仕事が続かないことに対する劣等感

相談者名
まりもこ
初めまして、まりもこといいます。
今は20代後半、30代ギリギリ手前の年齢です。
今日相談したいことは、仕事が続かないことに対する劣等感を感じていることです。今、結婚する予定なのですが、相手の家族と一緒にいるとき、また彼と一緒にいるときに、彼がどれだけ仕事を頑張っているか、またお姉さんがいるんですが、仕事を頑張っているかただと聞くと心が痛くなります。また友人と会っても、仕事の話が多くなり、仕事が続かない私は、後輩の批判を聞くと自分のことを言われているような気分になってしまいます。大学から卒業してずっと働いている友人は私の年代だと仕事にも慣れて、自分の自由な時間、お金を手に入れて、今は自分磨きを頑張る子ばかりです。
私は仕事にも慣れず、お金も本当に少ないので、そんなお洒落も出来ず、仕事のキャリアの差を感じずにはいられません。
でも・・・仕事を続けることが出来ません。「やめたい、やめたい」と思ってしまいます。
そんな逃げ腰な私は、無力で、本当に社会人としての貢献も出来ず、人間として失格なような感覚、友人と会っていても、彼や彼の両親に会っていても、息苦しく感じてしまうのです。
私の自信のなさ、自分の基盤が曖昧なことが原因なのかなと思っています。周りも私を批判しているわけではないと思います。でも、幼いころからどちらかというと、得たいものを得れていたので、今の自分が受け入れられないのだと思います。
どうすれば、今の現状を受け入れて、そして前進していけるでしょうか。
悲観的になるのではなく、冷静に事実を受け入れて、そしてがんばりたいです。
助けてください。
カウンセラー
三島桃子
まりもこさん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞ
よろしくお願いいたします。まりもこさんは仕事が続かないことに強い劣等感を感じているご様子ですね。劣等感
を感じるのはとてもつらいと思います。

仕事をやめたいと思ってしまう理由については詳細は書かれていませんが、やはり何
か理由があると思います。そしてその理由の中に、まりもこさんの抱えている「事
情」が隠されていると思います。

まりもこさんは、仕事の続かない自分を「劣っている」と感じているのだと思います
が、そうではないですよ。ただ仕事の続かないような事情を抱えているだけです。誰
でも同じような状況になれば、仕事が続かなくなって当たり前の事情、です。

さて、ではその事情とは一体どんなものなのでしょうか?

仕事が続かない、やめたいと思ってしまう場合に、一般的に考えられる理由について
いくつかあげてみますね。

○対人関係が負担になる

周りの人とうまくいかない、またはうまくいっていても、人といるとひどく緊張する
などのために、人と接することが大きなストレスになる。または、自覚はないが、人
といると無意識に比較し、自分が劣っている、という感覚をずっと感じるので苦しく
なる、など。職場の人とは毎日顔を合わさなければならないために、プライベートの
人間関係よりもよけいにしんどく感じやすい。

○仕事そのものに興味を持てない、嫌気がさす

仕事をする、ということは、一人前の大人になる、というような面もあるため、「大
人になりたくない」とか、「大人になる自信がない」という場合に、無意識に仕事を
するということから逃げようとすることもある。身近にいた大人が犠牲的な生き方を
しているのを見て「大人になるというのはとてもつらいこと」という感覚があった
り、過保護に育てられた場合に「親の言うとおりにしておくのが一番いい」という刷
り込みがあって、「自分で決めて行動する」ということが怖くなると、仕事で自分で
考えて行動する、そしてそのことに責任を持つ、ということに大きな負担を感じてし
まうこともある。

○本当にやりたいことをやっていない

本当に進みたかった方向に進まなかった場合、そのことが気になってしまい(無意識
のこともあるが)、目の前の現実に気持ちを向けることができない。例えば、本当は
料理に興味があり、そういう仕事がしたかったが、いろいろ大変だろうし自分には無
理、と判断してしまい、別の無難な道に進んだ、など。

○もともと会社で雇用されて働く、という働き方に向いていない

実は感受性の強いアーティストタイプであったりして、会社のような場所で雇われて
働くというのが向いていないこともある。

どうでしょうか?まりもこさんにあてはまりそうなものはあるでしょうか。このうち
のいくつかが重なっている場合もあります。

いずれにしても、自分で気付いていない自分の気持ち、というのがあって、そこに気
付くことでいろいろと自己理解が進み、結果、仕事が続くようになったり、または普
通の働き方は向いていないから自分なりの人生を考えてみよう、と前向きに思えたり
するものです。

自分で気付いていない自分の気持ち、というのは、親子関係や家族関係など、過去の
ことを振り返って整理することで見えてくることが多いので、そういう作業をしてみ
ることをおすすめします。自分一人でやるのが難しいようでしたら、カウンセリング
はお役に立てると思います。

まりもこさんは

>幼いころからどちらかというと、得たいものを得れていたので、

と書いてらっしゃいますが、カウンセリングなどで「子どもの頃からどちらかという
と好きなようにしてきたんです」とおっしゃる方でも、よくよくお話を伺うと、実は
そうではなく、むしろ無理をしたりがまんをしたりしていた、でもそのことに自分も
周りも気付かない状態だった、ということがよくあります。まりもこさんも、本当に
得たいものを得ていたのかどうか、などということも振り返ってみるといいかと思い
ます。

いずれにしても、そのままのまりもこさんは、他の人たちと同じように価値ある人だ
ということを覚えておいてくださいね。今はそう感じにくいかもしれませんが、ご自
分の抱えている事情というものが見えてくると、もりもこさん自身もそう思えるよう
になると思います。

まりもこさんはご結婚する予定なのですね。まりもこさんの彼は、まりもこさんの価
値や魅力を見てくれているわけですよね。また、仲の良いお友だちなどもそうだと思
います。そのことを受け取れるといいですね。

>悲観的になるのではなく、冷静に事実を受け入れて、そしてがんばりたいです。

とおっしゃるまりもこさんの姿勢、素晴らしいと思います!

一番冷静に受け止めていただきたい事実は、まりもこさんは決して「社会に貢献ので
きない人間失格」などではないということです。ただ今は心が苦しくて気持ちが柔軟
性を失ってしまい、一面的な見方をしてしまうようなコンディションになってしまっ
ているのかもしれません。気持ちがほぐれてくると、今は見えていないことがたくさ
ん見えてきますよ!

まりもこさんのことを応援していますね。ご相談ありがとうございました。

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。