こんにちは。
社長の平です。
おつきあいを始めたり、また、結婚したりすると、いままではぜんぶ一人でがんばっていたことを分担できるようになります。得意なジャンルを引き受けたりすると、とても効率的になりますよね。
また、二人なら多少広めのマンションに住んでも、それぞれがワンルームマンションに住むよりも安くすみますし、同じように、食事も洗濯もみな効率的になります。
そんなふうに、いっしょにいるメリットはとても大きいのですが、男性の中には、たまには一人になる時間がないと、どうも、バランスが崩れるという人も多いようです。
それはまるで、毎日、植木鉢のお花に水をあげたり、日光に当ててあげたりするのと同じように、彼にも一人にしてあげる時間というのが必要なようなのです。
よく、夫婦げんかのピークに「ちょっとコンビニに行ってくる」とか「パチンコに行ってくる」という男性がいます。
女性から見たら、話し合いから逃げ出すかのように感じられるのですが、男性のほうはといえば、じつはコンビニに行きたいわけでも、パチンコに行きたいわけでもなくて、精神安定を図るために一人になりたいと感じているわけです。
ほかにも、トイレに本や雑誌を持ち込み、1時間近くも出てこないというご主人の話を聞くことがありますが、これは、一人になれる場所が、彼にとってはトイレにしかないのかもしれません。
また、女性のみなさんには、喫茶店に行ったときに観察していただきたいのですが、一人で喫茶店に来ている男性の多いこと。あるいは、二人以上のチームで来ていたとしても、会話するわけでもなく、それぞれが雑誌や新聞に読みふけっています。
女性は一人で喫茶店に行くことは少なく、二人以上のチームで行った場合は、もちろん、おしゃべりに夢中で、おたがいに雑誌に読みふけっているなんてことはめったにありませんよね。
それから、同棲しているカップルの場合、いっしょにいる時間に彼のほうがいきなりテレビゲームを始めてしまうというパターンも少なくないようです。
物理的には、二人はワンルームマンションなどの狭い空間で、すぐそばにいるわけですが、彼の意識としては、テレビゲームの中に入ってしまうことで、自分一人だけの空間に入りこんでいるといえるようです。
イヤホンをつけ、iPodなどで音楽を聴いている男性も同じかもしれません。そんなときに話しかけると機嫌が悪くなったりしますが、それも、せっかく入りこんだ一人の世界を邪魔されるからなのでしょう。
テレビドラマではよく、主人公の男性が行きつけの小料理屋などにいて、カウンターの隅で手酌酒などをやっているシーンがあります。
女性から見たら、一人でごはんを食べたり、お酒を飲んだりなんて、「なんて淋しげな」と思われるでしょうが、あのタイプの男性たちは、それを「淋しい」ではなく「自由」と感じているようなのです。
男性が読む雑誌に『男の隠れ家』、『一個人』といったタイトルのものがありますが、ほとんどの男性は、それらの雑誌を「自由」を求めて読んでいるようです。
一人旅にしても、淋しかったり、悲しかったりするものではなく、すべてから解放されて、好きなことのできる「自由な旅」と男どもは考えているわけです。
女性のみなさん、彼へのご褒美の一つとして、たまには一人になれる時間と空間を与えてあげてくださいませ。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!