僕たちが求めている幸せってどんなことでしょう?
豊かな生活とはどんな状態のことなのだろう?
それはきっと、欲しいもや好きなもの。
愛するものに囲まれて生活している状態ですよね。
でも中々そんな生活にならない。
欲しいものが手に入らないと思っている方に、
幸せな生活を呼び込む第一歩として、
自分の好きなものをそして喜びをもっと大切にして欲しいと思います。
唐突ですが、うちの息子(三歳)は電車大好きです!
おもちゃも、絵本も、ビデオも、お箸もスプーンも、
Tシャツもパジャマも、パンツまでも全て 新幹線!(笑)
朝起きたら、一目散におもちゃ箱から電車を取り出して、
「ガタンゴトン♪ガタンゴトン♪ 次は京都駅れす〜」と始まります。
TVのニュース番組を見ていても、背景に映る小さな電車を見逃しません!
「あああああっっっ! 京阪電車!!!!」
僕にもなんで電車なのかわかりませんが、電車が大好きなんです。
さて、そんな三歳の息子の暮らしは、大好きな電車に囲まれています。
父も母も、お誕生日に、クリスマスに、はたまた出張先で・・・
電車グッズを見れば息子を思い出し、ついつい買ってしまうわけです。
父や母だけではありません。
おじいちゃんも、おばあちゃんも、おじさんもおばさんもお姉さんも、
事あるごとに彼に電車を届けてくれるのです。
なぜって? ただ彼に電車を届けると大喜びするから。それだけです!
自分に与えられた「喜び」をただ全身で表現します。
「やった〜〜〜!!! 500系新幹線!!」(大喜)
それだけで、彼はいつも大好きな「電車」に囲まれて生活しているのです。
彼は、数々の「電車」を手にいれるために色んな策を練りません。
彼は、欲しい「電車」を手に入れるために努力もしていません。
もちろん三歳の彼は、電車を買うお金も持っている訳でもありません。
ただ一途に「電車」が大好きで、「電車」を毎日楽しんでいるだけなのです。
それだけで周りの大人は、彼の喜ぶ顔が見たくて「電車」を届けます。
ではなぜ、彼は好きなものに囲まれた生活が出来ているのだろう?
子供は大人と違う”おとぎの国”に生きているからでしょうか?
そうでは無いですよね。僕たちとまったく同じ世界で生きています。
ただ、彼の心の中と僕たち大人たちの心の中には違いがあるのです。
彼はどんな時でも、周りに何と言われても、好きなものは好きです。
実際に両親は、心配はしている訳ではないですが、
時には自動車のおもちゃを与えてみたり、電車一色で変わってるなあと思った
りします。
でも彼はおかまいなし、好きなものは好きなんです。
それに比べて大人の僕たちは、中々そんな風に一途にはなれませんよね。
周りの評価を気にしたり、周りの意見で自分の気持ちを押し曲げる事もありま
す。
そして三歳の彼の中には、
「三歳の僕には、まだまだ500系新幹線は早すぎる・・・」
「周りの大人たちにいつも気を使わせて申し訳ないなあ・・」
そんな欲しいものを受け取れないようにするような考えもありません。
大人は、欲しいものは解っているけど、今の自分にはまだそんな価値がないと
か、こんな自分にならないと、それは叶わないなど考えているでしょう。
これも、大人になった僕たちの心の中と決定的に違います。
大人の心の中には、
自分の気持ちに対する不正直さと、また自分に対する制限がたくさん存在する
のです。
まだ、大人と子供の環境が違うわって感じているなら、
自分の気持ちをや行動を少し想像してみてください。
もしあなたにものすごく「花」を愛している友達がいたなら、
あなたが街でものすごく可憐な「花」を見つけた時、彼女を思い出しません
か?
そして彼女にプレゼントしたくなりませんか?
もしあなたに、ものすごく「銀河鉄道999」を愛している友達が居たら、
コンビニで、メーテルやテツロウのフィギアの入ったお菓子を見つけたら、
ひとつ買っておいてあげようなんて考えませんか?
僕たちの心は誰かが喜ぶ時、幸せに満たされるのです。
そしていつも誰かに「喜び」を届けたいと願っているのです。
そして、幸せを届けてくれるのもいつも周りの人間なのです。
少し時間が経った夫婦で、奥さんからバレンタインのチョコをもらっても、
あまり喜ばないなんてありませんか?
だんながお誕生日に少し早く帰って来たとき、
「なんかめずらしいわね?日頃の罪悪感からなの?」なんて言ってません
か?
あなたが「愛」を求めているなら、その愛を感じさせてくれるのも人。
あなたが「平和」を求めているなら、それを感じさせてくれるのも人。
あなたがもし魚屋さんで、お客さんに「昨日のアジは本当においしかった
わ」
って言われたら、もっとおいしい魚を仕入れようって思いませんか?
あなたがもし魚屋さんのお客さんで、家族で「この魚本当においしいね」
って、
喜べびあったら、またそのお店で魚を買いませんか?
「喜び」を持って来てくれるのも、
「お金」という愛を持って来てくれるのもやっぱり人なんですね。
少〜し、前置きが長くなりましたが、
今日のエクササイズは至ってシンプルです!
1.「好き」なものを確認しましょう。
誰かにこう思われるとか、おかしいと思われるなんて事を少し横に
置いて、
あなたが本当に好きなものを探してみましょう。
お花でもプラモデルでもぬいぐるみでもなんでもいいです。
何か探して見てください。
そして見つかったら、その好きなものに囲まれていることを想像し
て見ましょう。
顔に少し微笑みが出てきたりすれば、OKです。
2.では次ですよ。
あなたが一番欲しいもの、心の底から求めているものを思い出して
ください。
それは”愛”ですか? ”平和”ですか? ”豊かさ”ですか?
”たくさんのお金”ですか? ”イケテル彼”ですか?・・・
それでは目を閉じて、今あなたに”それ”が届けられるってイメー
ジを、して見てください。
もし、心の中に違和感を感じたならば、その気持ちに目を向けてく
ださい。
「そんなこと絶対にありえない・・・」
「今の僕にはとうてい無理・・・」
「誰かに申し訳ないような気がする・・・」
正直に感じてみてください。
そしてそれがあなたが持っている「制限」なのです。
3.「制限」をはずしてみる。
心の中に色んな躊躇が出てくるかも知れませんが、今は想像の世界
・・・
今、その「制限」が融けて身体から無くなっていくことをイメージ
してください。
焦らなくていいですよ。ゆっくり時間をかけて、
ただその「制限」が融けて無くなることだけを感じてください。
あなたにその幸せが早すぎることはありません。
あなたがその喜びを受け取る事に時間をかけることはありません。
さて、幸せを拒む制限が外れたら、
ただその喜びに満たされてみてください。
喜ぶという感情を感じてみてください。
今、あなたはもともと持っていたあなた自身の心に戻ることが出来ました。
4.小さな”喜び”に目を向けて・・・
今日、今からあなたに届けられる小さな”喜び”に目を向けてください。
彼からの電話・・・ 友達からのメール・・・ 両親の言葉・・・
子供たちと僕たちとの心の違いは、もうひとつあるのです。
それは、僕たちは今与えられている小さな幸せに”喜び”を、
感じられなくなっている事です。
最後にこのことを忘れないでいて下さい。
あなたが求めている”幸せ”は、必ず人が届けてくれるのです。
そしてその人の心は、いつもあなたの”喜び”を求めているのです。
from 吉原 直人