相手の言い分からヒントを見つけようと思ってみたもの身に覚えが無いこともいっぱいでてくる。
そんなに私は悪いことをしたっけ?
そんな時はもしかしたら相手は罪悪感を抱きすぎているのかもしれません。その言い分を真に受けすぎると自分はそんなにも悪いことをし相手を傷つけていたのだと自分を責めてしまいます。真に受けすぎないことも大切です。
真に受けないことも大切
相手の言い分に問題解消のヒントがあるということを書きましたが、今回はその反対のことを書きます。
それは、相手の言うことを真に受けないというお話です。
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例えば、A子さんは夫から離婚を言い出されとします。
離婚を考えていると夫に言われたA子さんはショックを受けました。
夫は女はいないというけれども、夫の朝帰りが多いので悪いと思ったけれどもこっそりみた携帯を見ると浮気が発覚。
相手の女性から「私との未来はあるのかなぁ?」などが書かれたメールを発見。
『急に離婚の話を切り出してきたのはこれが原因だったか・・・』と思ったのでありました。
離婚を言われショックを受けた上、浮気で2重のショック。
さらに嘘をつかれていることで3重のショックをうけたA子さんは離婚を考えましたが、もう少し頑張ってみようと離婚回避、そして夫婦関係の修復を模索していく道を選びました。
メルマガ「カウンセラー発!すぐに役立つ心理学講座」を読んでいたA子さんは問題解決のヒントを見つける為にこの相手の言い分に“正当性があるのか”“筋が通ったことを言っているのか”は一旦横において、自分の感情も一旦横において、相手としてはそこに不足感を感じていたのかもしれないという視点で見てヒントを見つけてみようと書いてなぁ・・・と思い出しました。
そして相手が言っていたことを振り返ってみたものの身に覚えがないことが多かったり、つじつまがあわないことが多い、ピンとこないことが多いことがたくさんありました。
そんなに言われるほど私は酷くはなかったよ?
そんなに言われるほど私は何もしてなかたっけ?
そこはできてはずなのに?
あの時のあなたは喜んでいたじゃない?
あの時のあなたは感謝していたはずじゃない?
あの時はそんな君がいいと言っていたはずではなかったか?
してくれなかったと言うけれどもあの時は自分でいらないと言っていたじゃない?
離婚を切り出した夫はA子さんのことをさんざん悪く言うのですが、振り返ってみればみるほどピンとこない。
もちろん少しは思い当たることもあり改善しなきゃいけないなぁと思うこともあるのですが、A子さんにとっては“そうだったけ?”と思うことの方が多くありました。
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このA子さんの夫はA子さんのことをさんざん悪くいうのですがA子さんには“そうだったけ?”と思うことの方が多いようなケース。
このようなケースの場合はA子さんの夫の言い分には罪悪感成分が含まれている可能性があります。
A子さんの夫は浮気をしている。
良くないことをしていますよね?
罪悪感を抱く行為です。
良くない浮気なのにその浮気相手とのことが離婚話のきっかけになっているというのは勝ってな言い分であり妻にショックを与えているというのを感じるのでこれも罪悪感を感じます。
罪悪感をいっぱい抱くとその罪悪感を防衛する為にご主人さんの心はA子さんが悪かった物語を作り出すようなことをしだすのです。
A子さんが悪かったから浮気に走った。
A子さんが悪かったから離婚をしたいと思った。
A子さんが悪かったからこういうふうになってしまったのだ。
ということにすれば自分の罪悪感を感じなくてすみますよね。
自分は悪くない、悪いのはA子さんなのだとことにすれば自分の行動を正当化できますね。
このように罪悪感があると罪悪感を感じないようにする為に相手が悪い物語を作り出すことがあるのです。
このような場合A子さんは「ははーん!罪悪感があるから私が悪いというも物語りを作り出しているんだなぁ」と相手の言うことを真に受けないことも大切なのです。
真に受けてしまうと『自分は今までそんなふうに悪く思われていたのだ』と傷つきすぎてしまったり、『自分はそんなに相手に悪いことをしていたんだ』と罪悪感に陥ってしまいますから。
罪悪感があるから今はそう言うことにしときたいんだなぁと真にうけないことも大切です。
罪悪間が薄まってくると自分も悪かった物語に変わってきます。
ですので罪悪感があるから今はそう言うことにしときたいんだなぁ・・・と “今は”をという言葉をつけてそう思ってみてくださいね。
続きはまた来週。