距離の取りかた

相談者名
しみちゃん
私には今、気になる男性がいるのですが、その彼との距離の取り方で悩んでいます。

彼とは友人の紹介で知り合いました。とても気さくで何でも気軽に話せるような人です。私の悩み事とかもよく聞いてくれます。私はもともと悩みを人に話さず、自分の中に溜め込むタイプで、すぐに落ち込んでしまったり体調を崩したりすることがあります。そんな私に彼は「俺にすべてぶつけていいよ。受け止められるから。1人で抱え込むなよ」と言ってくれました。今まで1人で抱え込むことが多かった私はその一言がとても有り難く、彼には悩みを話せることができるかもしれないと安心感がありました。

しかし最近、彼の仕事が忙しくなってきたみたいで、あまり連絡を取ることができなくなってしまいました。彼に相談したいことがあっても、忙しいときに迷惑になってはいけないと話すことができません。また、私はすごく寂しがり屋ということもあり、連絡が取れないことですごく落ち込んでしまいます。

他の人に相談することもできなくはありません。
しかし、両親は小さい頃からあまり話を聞いてくれませんでした。私は今21歳なのですが、中学生の頃など悩みや辛いことを話しても、聞き流されることばっかりで「話しても聞いてくれないだろう」という諦めが私の中にあります。
友達には、愚痴や悩みを話して嫌われたらどうしよう…という気持ちから、あまり話せません。だから本当は辛いのに楽しいふりをして過ごすこともあります。

「彼に悩みを聞いてもらいたい」「彼と話したい」という気持ちと、「忙しいときに迷惑になったら…」「あんまり連絡をして彼に嫌われたくない」という気持ちがあります。

私は今後、忙しい彼に相談をしても大丈夫なのか不安です。
アドバイスお願いします。

カウンセラー
根本裕幸
しみちゃん、こんにちは。根本と申します。
ご相談ありがとうございます。彼のことをちゃんと配慮できる点は「心遣い」と言って長所の一つですよね。
確かに顔色伺ったり、忙しいかどうかを気にしてしまったり、我慢することもありますけれど、でも、ちゃんと
気遣いができる、配慮ができる、という優しさ、思いやりといった長所なんです。

だから、自分のいいところとして覚えておかれると良いと思います。

さて、小さいころから両親ともに話を聞いてくれなかったとすると、どう話していいのか、何を話せばいいのか、
そもそも話しかけていいものか、ほんとに悩むようになると思います。
もちろん、ご両親にもそれなりの事情があったんだろうとは思いますが、その影響は小さくないですよね。

一人で抱え込んだり、なかなか悩みを言いにくかったり、苦しい思いが心を占めてしまいそうです。

今回、ここに相談するにも勇気が要ったのではないでしょうか?

さて、気になる彼のこと。とても男らしい面を見せてくれてますね。
「何でも言ってくれ」と言われると、つい頼ってしまいたくなるものです。
でも、忙しい彼ですよね。むつかしいところです。

で、お勧めしたいのは、その気持ちも含めたコミュニケーション。

聞いて欲しいことだけじゃなくて、彼への気遣いも含めてまとめてコミュニケーションしていくんです。

例えば、メールで「今日は忙しい?もし、時間あったら話を聞いて欲しいんだけどな。でも、しんどいところ無
理させるの悪いから無理だったら言ってね」的なメッセージを送ってみるんですね。

そうすると、彼から見れば「話をしたい」と言う点だけじゃなくて、「自分への気遣い」も感じられると思うの
です。

また、自分が寂しがりやであること、忙しいのにお邪魔になりたくないこと、嫌われたくないこと、そうした思
いを彼に話すのも大切なことです。
男気ある彼ならば、そんなあなたを守ろうとしてくれるでしょう。

といいつつも、断られると寂しいし、辛いですよね。
そもそも両親が話を聞いてくれない=受け入れてもらえてないような感覚が根付いているかもしれませんし、彼
が「ごめん、今日はばたばたしていて時間がないねん」とか言われたら、拒否されてしまうような痛みを感じる
かもしれません。

ただ、「彼」は決して拒否してるわけではないんですよね?
過去の自分の経験からそう感じてしまうだけで。
だから、それは彼が拒否したから辛いのではなく、自分の心の中にある古傷が疼いているんだ、と見てあげて欲
しいんです。
そうすると、「じゃあ、古傷を癒していきましょう」、という見方ができるわけで。

だから、その元となっている両親との関係を見つめていくことが効果的みたいですね。

どんな両親だったのか、子ども時代、どんな寂しさを感じていたのか・・・ちょっと辛い思い出もあるかもしれ
ませんが、勇気を出して見つめていきませんか。

もし、機会があったらカウンセリングも使ってみてくださいね。
無料のものもありますし、きっとお役に立てると思います。

それではまたね。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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