貯金できない

相談者名
ジューン
よろしくお願いします。

タイトルの通りなのですが私は貯金ができません。もう30代後半にもなるのに、貯金額が1ヶ月分の給料くらいしかありません。
特に趣味があるとか旅行に行くとかではなく、服を買ったり飲みに行ったりで使ってしまうのです。
自分で思い返してみたのですが、小さい頃に自分の欲しいものとか買ってもらえなかったりワガママ言えずに我慢した分、大人になって自分で稼いだお金なので、気にせず使えるし、我慢してきた分、どんどん使ってしまっているのではないかと…
独身ですし老後も不安なので貯金しなきゃとか焦りますし、雑誌等で財テクだとか若くて貯金があるとか見ると「なんて私ってダメなんだろう、老後はお金もなく孤独に死んでいくんだ」と悲しくなるのに、一方では「どうにもならなくなったら生活保護を申請すれば良いのでは…」とか一瞬思ってしまったり、「どうせ長生きしたいわけでもないし、老後のために貯金していても自分が長生きできるとも限らないし、死んだらあの世にはお金は持って行けないんだから無理に貯金する必要はない」とか思ってしまっています。
それに自分が達成したいことや目標(何かの勉強をしたいとか家が欲しいとか旅行に行きたいとか)がないので余計に貯められないんだと思っています。
不安なのに貯金しないと誰も助けてくれないんだからと分かっていても、その場限りになってしまいます。
どうしたら良いのでしょうか?

カウンセラー
中村友美
ジューンさん、はじめまして。
今回、解答を担当させていただきます中村友美と申します。
よろしくお願いいたします。

貯金額が1か月分しかないことが不安なのですね?

貯金をするのは、なかなか難しいですものね。
楽しく貯金が続けられるようになるように
一緒に考えていきましょうね。

さて、
もしも本当に子ども時代にいろいろと我慢してきた反動で
今散財しているのだとしたら・・・ですね、
たぶん現在の貯金はゼロのはずです。
借金こそないかもしれませんが、
毎月ぎりぎりで自転車操業になっていると思います。

ジューンさんは1か月分貯められたじゃないですか。
この1か月分の貯金をキープできているだけでも本当はすごいことなのですよ。

ジューンさんは「そんなことない」とおっしゃるかもしれませんが、
私の夫も貯金ゼロのタイプでしたので(汗)
ゼロと1か月分あるのは、ずいぶん違う気がしてしまいます。
結婚するときの貯金の30万は、当時自宅に入れていたお金の一部を
義母が積み立てておいてくれたものだったのです・・・。

それと、夫を見ていて感じるのは、
「子どものころ買ってもらえなかった」という満たされない想いを
大人になって埋めるには、呑んだり食べたり旅行よりも
洋服や靴、CDなど目に見える物の形で残したがることが多いように感じます。
物を所有することで、満足感を得るようです。

ジューンさんも、もちろん子どものころに我慢した(させられた?)
反動という側面もあるのだと思いますが、お金の使い方をみると、
それだけが全面に出ているというものでもないのかな~と感じます。

もしかしたら、1か月分をキープできるのは、
「1か月分くらいがちょうどいい。それ以下でもそれ以上でもよくない」
そんな価値観があるからかもしれません。

そもそも、ジューンさんはお金に対してどんなイメージを持っていますか?
「なんとなく、流れていってしまって残らないもの」
「いつの間にか消えてしまうもの」
もしくは、「1か月分以上あるのは、多すぎる」
そんなイメージをお金に持っている部分はありませんか?

そういう意味では、ご両親のお金に対する価値観もお聞きしてみたくなりますね。
お金に関する価値観は、親の価値観をそのまま譲り受けている場合が多いのです。
ご両親はお金に関してどんな発言をしていましたか?
どんな態度をとっていましたか?
それに影響されている可能性はありませんか?

お金は道具であり、ツールなので
お金そのものに本来いいも悪いもないのですが、
だからこそ余計に、使う人の想いが反映されやすいとも言えます。
つまりは、お金に対するイメージを書き換えていくことはとっても重要ということですね。

そしてまた、別のアプローチになりますが・・・。

きっと、将来何かあった時に困るのではないか・・・と心配してらっしゃいますよね。
この「何かあった時」というのは、大抵があまり良くないことを想定しているものです。

例えば、仕事がなくなったら困る。
もしくは、病気やけがで働けなくなったら困る、
という感じですよね。

もしかしたら、ジューンさんは、
「これから楽しいことなんて起きないに決まっている」
「人生には夢も希望も目標もない」
そんな風に感じていらっしゃいませんか?

ご相談文を読んでも

どうせ、結婚しない
たぶん、子どももいない
だから、孤独に違いない
だったら、長生きしたいとも思わない
いざとなったら生活保護という手もある
となると、今、無理して貯金する必要性を感じない

こんな思考が見え隠れしてます。

そして、
「貯金の必要性を感じないから、そのための努力はできない」

そうおっしゃっているのです。
すごく、筋が通っています。

つまり、
今の思考回路のままでは貯金は貯まらない、とも言えそうです。

ジューンさんもおっしゃっていますが
自分の達成したいことや目標がないと、誰であってもモチベーションは上がらず
続けることも難しいですよね。

ましてや、「不安に備える」という理由だとより難しいのです。

だって、もしもお金がたまってしまったら
「よし、もう十分貯金ができたから、不幸なことでもどんどこい!」
と宣言しているようなものになってしまうからです。
それでは、むしろ無意識が貯金がたまるのを阻止しようと働りたりしかねません。

「お金がたまっては困る」と「貯金をしたい」というように
自分の中で無意識と意識の言っていることがバラバラだとしたら、
それを一致させていくこともとっても重要ですね。
バラバラでは、アクセルとブレーキを一緒にかけているようなものですから、
とても効率が悪いのは想像していただけると思います。

そんな訳で、
ジューンさんもおっしゃっている通りに
将来に夢や目標などが持つというは、貯金への近道になりそうです。

とはいっても、すぐに思い浮かぶものではないからこそ、
困っているのですよね。

まずは、そのための第一歩として
「今」過ごす時間を楽しいものにしていきましょう。

今、ジューンさんは毎日が楽しいですか?
わくわくしていますか?

今現在が楽しくないと、未来に楽しさを思い描けないですよね。

毎日の中で
自分が何を好きなのか、
どんなことに心が動くのか、
楽しいっ!と思える瞬間はどんなことなのか、
いろいろと探して、自分の感性を磨いてみてください。

まずは、今の生活に変化を起こしてみましょう。
身近なことからでかまいません。
歩いたことのない道を歩いてみる。
通勤電車を1本早くしてみる。
食べたことのないものを食べてみる。
そんなことをしながら自分が喜ぶ瞬間にたくさん出会ってくださいね。
続けていると、夢や目標に出会えることと思います。

さて蛇足ですが、
結婚に関しても、結婚をしていなくても人生を謳歌されている方は
たくさんいらっしゃいますよね。
結婚するかしないかはその人の人生の幸せに影響しないのだと思います。
ですが、もしも本当は結婚したいのにあきらめていらっしゃるのだとしたら
あきらめるのはまだ早いのかもしれません。
結婚に心が向いたなら、やれることもたくさんありますので
そのことも頭の片隅に置いておいてくださいね。

そして最後に貯金の方法ですが・・・。
もちろん、なにか素敵な目標が見つかればいいとは思いますが
目標が見つかるまでの間も貯めていくのであれば、
お給料が出たら、まず何より先に貯金額を抜いてしまい
残りのお金で生活するのがよいと思います。
「月末に余った分だけ貯金しよう!」と思うとなかなかできませんからね。

それもできないときには、
お給料から天引きしてもらうシステムもありますので、
自分の会社や銀行にそんな制度がないか確認してみてくださいね。

もしくは、
「20万円貯めるぞ!」と金額を設定してみたり、
500円玉貯金をしてみたりと、
貯金そのものに目的を持たせる方法も有効ではないかと思いますよ。

人と比べる必要はありません。
自分を責める必要もありません。
是非「ないもの」ではなく、
今「あるもの」に目を向けてみてくださいね。
もうすでに1か月分は貯金できているのです。
これを減らさないようにキープしつつ
楽しく貯金できる方法を探してみてくださいね。

ジューンさんの毎日が笑顔あふれるものとなりますように
お祈りしています。

もしも、お一人で取り組むのが大変そうな場合は
電話カウンセリングは初回を無料でご用意しておりますので
お気軽にご利用くださいね。

最後までお読みいただいてありがとうございました。

中村友美

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。