就活を始める勇気と方法と対策がわからない

相談者名
ラッチェンズ
はじめまして。
私はもうすぐ24歳の女で、今フリーターとニートの間ぐらいで、引きこもるような生活をしています。どうしても、就活をする勇気が持てずにいるので、相談させてもらいました。
私は一人っ子長女として田舎で生まれ、いわゆるいい子・優等生として、高校まで行き、大学受験に失敗して中退し、実家に戻って、数年が経ちました。今まで、勉強ばかりの学生生活を送ってきて、小中高と上がるにつれ、目標も周りからの期待も自分の自信も上がって、「塾も行かず親に金銭的な迷惑もあまりかけずに、私の手一つで這い上がってきた」みたいな所に、自分のプライドがありました。また、自分のプライドは、勉強だけだから、それを学歴に変えて、その先社会でつまずいても、その学歴を心の支えにしようと思っていました。しかし、一浪しても東大に落ち、後期で受けた東京外大のヒンディー語科に入学して、心の支えが無くなってしまいました。その頃は、東大以外は大学じゃない、というような心理状態でした。大学に行く自分自身によって、又、外大生だと自己紹介することによって、プライドが傷ついて、結局留年中退しました。実家に返って、色んな資格に手を出したり、就活しようとしたり、アルバイトしたりしました。が、自分のプライドで、中退して就職していない自分を見つめられず、又、かなり内向的でネガティヴなので、面接を申し込んでも直前に断ってしまったり、就活相談自体勇気が入ります。
私は他人からの評価を異常に気にしますし、誰にでも(両親にも、友人にも、自分自身にも)見栄を張っていたいタイプです。良くないでしょうけど、収入や外見、職業などが、私の価値観の中心にあります。そこから考えると、今の私は社会の底辺で、自分のことを考えるのも、嫌な時間なのです。自分の小さいプライドを一生懸命守ってきたのに、今はプライドの根拠も無くなり、一歩進むと、何も行動できてない自分が見えて、自分で傷ついて、引きずって、又後退してしまいます。両親とも喧嘩ばかり、友人ともプライドからこの数年連絡できず、とにかく早く就職して、家を出ないといけません。でも、面接も怖いし、ぐうたら過ごしてきた数年を履歴書に書くのも怖いし、就活に踏み切る一歩が踏み出せません。又、どうやって対策をしたらいいのかも分かりません。
カウンセラー
大塚亘
ラッチェンズさん、はじめまして。

今回担当させていただきます、大塚亘と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

ラッチェンズさんは、今は、就職していないご自身をダメな人間のように思われて
いるようですが、文章を拝見して、私には、ラッチェンズさんは、今までずっと、
周りの期待に応えようと、ものすごく、とてつもなく頑張ってきた前向きな
素晴らしい方に見えるのです。

>私は一人っ子長女として田舎で生まれ、いわゆるいい子・優等生として、

東大を目指されたぐらいですから、実際にとても優秀なのでしょう。そして、周りの
期待、おそらく大部分は親の期待に応えようと、長い間頑張ってこられたようです。
親の期待に応えようとすることは、とても良いことですよね。

でも、これは私の想像になりますので、間違っていたら申し訳ございませんが、
もしかしたら、親の期待に応えようと頑張ってきて、それは素晴らしいこと
なのですが、その間、ラッチェンズさんは楽しかったでしょうか。

どちらかというと、本当は自分の意思と少し違うけど、これも親思いで素晴らしい
ことなのですが、親の期待に応えなければならないと思われて、頑張りすぎて、
少し疲れてしまったのではないでしょうか。

しかも、大学受験の1、2年だけ頑張ったのではなく、

>今まで、勉強ばかりの学生生活を送ってきて、小中高と上がるにつれ、目標も
周りからの期待も自分の自信も上がって、「塾も行かず親に金銭的な迷惑もあまり
かけずに、私の手一つで這い上がってきた」みたいな所に、自分のプライドがありました。

小学校から、もしかしたら小学校に入る前から、今までずっと、20年近く、休むこと
なく頑張ってきたのではないでしょうか。

本当は、苦しかった部分もあるのではないでしょうか。つらくて、大変で、
しんどかったのではないでしょうか。

友達と遊んだり、もちろん毎日睡眠を取ったり、楽しいこともあったと思います。
でも、生きていく、成長していく精神的支柱のようなものが勉強にあり、そして、
その理由が親の期待に応えるためという素晴らしいものであったとしても、どこかで、
ご自身のつらさ、苦しさ、不満などがなかったでしょうか。

もし私の想像が的外れでないとしたら、20年近く、精神的には全く休むことなく、
ただひたすら頑張り続けてきたのです。疲れ果てて、何もできなくなってしまっても、
不思議ではない気がしてしまうのです。

ラッチェンズさんのお気持ちの中には、就職して家を出なければ、という一択しか
ないのかもしれませんが、あまりに頑張り過ぎてこられたので、もともと素直でも
あるラッチェンズさんの心の奥底とお体が、こう言っているようですよ。

「もう十分頑張ったから、少し休もうよ。休んでもいいんだよ」

20年近く精神的には一日も休むことなく頑張ってこられたと私は思うのです。
もしそうだとしたら、むしろ、これからの長い人生のためにも、ある程度長い
人生の休憩時間が必要なのではないでしょうか。

就職しないほうがいいとまで申し上げるつもりはありません。就職活動したって
かまいません。ただ、就職して家を出るのが唯一の正解で、出口はひとつしか
ないと思ってしまうと、あまりにしんどいし、不安や焦り、暗い未来しか
想像できないと思うのです。

ですから、実際に今後どうするかはとりあえず横に置いておいて、

「しばらく休んでもいい」

という選択肢を、心の中に持っていただきたいのです。

もちろん、現実的なことを考えたら、ご両親とケンカしてしまうなど、やはりどうしても
家を出なければならないと思わざるを得ないかもしれません。でも、それでも、心の中
だけでいいですから、

「しばらく休むことをご自身に許可してあげてほしいのです」

なぜなら、20年近く、ずっと休むことなく、休憩することもなく、マラソンをしてきた、
走り続けてきたような感じ、いったい地球を何週回ったんだろう、というぐらい、
休むことなく走り続け、疲れ果てていらっしゃる気がするのです。

どうか、ご自身に、休むことを許してあげてくださいね。

もうひとつの提案は、「いままで頑張ってきたご自身を、認めてあげてほしい」と
いうことです。

ラッチェンズさんは、

>今の私は社会の底辺で、

と、ご自身を否定されていらっしゃるようです。でも、私から見ると、ものすごい
前向きな頑張り屋さんで、親の期待に応えよう、というやさしさ、思いやり、
素直さを持った、とても素晴らしい方にしか見えないのです。

就職していなくたって、大学を卒業していなくたって、今の時点で、というか昔から、
ラッチェンズさんは素晴らしい方だったのです。でも、ご自身ではなかなかそうは
思いにくいですよね。

そのようなときは、ぜひ、私たちカウンセラーを頼ってみてくださいね。

読んでくださり、ありがとうございました。

大塚亘

この記事を書いたカウンセラー