離婚後のパートナーシップはなぜうまく行かないの?(2)~離婚すると不倫希望者が殺到する!?~

離婚するとなぜか不倫希望者が殺到する、と言うお話を伺います(取材でもよく聞かれますね)。
その理由としては「安心感」「助けたい症候群」「共感」などが挙げられそうです。

近づきやすかったり、気持ちが分かりやすかったり、また、傷ついた心を助けたくなったり。でも、その反面、不信感が募ったり、余計に傷ついたりすることも多いんです。

離婚すると不倫希望者が殺到する!?

先日あるクライアントさんがおっしゃってました。
「友達からも話は聞いていたのですが、離婚した途端、職場の“既婚者”から不倫のお誘いがものすごく増えたんです。モテ期が来たのか?というくらいで、ほんと驚きます。でも、同時に、そんな彼らの態度にまた男性不信を募らせてしまうんです。」

雑誌の取材でもこんな質問を頂いたことが何回かあります。
「どうして離婚すると不倫希望者が列を為してしまうのでしょう?」

※ここでは「女性の離婚経験者に既婚男性が不倫を希望する」という設定でお話を進めさせていただきます。

まずは、そんな心理から見て行きましょう。
離婚した女性に男性の既婚者が殺到するのは次のような心理が考えられます。
(女性の皆さん、怒らずに読んで下さいね(笑))

一つ目は、気軽に近づきやすい安心感があるから。

一度、結婚をしているので、そんなに次の結婚を迫らないであろう安心感があります。
奥さんとの関係が冷え切っているけれど離婚はしたくない男性からすれば、離婚したばかりの女性はある意味安心して付き合える相手になります。
結婚を迫られないし、妻の立場も経験しているので、自分の立場も理解してくれるだろう、という甘い考えもあります。

二つ目の理由は、助けたい症候群。

これも男性の“身勝手な”理由なのですが、離婚して傷ついた女性を見ると、何とか助けてあげたい気持ちになって近づいてきます。
「離婚のダメージを僕が癒してあげよう」みたいなヒーロー願望が疼くのです。

三つ目の理由は、共感するところがあるから。

離婚した女性というのは、夫婦生活の酸いも甘いも知り尽くしています。
そうすると、甘えたくなったり、受け入れもらいたくなったりする気持ちになり、そんな女性がとても魅力的に見えてしまうのです。

※実はこれ、男女が別のケースでもあてはまる心理です。

でも、実際、そういう男性に不信感を抱きつつも、実際、不倫にハマってしまう女性も多いのです。
(どうしてハマってしまうのかについては次回ご紹介します)

こうした申し出に応えてしまうと、ひとかどの安心感や居場所を手に入れられたような感覚がします。
しかし、まだまだ傷が残ったままだと、その上にこの不倫を乗せることにより、男性不信が高まったり、さらに深い傷を負ったりすることも多く、「私、ほんとうに何してるんだろう?」という疑問から抜け出せなくなります。

また、お子さんがいらっしゃる場合には彼らへの罪悪感も募りますから、新たな苦悩も背負いやすいんですね。

しかし、そういうネガティブな面もある一方で、女性として見られていること、魅力的に見えることには間違いはないのです。
男性から女性としてきちんと扱われることは人によってはとても久しぶりだったりして自信を培うにはいい機会になったりもするんですね。

カウンセリングの現場では、そうした「価値」「魅力」の面に目を向けるように意識付けを行っていきます。
その上で、幸せを選択できるようになったらいいよね、という方向性を見て行くことが多いですね。

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