2人目が欲しいのに

相談者名
かき
はじめまして。主人とのセックスレスについて、悩んでいます。30代後半の夫婦、2才の子どもがいます。セックスは子どもを妊娠してから3年弱ありません。それ事態寂しいのですが、私は早く2人人目が欲しくて、1人で焦っています。年齢のことと、あと数年で主人の転勤が決まっているので、今の町で早めに産んで育てたいのですが…。
子どもを妊娠するまでは、週に2~3回ありましたが、妊娠が分かってから、私がセックスすると赤ちゃんがどうにかなるのではと怖くて断ったら、それからありません。
そして妊娠中に今の町に転勤になり、主人の仕事が忙しくなり、子どもが産まれてからはケンカが増えました。最近はケンカは減ってきましたが、主人いわく、私が子どものことばかり優先で、始めのころは腹が立ったりしたそうですが、今は、お母さんになったんだな、とあきらめたそうです。
半年前までに私から3回、セックスしようと言ってみました。主人からすれば、唐突な感じがしたかもしれません。そういうことを言われると、よけいできなくなる。そういうのは普段の生活を楽しんでてその延長にあるんじゃないの?と言われました。話し合うたびに、雰囲気が悪くなり、毎回話題にしたことを後悔して、今はひたすら待っています。でも週末は期待してしまうぶん、でもどうせしないんでしょ、と悔しいような焦る気持ちで、こっそり泣けてきたり、眠れなくなったりします。
私がうまく甘えたり、優しい言葉をかけていければよいのですが、もともとそういうのは苦手でもあるし、主人への悔しいような気持ちがじゃまして、主人の言うこと、やることにイライラしてしまって、嫌みだったり冷たい態度になってしまったりしています。
このままではどんどん良くない方向へ行ってしまいそうです。どうしたら、私が気持ちの持ち方を変えて、主人と仲良くなれるのでしょうか。
カウンセラー
三島桃子
かきさん、初めまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよろし
くお願いいたします。女性の立場で言えば、初めての妊娠中にセックスが流産などにつながったらと思うと
怖い、また、産後赤ちゃんの方に気持ちが向いてしまう、という気持ちは当たり前の
ものだと思います。

ただ、男性側の感じ方は女性とは同じではないわけです。

ご主人としては、妊娠中は赤ちゃんが心配だからということで、また出産後はかきさ
んの気持ちが赤ちゃんに向いてしまって、自分はほっておかれたような感じがしたの
かもしれません。そして気持ちがいじけてしまったのではないかと思います。

のちのち、「お母さんになったのだから仕方がない」と思ったとしても、それで納得
したというよりは、かきさんとの間の『恋人的要素』を「あきらめてしまった」のか
もしれません。「あきらめてしまう」ということは、感覚的には「絶望する」という
ことにつながるもので、こちらが思う以上に本人にとってはダメージが大きいもので
す。

とはいえ、かきさんにだって、いろいろな気持ちがあるはずです。初めての妊娠出
産、子育てというのは、母親は神経質になるのは当然です。それに加えて、もともと
甘えたり、優しくしたり、ということが苦手なのだとしたら、かきさん自身が子ども
の頃からの育ちの中で、甘えたり優しくしてもらったり、という部分で満たされてい
ない、ということが考えられます。

(両親が何かの事情で忙しかったり、気持ちに余裕がなかったりすると、実は子ども
は満たされない思いを抱えていた、ということはごく普通の家庭でもよく起こること
です。)

もしそうだとすると、「私だって甘えたいのをがまんしてがんばってきたのに、優し
くしてもらってないのに、どうして人にしてあげないといけないの」という、「そん
なの理不尽だ」というような感覚があったりします。それがご主人への「悔しい気持
ち」の下に隠れているのかもしれません。

ご主人にはご主人の、かきさんにはかきさんの、「だってこういう気持ちになってし
まうんだもん!」という事情があると思うんですね。

さて、ここでどうするか、です。このままでは平行線です。

二人とも、実は、「子どもの立ち位置」です。まずは自分の要求を通したい。それが
通れば、相手の要求を受け入れることを考えてもいい、というような。悪気はないん
ですが、ある意味未熟な見方なんですね。

私たちは、大人でもこのような「子どものような未熟さ」を案外持っているもので
す。家の外に出れば大人の部分を前面に出していろいろなことをやっているんです
が、一番近い関係のパートナーに対しては、その未熟さが出てしまいます。

では、本当に成熟した大人としてはどんな対応ができるでしょうか。

[目標]

二人目がほしい、そのためには夫婦仲良くする必要があるので、ご主人に優しくした
り、自分も甘えられるようになることを目指す。これは今後の夫婦円満のためにもな
る。

[できること]

・甘えられない、優しくできない自分の心理、その背景にある事情と向き合う(この
課題をクリアできると、自然に大人の対応ができるようになる可能性大です)

・どうして二人目がほしいのか、ということに関しても、自分の気持ちとよく向き合
う(二人いるのが普通で、理想的で、そうでないと安心できないから、などという心
理を抱え、自分で自分を追い詰めている場合も多々あります)

・自分にとって、家族にとって本当に幸せなのはどういうことか、ということを整理
して考える

・お互い様の部分があることを受け入れ、相手を責めない、自分も責めない(これも
とても大切です。自分のことも責める必要はないんです)

などですね。

大人としての視点が持てると、問題の解決が早くなります。また、かきさんが大人と
しての対応ができるようになると、おそらくご主人も大人として対応してくれるよう
になってきます。

とはいえ、「だってだって」という気持ちが出てくるかもしれません。私自身がそう
でしたから。

私は、今思うと恥ずかしいぐらい、「だってだって」と心の中でたくさんのだだをこ
ねました。そういう気持ちも否定することはないですよ。心の中でだだをこねながら
も、大人への道を進むことはできます。

それに、大人になるっていいですよ!大人は表面的な理屈にとらわれることなく、裏
ワザを使うことも、ピンチを切り抜けるいろいろな工夫をすることもできるんです。
今悩んでいることだけでなく、いろんなことが簡単でラクになります。

大人の成熟さを目指すとしても、もし子どもの頃満たされていない部分があったとし
たら、その部分を優しくケアしてあげる、といったことからスタートすることになる
かと思います。よかったらいつでも初回無料のカウンセリングもご利用してみてくだ
さいね。

ご相談ありがとうございました!

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。