相談者名 | なな |
現在別居中、離婚調停中の夫について相談させてください。 全て平成22年の話で、夫25歳、私22歳です。 3月に出会い、4月に交際を開始。 6月に妊娠発覚し、中絶を望む私に夫は「生んでほしい、裕福じゃなくても3人で家族になろう」と何度も泣きながら言ってくれました。 しかし、結婚が決まると夫は豹変し、暴力を繰り返し、誰にでも何にでも嘘をつくようになりました。 7月に入籍、同居を始めるも、8月に夫が家出、9月から別居が始まり、現在双方弁護士を立てながら離婚調停中です。 来月1月に出産予定なので夫に早く帰ってきてもらいたいですが、夫の離婚意志は固く、私と正反対です。 離婚回避、同居再開のため、私はどう行動したらよいでしょうか。 調停で「早く戻ってきてほしい、出産に立ち会ってほしい」という気持ちを素直に伝えるべきか、私の気持ちを伝えて夫を刺激することは避けるべきか、調停で夫とどう接していいかわかりません。 助言をいただけないでしょうか。 夫には暴力、暴言、家出、朝帰り、女性関係がありました。 義母も、結婚してすぐ離婚に向けて動いていました。 夫婦の会話を録音、私の行動を記録し、弁護士相談に足を運んでいたそうです。 私も夫に反撃しました。暴力への怒り、悲しみ、痛みから、夫の私物や壁にあたり、一度だけ夫の顔に手を出しました。 言い訳ですが、暴力での入退院、頭を殴られ過呼吸や意識障害を引き起こす、救急車や警察が来る、そして何より切迫流産になったことが許せませんでした。現在も早産注意で薬を服用していますが、夫は音信不通で、母体の状態を知りません。 また、義母は夫を愛して止みません。義母から再三、「息子を返せ、別居すれば離婚できる」「うちのお利口の息子が暴力なんてふるうわけない、嘘つきのきちがいは精神科へ行け」と私の親や入院先の病院にも電話がありました。義母が夫を愛する気持ちも分かりますし、勿論、私も夫を愛しています。 しかし、暴力があってもやり直したいと相談すると、ほとんどのカウンセリングで「離婚しかない」と言われ、話を聞いてもらえなくなりました。 暴力も、義母も、勿論私の反省すべき点も含めて、夫とやり直したいです。 法律ではなく、心の解決策を望んでいます。 どうか、私に助言をください、お願いします。 | |
カウンセラー | 池尾昌紀 |
ななさん 池尾昌紀と申します。 ご相談ありがとうございます。あまりの大変な状況に、ご相談内容を読ませていただいて言葉が出ませんでした。 どれほどの苦しみと不安の中でお過ごしなのかと胸が痛みました。 けれど、そんな中でも、なんとかご主人とやり直したいという気持ちをもたれ、こうしてご相談くださった勇気は本当にすばらしいと思います。 この困難な状況が解決していくとしたら、その原動力は、ななさんのこうした熱い思いのように思います。 暴力というのは、例えどんな理由があっても、許されるものではないと僕は思います。 その前提の上で、書かせていただきたいと思うのですが、暴力や暴言を吐いてしまう人というのは、一般論になってしまいますが、心の中は、表に現れている言動とは全く反対である場合があります。 心理学ではこうした「自分には何の価値もなく、愛されるはずがない」という思いを無価値感という言葉で表しますが、 心理学では、怒りは本当の気持ちを隠すふたである、とも言われます。 そして、もし、この視点が正しいと仮定するなら、暴力的な言動をする人は、他の人にその怒りを向けてはいますが、本当は自分自身を攻撃しているといえるかもしれません。 例えるなら、両方に刃がついている刃物を使っているようなものです。 そう考えれば、こうした人は、自分のような人間は誰からも愛されるはずがないと思いながら、どこかで誰かに愛されたいと願い続けているのかもしれません。 繰り返しになりますが、暴力は決して許されるものではありません。 それでは、ななさんの場合はどうなのでしょう。 ただ、はっきり言えることは、この状況を少しでも変えていくには、ななさんが気持ちを楽にすることが鍵である、ということなんです。 今、ななさんは、本当にいっぱいいっぱいで、全く心に余裕がない状態だと思います。 そのためには、例えば、リラックスできる時間を作り、自然がたくさんある場所や自分が安らげる場所にいってくつろぐといった方法や、誰かに今の思いを話す、理解者を作るという方法があります。 その中のひとつとして、カウンセリングサービスをお使いいただいたらと思います。 そして、この問題を解決していくのは、一番最初に書かせていただいた、ななさんの熱い思いです。 どれだけお役に立てるかわかりませんが、もし、ななさんの幸せのお手伝いがさせていただけたら、とてもうれしく思います。 ありがとうございました。 |