不倫と私

相談者名
はじめまして、28歳女、独身です。
母子家庭で経済的に恵まれない環境にいた私ですが、よき母のお陰で夢を追い留学をすることができました。しかし母が急死、私はすべてを自分アルバイトのみでやりくりしています。誰にも頼る気はありませんでした。妻子ある年上の彼とは約4年の付き合いですが、最初はセックスフレンドのような関係で、私は前彼とも不倫関係で妊娠中絶した事から、のめりこまないようにしていました。。
早く割のいいアルバイトをと必死だったところ、ボディ・ペインティング(裸体にペイントされる仕事)モデルを見つけ、足を運びました。結果、レイプとは言わなくとも沢山のいたずらをされました。屈辱で、自分がとても汚く感じられ、恥でいっぱいでした。半年後彼にその事を打ち明けました。彼はひどく傷つきました。それから喧嘩の繰り返しです。私を信じられない、嘘をついている、私が彼のことを理解できない等。彼は違う国籍の人なので、価値観や習慣の違いがありますが、それにしても分かり合えないのです。私は泣いてばかりでどうすれば良いのかわかりません。私は何かあるとにすぐに別れを切り出します。すると彼は更にキレてしまって・・
もともと私は、人に気を遣う性格で、誰かと一緒にいるとその人の気に入るようにしてしまいます。好きな人であればあるほど。
悩む中、一番の親友から「不倫から目を覚ましたら!?」と縁を切られました。彼女の事は大好きで、一緒に頑張ってきた仲間だったから、本当に辛かった。そして私を大切に思ってくれている人達に申し訳なかった。何よりも彼の奥さんと小さな娘さんのことを思うと、本当に心が痛みます。
何度も彼と離れたり、戻ったりを繰り返しました。彼に殴られ、ひどい顔になって仕事に出られなかったこともありました。でも、私は彼を攻めることができません。こんなことまでさせてしまった、と思います。彼はそのことで傷ついています。そんな彼を愛おしく思います。
彼が本当はとても優しい人である事を私は知っているし、私を愛しているのも感じています。どんなに不安になっても、信じています。
でも彼が家庭を捨てて、私と一緒になることはあり得ません。
でも、結果がどうであれ、今の彼との事を解決していきたいです。
彼のことを本当に愛しています。
自分が変われる時だと思います。アドバイスをお願いします。
カウンセラー
池尾昌紀
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。

Hさんのご相談を読ませていただき、決意の大きさを感じました。
今までたくさんの苦しみがあり、その中を進んでこられ、迷ったり、喜びがあったり、様々な道を歩いてくるなかで、今、大きな決断をされようとしているのだと思います。

だからこそ、ご自身の、そして、彼の、状況や気持ちについて、とても良くわかっておられるように感じます。

まず、最初に彼の気持ちですが、彼がHさんを責めてしまうのは、彼が自分のことを責めているからでしょう。

彼があなたのことを助けてあげられない、幸せにしてあげられない、と自分のことを責めてしまっている。
そのことが耐えられないほど大きいために、まるであなたが悪いかのように、攻撃してしまっているのだと思います。

人は、自分をひどく責めてしまう時、それが続くと自分を無意識に守ろうとして、心を麻痺させてしまうことがあります。
けれど、責める気持ちは残っているので、行き場のない怒りは、時に、相手に矛先を向けてしまうことがあります。

一見すると、お前が悪い!と攻撃する時には、そんな心が深層心理に隠れていることがあるのですね。

でも、これは、相手を思う気持ちが大きいからこそ、起こるものです。
元々は、相手に対して、こんな俺でごめんなさい、という思いからきたもの。
相手に申し訳ないという気持ちは、相手に何も感じない人には持てないものです。
申し訳ないという気持ちは、相手への愛が大きいから起こるものなのです。

そして、この心理は、Hさんにもそのまま当てはまるのではないでしょうか。

自分を責める気持ちから、今度は、遠慮という態度で表してしまう。

自己攻撃は、自分を責めるという真っ直ぐな表現方法になるか、申し訳なさすぎて相手を責めてしまうか、どちらか両極端に表現されます。

お二人とも、表現方法は違いますが、結局は相手のことを愛するがゆえに、自分を責めている、ということなのだと思います。

そして、そのことを、Hさんはわかっておられる。
だからこそ、変わろう、と決意されたのではないでしょうか。
それは、愛しているがゆえの苦しみ、と知っているからこその決意だと私は感じます。

では、どうしたらいいのか。
その方法は、自分を責めることを辞めることしかありません。

自己攻撃は伝染します。
自分を責めれば責めるほど、相手を苦しめることになるのです。
笑顔は相手に安らぎを与えるように、苦しさを感じていると、相手を苦しめることになってしまうのです。

もしそうだとしても、その自己攻撃をやめられなくて苦しんでいるのだ、と思われるかもしれません。
だからこそ、こうしてご相談していただいているのだと思います。

自己攻撃をやめるのは、確かに、とても難しい課題のひとつです。
長い間、自分を責め続けてきているので、すぐにはこの心のパターンは変えることができません。

けれど、少しずつ取り組んで、積み重ねていくことが大切なポイントになります。

そのためには、まず、今までの自分の苦労を誰かに全部話して聞いてもらうこと。
あなたの周りには、あなたを応援してくれる人が必ずいます。

今回、あなたが決意された理由のひとつは、大切な友人が目を覚ませという言葉とともに縁を切られたことが上げられると思います。

なぜ、あなたの友人がそうした言動をされたのか。
それは、ひとえに、あなたを応援して、あなたに幸せになって欲しいと思ったからではないでしょうか。
そして、そのことに、あなたは答えようとしておられる。
だから、こうしてご相談くださったのだと思います。

可能であれば、もう一度、この決意をその友達に伝えてみてください。
そして、他にあなたを応援してくれている人がいないか、探してみて下さい。
きっと、あなたを助けたい、幸せになってほしいと願っている人がいるはずです。
そうした人たちを頼っていただきたいのです。

カウンセラーを使っていただくのもひとつの方法です。
海外の方は、スカイプを使っての初回無料電話相談をやらせていただいています。

今、新しい決意のあなたから、発信してみてください。

それは、すぐには結果が出なくても、必ず、あなたを救ってくれる手になると思います。

あなたはそれだけの価値がある方なのです。

どうか、ご自身のことを信じて、周りの応援してくれる人を信じて、そして、自分の未来を信じてあげてください。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。