こんにちは。
社長の平です。
私は外国人の友人をたくさん持っていますが、彼らと話をしていると、「日本人はとてもまじめで、ルールをよく守る人たち」と見られていることを感じます。
たしかに、私たち日本人は、とても多くの“社会人としてやらなければならないこと”に縛られているようです。
たとえば、欧米では、若者がハメを外しすぎることがあったとしても、「しょうがないよ、若いうちはそういうこともあるだろう」と大目に見てもらえることが多いようですが、日本では逆に、「若いうちに矯正しておかなくては」という考え方のもと、こっぴどく叱られたりします。
そんなこともあって、私たち日本人の心の中には“やらなければいけないこと”が増えていきます。
しかしながら、“やらなければいけないこと”に楽しいことというのは何一つありません。
だって、「やらなくては!」とあなたが気合いを入れるときというのは、きっと、やりたくないことをやろうとするときだからです。
この“やらなければいけない“という心理の裏には、もしも、それをやらなかったとしたら、「怒られてしまうか、または、自分にとって非常に不利益なことが起こるだろう」という考え方をあなたが信頼しているということがあります。
そして、いやなことばかりやっているわけですから、当然、あなたの心は疲れ果てていきます。
そんなとき、心に活力を取り戻す方法はただ一つ。
あなたの心が、“ほんとうにしたいこと”や“喜び”や“幸せ”で満ちあふれている状況をつくることです。
ところが、ふだんから“やらなければいけないこと”に追いまくられ、心が喜ぶようなことをあまりしていないと、心はどんどん動かなくなり、あなたの顔からも表情が失われていきます。とくに、男性にこのタイプが多いようです。
心が動きにくい状態にあると、人を好きになるというのも難しくなるようです。なぜなら、恋愛というのは理屈ではなくて、あなたの心がときめき、動く作用だからです。
逆説的に考えてみれば、恋愛はあなたが日常生活で疲れた心を回復される特効薬ということもできます。人を好きになり、心が動き始めることは、心に喜びを取り戻す作用といえますからね。
非常に古典的な日本の恋愛スタイルに、「僕にはやらなければならないことがあるので、きみとおつきあいすることができない。ほんとうはきみのことが大好きなんだけど、ごめんなさい」というのがあります。
たとえば、受験を控えた高校3年生の男子が、女子高生から告白されたときに、「僕らはいま、受験に集中しなければいけない。だから、恋愛なんかしていられないよ」という青春ドラマのセリフがあったりします。
これは、心理的に見ると、こういうことになりそうです。「え、僕とつきあいたいって? ということは、あんなことも、こんなことも、しちゃうってことだよね。いや、だめだめ。そんなことを僕に許可すると、受験勉強どころじゃなくなっちゃうよ」。
この彼のように、ある意味、禁欲的といえるほど、私たちは自分の心に喜びを与えていないようなのです。
女性のみなさんは、「みんなが、あんな男なんかやめておけと言うんだけど、嫌いになれないの」ということがある世界に生きていらっしゃるようです。
それに対して、リベラルな男性は、「みなさんがそうおっしゃるのなら、そうしましょう」と、いつも自分の心の声を聞かない‥‥、というか、自分の感性に自信をもっていないようなのです。
そして、よく女性から、「男性って、つきあい始めるとデートに連れていってくれなくなって、セックスばかりしたがる」というぼやきを聞きます。
これは、自分の心を喜ばせることが苦手な男性には、それだけ強い親密感を感じることが必要だということもできそうです。だから、どうしても、体が喜ぶということばかりになってしまうようです。
ということは、女性のみなさんにとっては、男性にいろいろな喜びを教えてあげるということが大事なテーマになるのかもしれません。
たとえば、彼がしてくれることの一つひとつに、喜びという表現で返してあげてください。
これができたなら、あなた自身がモテる女性に変身することもできそうですよ。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!