自分とは正反対の、なんでこんな人と・・・と思える「シャドウ」タイプのパートナー。
このタイプを意識的に選ぶ、ということはまずありません。
始めは今まで紹介したどれかのパターンに当てはまっていたものの、徐々に嫌な部分が見え始めたのです。しかしそれは自分自身の心の投影なのです。
この受け入れがたい現実を受け入れ、そして、パートナーと自分を愛し始めることが人生の大きなテーマなのです。
(4)シャドウ。苦手な人 → 愛を学ばせてくれる人。
最後のパターンは「シャドウ(影)」と呼ばれるタイプの人。
苦手、嫌い、どう扱っていいのか、どう付き合っていいのか分からない人です。
なんでこんな人と付き合う(結婚する)のか?と思われるかもしれませんが・・・。
「別れようと思ったのに別れきれなかった」
「私じゃなきゃダメだと思った」
「自分が彼女を守らなければと思った」
などの思いで付き合っている場合もありますが、多くのケースでは、始めはすでにご紹介した(1)~(3)のパターンに当てはまっていたのに、だんだん嫌になってきた、苦手になってきた、信じられなくなってきた・・・という場合がほとんどです。
だから、これは多くの方が経験されたことがあろうかと思います。
そして、違う人間がお付き合いをする以上、必ず避けられない現実と思っていいでしょう。
なぜかというと、私たちには必ず「自己嫌悪」があるからです。
パートナーはすべからく自分をきれいに映し出す鏡です。
皆さんはご自身を姿見に写すとき、どんなところに目が行きます?
「今日の髪型はめっちゃ決まってる!」
「今日のコーデは完璧!」
いいところに目が向くでしょうか?
でも、だんだん鏡を見ているうちに、嫌なところが目に入ってきませんか?
「あれ、なんかお腹のお肉が増えてる?」
「皺が・・・増えてる?」
「なんか疲れた顔してるかも」
パートナーも同じなんです。
パートナーシップとは「愛を学ぶ場所」です。
愛しやすいところを愛するのは誰でもできますね。
だから始めはそれでいいんです。
しかし、本当のパートナーシップは「相手の欠点をどう愛するか?」からが本番です。
愛しやすい場所ではなく、愛しにくいところ、愛したくないところを愛するところが学びであり、成長であり、後々喜びとなることなのです。
多くの人は相手の欠点を見ると、そこを直視したくなくて無視するか、そこを直そうと攻撃・コントロールするか、それでもうまく行かなければ「あの人はそういう人なのよ」と諦めてしまうか、のどれかになります。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?
それでは人生がつまらなくなってしまいませんか?
何度も言いますが、パートナーは鏡です。
パートナーに見える欠点は実は「自分自身の欠点」と自分が心のどこかで捉えているものなのです。
そして、人に映し出すくらいですから、当然そう言われてもピンとは来ません。
相手の問題のようにしか見えません。
でも、実はその要素は自分自身の中にしっかり根付いているのです。
だから、パートナーの欠点を愛することは、自分自身を愛することになります。
逆も真なり、で、自分を愛することがパートナーを愛することになります。
だから、パートナーシップはあなたの中に自己嫌悪がある限り、必ず、あなたのパートナーがあなたの嫌な部分を見せつけてきます。
それを受け入れ、許し、信じ、愛することが本当のパートナーシップなのです。
だから、相手の嫌なところが見えたら、チャンス到来です。
自分自身が成長する、大人になる、魅力的になる、素敵なチャンスがやってきたんです。
だから、ちょっと“頑張って”みませんか?
カウンセリングでもよくお出しする質問を最後に贈ります。
Q.相手のそんな嫌な要素すら愛し、抱きしめてあげられる自分ってどんな自分だと思いますか?
自由に想像してください。
あなたはとても偉大な存在ですから、「そんな自分なんてありえない」ということはありません。
想像力を駆使していくと、必ずそんな自分に出会えます。
そして、その自分がいたとしたら、それは間違いなく、あなたの本当の姿なのです。
「彼を愛せるのはほんと女神様みたいな人だけよ」
そう思ったあなたこそが、女神様です。
それを受け取ってみませんか?
*
さて、(1)~(4)のパターンをご紹介しました。
どれか一つに偏るのではなく、どのパターンも持ちつつ、「今の彼とは(3)が強いな」とか「完璧に(4)だわ。前は(1)だったのに」等々の思いを持って読んでいただければ幸いです。
パートナーは鏡であり、愛を学び、あなたを成長させてくれる最高のステージです。
私たちはそのために生まれてきたとも言えるので、私たちはどうしても人を好きになり、愛したくなり、愛されたくなるのです。
私も日々レッスン中です。それぞれのテーマに課せられたレッスンを学び、さらに素敵な人間に成長していきましょう。
(了)