私たちは「身体が疲れた」などは肩こりや痛みを感じたり、何らかの病気に
なったりして身体に反応がでますから気づきやすいのですが、心の疲れには
気づくことなんて少ないですよね。
心が疲れる・・そういった言葉すら思い浮かぶことってほとんどないし、
どちらかというとしんどいとか、苦しいとか、何かわからないけど泣きたい
気分だとか・・そういうような言葉がしっくりきやすいと思います。
それに心の負担というのは何らかの限界を超えたぐらいになってようやく自
分で様子がおかしいと感じてくるもの。
初期の段階や途中ではなかなか気づくことはできないです。
というのも、
「ぜんぜん頑張れてないじゃないか」
「もっともっとやらなくっちゃ」
と、実際には反対の言葉で追い込んでしまうほうが多いんですね。
そしてそのせいでストレスが溜まり登校拒否や出社拒否、人と触れ合うこと
も嫌になってうつになってしまう・・などひどい状況を作りやすくなってし
まいます。
今日はそんな風にしんどくなる前に自分の状態に気づいてあげて、頑張って
いる自分をいたわってあげる・・そういうエクササイズです。
一日の終わりの寝る時のゆったりした時間に、今日の一日、どう過ごしてい
たのかを振り返ってみましょう。
今日はどんなことをして過ごしたでしょうか?
誰と会い、どんなお話をしましたか?
何かしんどかったこと、悲しかったことなどはありませんでしたか?
それらを思い出しながら、じっくり自分の一日を眺めてみましょう。
そして、
「今日も一日よく頑張ったね」
というように、声をかけてあげましょう。
こんな風に書くと、「私ぜんぜん頑張れてないしな〜」と感じられる方もい
らっしゃるかもしれませんが大丈夫。
何か努力をしたから・・などは必要ではありません。
今日という一日を無事に終えられた、それだけで十分なんです。。
そして、今日も頑張った自分に拍手!
実際に手を叩いてあげなくていいので、(夜中に迷惑ですしね)よく一日終
えれたなぁ・・頑張ったな〜ってやさしい言葉をかけてあげましょう。
心って、銀行と同じようなものだと思うんです。傷つく言葉とか嫌に感じる
ことがあると、マイナスな思いでいっぱいになるし、反対に心地よい言葉を
かけてあげたりすることで、ポジティブなポイントとして増えていく。
心という銀行に貯金をするようなものですね。
マイナスポイントが溜まると、苦しいからそれを埋める為に他から貰いたく
なるし、それが何かに依存する傾向になり、そうなると自分も相手もしんど
くなってしまいます。
そうじゃなく、いいポイントで貯金をしていく、それによって沢山溜まると
他の人にもよいものを与えられる自分になることが出来るようになります。
そんな風に心にいい貯金をしていくつもりで日々過ごしてみて下さいね。
from 中野 知枝