、必ずしもあてはまるという
ことを示唆しているわけではありません。
では、どのようにしたら真ん中に近づくでしょうか?
今後コミュニケーションをするにあたって、以下のようなことを意識してみて
ください。
・どちらかというと自分派の人
① 「私は」という主語を使うことをしばらく止めてみましょう。
すると、会話が難しくなるかもしれません。
その時感じる感情と向き合うことは大切です。
② 相手という素材を会話に生かせてこそ、会話の達人です。
自分の話を中心にするというのは、自分が面白いと感じた漫画を音読す
るようなもの。相手がそれを面白いと感じるとは限りません。
相手が提供した話題から面白さを引き出せたとき、お互いが楽しくなれます。
・どちらかというと相手派の人
① 興味を持ちましょう。
この世に何億と人は生まれていますが、あなたという存在は人類史上初めて
です。それだけで、実にユニークな存在だということはわかりますか?
まずは自分に興味を持ちましょう。
僕の経験上、相手派の人はほぼ確実に楽しい部分を持ち合わせています。
そして次に、相手へ興味を持ちましょう。
② 感情的な、冒険をしましょう。
もしかするとあなたは、嫌われるのがとても怖かったり、和を乱すことが
とても嫌なのかもしれません。
協調性は社会で生きていくうえで大切ですが、強すぎると苦しくなってしま
いますよね。
自分の感情を表現すること、それはある種の冒険です。
やりやすい相手(カウンセラーももちろん可)に対して、冒険しましょう。
ぜひ、お試しくださいませ。
from 高橋 大