状況の変化、環境の変化、問題が生じた時などに、あなたが変化をするということが求められることがあります。こう書くとありのままの自分でいいはずなのに変わらなきゃいけないの?と混乱をしてしまうかと思うのです。
しかし、これはありのままの自分をではダメだということではなく、成長することが求められているのです。
成長するという視点
ありのままの自分でいいと思うために前号では下記の三つのポイントについて書いていきました。
・至らない面があっていいと自分を許し受け入れる
・自分の良さを見ていこう
・自分の価値感を大切にしよう
しかし、状況の変化、環境の変化、問題が生じた時などに、あなたが変化をするということが求められることがあります。
こう書くとありのままの自分でいいはずなのに変わらなきゃいけないの?と混乱をしてしまうかと思うのです。
例えば、今まで職場で一兵卒だったあなたがリーダーに大抜擢になったとします。
リーダーになったあなたは部下に指示をすることが必要なポジションにつきました。
しかし、あなたは人に指示するのが苦手だとします。
こういう状況の変化、環境の変化、問題が生じた時があった時は変化が求められます。
この場合は指示できるあなたに変わるという変化が求められるわけです。
指示ができるようになると変化をしないと仕事が上手く回らなかったり、部下から「ちゃんと指示を出してくださいよー」とブーイングがきたりしてしまいます。
あなたが困らないように変化が求められるわけですね。
ここでの変化は“ありのままの自分でいいと受け入れた上で成長できたらより良いよね”という意味合いで捉えていくと混乱しなくてよいと思うのです。
逆にありのままの自分でいいと受け入れずに変化しようとする例えをだしてみますね。
『リーダーなのに指示ができない自分ってダメだなぁ・・・・もっと指示できるようなしっかりしたリーダーに変わらなければ』と思ったとします。
こう思うとこのままの自分じゃダメだから変わらなければという考え方になりますね。
自分はダメだから変化しなければいけないと思う考え方です。
自己否定をベースにして変化しようとしています。
しかし、この考え方のように自己否定をベースに変わらなければと思うと心が苦しくなると思いませんか?
変わろうと頑張れば、頑張るほど、今までの自分がダメだということを感じてしまうからです。
自己否定をベースにして変化しようとするのではなく“ありのままの自分でいいと受け入れた上で成長できたらより良いよね”という考え方をしてみましょう!
『私は指示をするところが苦手。でも人間だから苦手なところがあるのはしょうがない。指示が苦手だけど私はみんなと調和ととれるという良いところを持っている。それは私のいいところだしリーダーとして役立つ才能なはず。指示が苦手だからと言って私はダメなのだと思わなくて良い。だけどちょっとずつでも指示ができるように成長できるようになっていけるといいなぁ』
というように、至らなさを許し、受け入れ、良いところを認めた上で、成長という考え方をプラスアルファーしていくのですね。
こうやって自分を否定せずに成長という意味合いで変化を考えられたほうが心は楽です。
もうちょっと違う例えを出してみますね。
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例えば・・・
『自分は人に冷たい。そんな自分じゃダメだからもっと人にやさしい自分に変わらなければ・・・』と思うとしんどくなります。
『いつ何時も完璧にやさしくなければと思わなくてもいいのだ。私は優しくできない時もあるけどそればかりじゃなく人に優しくしている自分もちゃんといる。でも今よりももうちょっと人にやさしくできる自分に成長できたら素敵だなぁ』と思ってみるわけです。
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『私は同僚と比べて気遣いができていない。この自分じゃダメだ。もっと気遣いができるような自分に変わらないと』と自分はダメだと否定して違う自分にならなければと思うと心はしんどくなりやすいです。
『気遣いが必要なところで見落としちゃうところあるけどダメな私だと思わなくてもいい。私にはいいところがちゃんとある。だけどもっと周りを見渡せる自分に成長できらたらいいなぁ』と思えると変わろうとことで自分を否定しなくてもいいです。
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ありのままの自分で良いと一旦自分を受け入れた上で受け入れ、認めた上で成長してみようと思ってみると、自分を否定しなくて良いことが増えていいですよ。