精神の発達の後れている姪について

相談者名
マー子
はじめまして、姉に代わり姪のことで相談させていただきたく、よろしくお願いします。姪はこの4月から中学生になりましたが、精神的に発達が遅れているようで、幼児のような言動が多く心配です。小学生の低学年程度の言動で、今までのクラスでも「すぐ泣く」「まともに話ができない」と言う理由で、友達もいなかったようです。我慢できない事、気に入らない事などがあると、子供がだだをこねるように大きな声で泣き叫びます。話し方も、幼い子供が話すような口調です。弟(小学三年)がいるのですが、同じくらいの精神年齢で、対抗意識も強いです(弟は年齢相応)。実は5年生くらいまで、時々「おもらし」をすることもありました。

ですが、学校の成績はよく、知能が後れていると言うことはありません。家庭環境は父親(義兄)の両親と一緒に暮らしており(つまり、家族6人)、おばあちゃんという人が非常に厳しく、すぐにしかるそうで、姉はそれに対して何も言えない状態のようです。それが影響しているのか、あるいは生まれつきの資質なのかわかりませんが、このまま成長していって、社会生活が送れるのか心配です。様子を見たほうがいいのでしょうか。あるいは何かカウンセリングを受けたほうがいいのでしょうか。わかりにくい説明で申し訳ありませんがよろしくお願いします。。

カウンセラー
高橋 大
マー子さん、こんばんは。高橋と申します。
ご相談ありがとうございます。> はじめまして、姉に代わり姪のことで相談させていただきたく、よろしくお願いします。姪はこの4月から中学生になりましたが、精神的に発達が遅れているようで、幼児のような言動が多く心配です。小学生の低学年程度の言動で、今までのクラスでも「すぐ泣く」「まともに話ができない」と言う理由で、友達もいなかったようです。我慢できない事、気に入らない事などがあると、子供がだだをこねるように大きな声で泣き叫びます。話し方も、幼い子供が話すような口調です。弟(小学三年)がいるのですが、同じくらいの精神年齢で、対抗意識も強いです(弟は年齢相応)。実は5年生くらいまで、時々「おもらし」をすることもありました。

人間は集団の生き物だから、他の人たちと違うとすごく不安になってしまいますよね。
姪御さんのことが心配になるお気持ちもよくわかります。
そしてなにより、お姉さま方が姪御さんのことを考えているのかどうか、不安がよぎる
ことでしょう。
姪御さんが発信しているメッセージを、マー子さんがキャッチされたのですね。
なんともやるせないです。

> ですが、学校の成績はよく、知能が後れていると言うことはありません。家庭環境は父親(義兄)の両親と一緒に暮らしており(つまり、家族6人)、おばあちゃんという人が非常に厳しく、すぐにしかるそうで、姉はそれに対して何も言えない状態のようです。それが影響しているのか、あるいは生まれつきの資質なのかわかりませんが、このまま成長していって、社会生活が送れるのか心配です。様子を見たほうがいいのでしょうか。あるいは何かカウンセリングを受けたほうがいいのでしょうか。わかりにくい説明で申し訳ありませんがよろしくお願いします。。
>

姪御さんはなぜ子供っぽいのでしょう?
そして、そのことについてお姉さまではなくマー子さんがここへ相談されたことの
意味を見ていきましょう。なぜなら、カウンセリングは本人が受けるべきものだし、
そうでないと効果がないからです。本人の同意を元に受けていただくのならよいのです
が。でも基本的には相談をされた方をカウンセリングするというスタイルを取らせて
いただいてます。

マー子さんがここに相談された理由は、お姉さまにはそういうことをするのが難しいと
思ってらっしゃることが前提にあるわけですよね。そして実際、厳格なおばあちゃんの
元で何も言えないお姉さまがいらっしゃるわけです。僕はそこに、姪御さんの放つ
メッセージがあるのではないかと思いました。

お姉さまが「何も言えない」というパターンを持っているということをマー子さんが
ご存知なのは、昔からお姉さまがそういうパターンを持っていたからではないでしょう
か?

そこにあるのはあきらめかもしれないし、自分の意見を言うことへの怖れかもしれま
せん。それをよくご存知なのは妹であるマー子さんだと思います。子供のころから
お姉さまはそういう感じではありませんでしたか?その頃に抑圧された感情が子供を
通して(つまり姪御さん)現れているように思います。

子供はよく親にそっくりな性格になりますが、それは親の気持ちを理解したいから
です。同じようになれば気持ちがわかるだろうと、無意識に似てしまうんですね。

そして逆もあります。親がとても辛い時、子供が親の代わりに辛い部分を代弁すること
もあるんです。

姪御さんは何も語らないお母さんを見て、理解しようと無意識に思って、お母さんの
痛みの部分を代弁しているのではないでしょうか。

そうだとしたら、姪御さんが表しているものはお姉さまの「子供の頃に子供らしく
ありたかった」という心の叫びだと思います。

今状況を良くする為にマー子さんができること、それはお姉さまとコミュニケーション
を図ることではないかな、と僕は思います。お姉さまの中にあるニーズを癒せれば、
姪御さんの現実が変わるように感じます。

姪御さんの将来を考えるのはお義兄さんでもおばあちゃんでもできますよね。
でも、お姉さまの心の声を聞くことができるのはマー子さんだけではないですか?
そこにマー子さんがこのHPを通して相談してくださった意味があると思いますよ。

わかりづらいようでしたら、電話カウンセリング等をご利用ください。
一同、できうる限りのサポートをさせていただきます。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。