１６歳の娘の性格

ちょっと想像してみてくださいね。
・大きいのに幼稚
・正論にこだわる
・家族を恨む
・存在を否定される
そんな扱いを受けてきたとしたら、どんな気持ちになるでしょうか？
素直ないい子になろう・・・と思うでしょうか？
それとも、自分の存在を消して、誰にも心を開かないようになるでしょうか？
たぶん、後者になる確率の方が高いですよね。

そして、どうして娘さんに対して、そんな態度を取ってしまうんでしょう？
何か田中さん自身、彼女と同じような扱いを受けたことってありませんでしょうか？

上のを自己嫌悪に直してみると・・・。
・自分はいつまでも子どもじみて、幼い。
・私のことを認めてくれる人はいない。
・周りの人は私のことをどうでもいいと思ってる。
・私は生まれてこなければ良かった。
その他
・だらしない
・怠け者
などなど。
田中さんが自分自身に対して、そんな気持ちを抱いたことってありませんでしょうか？

一般論になってしまうのですが、母親と長女というのは結構難しい関係だったりします。
それはご主人との関係もあるんですが、潜在的に女の子を産むと、それがまるで自分の分身のように感じられてしまうんです。
だから、ものすごく繊細になりますし、同時に、自分を扱うように娘を扱ってしまうことが少なからずあるものです。
娘さん、小さい頃から、田中さんが自分自身でも嫌だなあと思っている癖や態度などを取ることってありませんでした？
「なんで、このコは私の悪いところばっかり真似るんだろう？」って。
でも、そこまでは誰にでもあることなんですが、田中さん自身が自己嫌悪が強く、自己攻撃が激しかったりすると、娘さんの態度にむかつく要素がその分増えてしまうわけです。
そうすると、娘さんのすべての態度がまるで自分をあざけり笑うような、バカにしているように見えてしまい手を挙げてしまい、否定し、嫌おうとするんです。
まるで、自分で自分を嫌ったように。
それは「投影」といって、自分の嫌悪している部分を娘さんに映し出している状態なんですが、それくらい母と長女（特に第一子）の繋がりは深いといえるんです。

彼女の妹さんからすれば、そんなお姉ちゃんとお母さんの態度を見ながら成長してきたので、お姉ちゃんとは違う態度を取ることで、お母さんからの愛情を受け取れるようになるわけです。
だから、お母さんからすれば「すごくいい子」と感じられるようになると思います。

そこでは、娘さんを愛せなかった自分を責めてしまう母の気持ちもありますね。
何回くらい今までにため息をついてきたんでしょう？
どれくらい自分を責めてきたんでしょう？

娘さんとの関係を改善していくときに、僕が一番お勧めしたいのが、こうやって田中さん自身の気持ちを見て行くことです。
自分が何を感じているのか？それが例え怒りであったとしてもＯＫです。
そして、自分自身をもっと好きになろうと思ってみてください。
楽しむこと、今の状況では「そんなんできないわ」と思ってしまうかもしれません。
でも、自分を許し、愛して行くことが今は一番の近道のような気がします。

娘さんが言いたいこと。
「私はどうせ、いらない子なんでしょ？だったら好きにするわよ。かかわんないでよ」というところだろうと思います。
そして、もしかしたら、その言葉によって彼女自身も、田中さん自身も傷ついて来たのかもしれません。
だから、今は無理やり接しようと思わないほうがいいでしょう。
お互い無理に近づこうとするとその分、痛いですから。
少し距離を置く、というか、心配でしょうけど。

そして、田中さん自身の痛みが癒され、そして、自分を愛せるようになった分だけ、娘さんを許せるようになり、また彼女もそんなお母さんの態度を見て、変わって行くことでしょう。
田中さん自身、ほんと一生懸命やっていらっしゃいますけど、そこかしこに痛みを抱えたままなのかもしれません。
自分を大切にしてくださいね。

ありがとうございました。